レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年08月14日
- 登録日時
- 2011/03/13 18:02
- 更新日時
- 2019/07/26 10:16
- 管理番号
- 岡崎‐275
- 質問
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解決
西三河地方では、アイスの棒のことを「ホセ」といい、名古屋のほうでは言わないらしいと聞いた。「ホセ」が西三河地方特有の方言であると書かれた本はあるか。
- 回答
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地域資料のうち、方言の本(A800~)を探す。
【資料1】に「語意:棒切 用例:ホセで穴を掘る 採集地:尾張、海部郡神守村」との記載あり。
【資料2】「だんごなどの串。棒きれ。細長い棒きれをホセという。だんごやかばやきの串などが典型的なホセである」との記載あり。
【資料3】「地面に図を画く、土をほじる、ポキッと折れる程度の強度を有する小枝」との記載あり。
【資料4】「串、団子のホセなど小さい棒をいう」との記載あり。
【資料5】「細い棒。特に団子などの串。三河のごく限られた地域の方言らしい。「竹を切ってきて団子のホセをつくっとる。」」との記載あり。
【資料6】「細い、竹ぼせ。「やせほそる」(痩細る)→「やせほせ」→「ほせ」と転か」との記載あり。
【資料7】「竹や木の細片。つまようじ」との記載あり。
【資料8】「ほそいえだ。そだ。ほそい小さい木の棒」との記載あり。
西三河地方の方言の本にいくつか「ホセ」の記述があるが、東三河地方である豊橋市の方言や、名古屋弁の本にも登場するので、西三河地方特有の方言ではないと考えられる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 言語 (8 10版)
- 参考資料
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- 『愛知縣方言集』黒田 鑛一/著 -- 有信社 -- 1934 -- 愛知縣女子師範学校郷土研究紀要 第一輯 (【資料1】p.234)
- 『愛知のことば』愛知県教育委員会/編 -- 編者 -- 1985 -- (【資料2】p.306-307)
- 『三河ふるさと辞典』高橋 昌也/著 -- 風媒社出版 -- 2001.1 -- (【資料3】p.12)
- 『豊橋の方言集』大林 恭子/〔ほか〕編集委員 -- 豊橋市文化市民部文化課 -- 200203 -- (【資料4】p.170)
- 『知立・刈谷の方言』永田 友市/著 -- 〔永田友市〕 -- 200312 -- (【資料5】p.118)
- 『西三河の方言』鈴木 喜八郎/著 -- 鈴木昌代 -- 1972 -- (【資料6】p.68)
- 『三河・新城のことば』高柳 寿雄/著 -- 高柳枝直 -- 199711 -- (【資料7】p.229)
- 『ナゴヤベンじてん』あらかわ そおべえ/編 -- ブックショップ「マイタウン」 -- 200206 -- (【資料8】p.187)
- キーワード
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- ホセ
- 方言
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000081841