レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20150409
- 登録日時
- 2016/04/12 12:28
- 更新日時
- 2018/09/11 12:47
- 管理番号
- 中野0581
- 質問
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解決
「明」の旧字「朙」という字がいつ頃まで使われていたのか知りたい。
石碑に「朙治〇〇年~」というかたちで使われているのを見たことがある。
- 回答
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下記資料より、戦前までは『康煕(こうき)字典(じてん)』にのっとった字体を主に使っていたが、戦後昭和21年11月16日に公布された「当用漢字表」によって、特定の1850字に使用が制限され、「明」という字体も、昭和21年11月16日官報の日部を見るとこのとき指定された事がわかる。
戦後の「当用漢字表」公布から始まった字体の統一によって、「朙」という字体が一般的には使われなくなったと考えられる。
【資料1】『現代漢字の世界 シリーズ現代日本語の世界3』(811.2/タ)
p.1- 昭和21年11月16日「当用漢字表」が官報にて内閣が公布。どんな漢字も使用できる状況だったのに対し、特定の1850字に使用を制限した。
「当用漢字表」が公示される前は『康煕(こうき)字典(じてん)』にのっとった字体を主に使っていた。
p.4-5[図1.1]昭和21年11月16日の官報では日部にて「明」と表記されている。
【資料2】『戦後日本漢字史』(811.9/ア)
p.52-「当用漢字表の制定」
p.99-「明」の異体字「朙」についての記載あり。
【資料3】『標註訂正康煕字典』(R823/ヒ)
p.1118 「明」「朙」の表記有り。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 音声.音韻.文字 (811)
- 参考資料
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【資料1】田島優 著 , 田島, 優, 1957- , 佐藤, 武義, 1935-. 現代漢字の世界. 朝倉書店, 2008. (シリーズ<現代日本語の世界> ; 3)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009760267-00 , ISBN 9784254515534 -
【資料2】阿辻哲次 著 , 阿辻, 哲次, 1951-. 戦後日本漢字史. 新潮社, 2010. (新潮選書)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011044352-00 , ISBN 9784106036682 -
【資料3】渡部 温/訂正 , 渡部‖温. 標註訂正康煕字典. 講談社, 1978.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005717585-00 , ISBN 4061210335
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【資料1】田島優 著 , 田島, 優, 1957- , 佐藤, 武義, 1935-. 現代漢字の世界. 朝倉書店, 2008. (シリーズ<現代日本語の世界> ; 3)
- キーワード
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- 当用漢字
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000191007