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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000232432
提供館
(Library)
大阪市立中央図書館 (2210006)管理番号
(Control number)
6317003885
事例作成日
(Creation date)
2018年03月08日登録日時
(Registration date)
2018年03月12日 00時30分更新日時
(Last update)
2018年12月28日 00時30分
質問
(Question)
新橋通商店街の中にあった二葉館という寄席(演芸場)について、場所や、どのようなものだったかなどなるべく詳しく知りたい。
回答
(Answer)
以下の資料に「二葉館」に関連する記述がありました。

『上方落語の戦後史』(戸田 学/著 岩波書店, 2014.7)
p.83「第2章 黎明期 竹内日出男の初舞台」の項に、「大阪市東成区今里新橋通に二葉館(双葉館とも表記する)という席(寄席小屋)があった。ここは昭和初期に冨士月子の常設館として建てられた浪花節の席である。」とあります。

『芸能懇話:特集 上方の寄席 2005年8月号』(大阪芸能懇話会/[編] 大阪芸能懇話会, 2005.08)
p.63に、「◆東成区〈今里新橋通〉現東成区玉津三丁目 二葉館ふたばかん 昭和初め、東成区今里新橋通に富士月子の常設館として建てられた浪花節の席。館主は飯田五郎。戦後の昭和二一年の春、大阪で初めてストリップをやり、大当たりをとった席として著名である。また昭和二ニ年五月一九日、六代目笑福亭松鶴が初舞台を踏んだ席でもある。」とあります。
p.64には「二葉舘」の写真が載っています。

『上町台地 今昔タイムズ』U-CoRoプロジェクト・ワーキング/企画・編集 
大阪ガス エネルギー・文化研究所(CEL), 2013~
2015年秋・冬号Vol.5「思い出の映画館と身近なまちの戦前・戦後」特集内、p. 2「戦後 映画最盛期 ■幼い頃から青年期まで傍らにあった映画館街」に「二葉館(定員181、大映・新東宝、大今里南之町1)」と記載があります。
同資料はインターネットでも公開されています。
・U-CoRo【Step2】上町台地「今昔タイムズ」:vol.5 2015年 秋・冬号 「思い出の映画館と身近なまちの戦前・戦後」(PDF)
http://www.og-cel.jp/project/ucoro/event2_kon.html (2018.3.8確認)

『大阪市全商工住宅案内図帳 東成区 昭和34年版』(住宅協会出版部/編 住宅協会出版部,1959)
p.24 大今里南之町1丁目71に「映画 フタバ館」が、その東隣の1丁目65に「旅館 ニ葉」が確認できます。

『上方演芸大全』(大阪府立上方演芸資料館/編 創元社, 2008.11)
p.298「第4章浪曲 寄席の焼失と浪曲大会」の項に、「市内では、西九条の鶴栄館や今里の二葉館など数軒が焼け残った」との記述があります。

『大阪春秋 第130号』(新風書房, 2008.4)
p.14-25「今里界隈いまむかし」のp.17「バイタリティーがあって住みやすいまち」の項に、旭堂南陵が「二葉館には女性初の浪曲師といわれる富士月子(ふじつきこ)さんが出ておられたりしたそうですが、戦後間もない頃ストリップ劇場に代わったそうですな。大阪初のストリップ劇場としてにぎわったが、(中略)さびれて、しゃあないから寄席にでもしようかということになって、昭和二二年頃から寄席を始めた。(中略)六代目松鶴の初舞台は二葉館のはずです。寄席は定期的にやっていたようで、二葉館は戦後の大阪における寄席の発祥地というてもええんやないかと思ってます。」と語っています。

『六世笑福亭松鶴はなし』 (戸田 学/編 岩波書店, 2004.7)
p.x-xi「六代目笑福亭松鶴」の項に、p.x「昭和二一年、今里の双葉館(二葉館トモ)で初代笑福亭松之助を名乗って二八歳で初舞台を踏んだ」とあり、また、p.271「一 笑福亭松之助 正式初舞台」の項に、「今里・双葉館(二葉館とも)」であった初舞台のプログラムがあります。

『戦後〈昭和20年〜23年〉の上方落語 : 五代目笑福亭松鶴を中心とした出演記録 』(豊田 善敬/編集 豊田善敬, 2009.2)
p.16に、「第1回東大阪進出公演 昭和22年1月19日(日) 東成区今里新橋通・二葉館」として、プログラムが掲載されています。また、[注]として「今里・二葉館は浪曲富士月子の常設館として建てられた浪花節の席。この頃、落語会は戦災で焼け残った浪曲席で行われることが多い。」とあります。

・函館市文化・スポーツ振興財団:函館ゆかりの人物伝-:冨士月子(ふじ つきこ)1989年~1976年
http://www.zaidan-hakodate.com/jimbutsu/06_ha/06-fujitsuki.html (2018.3.8確認)
「昭和5年、大阪市東成区に寄席二葉館を新築し、浪曲・落語・漫才等の演芸常設館として、後進の育成に当る。」とあります。
回答プロセス
(Answering process)
1.質問者が持参されていた資料1を確認。「女流浪曲師・富士月子が経営」とあり。

2.検索エンジン(Google)で“二葉館”ד大阪”を検索、資料2が見つかる。
資料1および資料2より、「女流浪曲師 富士月子(冨士月子とも表記)が経営」「六代目笑福亭松鶴がデビューした場所」であることが判明。

3.東成図書館書架の資料および館内展示中の落語関係図書を確認。
 資料3、資料4、資料5、資料6、資料7、資料8が見つかる。

4.検索エンジン(Google)で“富士月子”を検索、資料9がみつかる。

5.大阪市公式サイトで“二葉館”、“冨士月子”、“富士月子”をキーワードにサイト内検索、参考になる資料なし。

6.大阪文献データベース( http://refdb.library.pref.osaka.jp/cdb0100.asp )(2018.3.8確認)を“二葉館”および“双葉館”で検索、ヒットせず。“冨士月子”および“富士月子”で検索。ヒットせず。

7.大阪春秋総索引( http://osaka-web-museum.na.coocan.jp/index-shunjyu.htm )(2018.3.8確認)を“二葉館”および“双葉館”、“冨士月子”および“富士月子”を確認。該当項目なし。

8.商用データベース「JapanKnowledge」で“二葉館”および“双葉館”を検索するが、ヒットせず。“冨士月子”の項には二葉館についての記述なし。“浪花節”の項には富士月子についてのみ記述あり。

9.商用データベース「Japanknowledge」の“浪花節”の項にある参考文献
『日本浪曲史』(正岡 容/著 南北社, 1968)、
『浪曲事典』(安斎 竹夫/[著] 日本情報センター, 1975)、
『芸双書 7 うなる--浪花節の世界』(南 博/[ほか]編 白水社, 1981)
を確認するが該当情報なし。

10.『上方芸能総索引 創刊号~150号』(『上方芸能』編集部,2005)を確認。参考になる項目なし。

11.昭和20年代の電話番号簿(人名別・職業別)を確認。二葉館・双葉館ともになし。

12.演芸関連の年鑑を確認。参考になる資料なし。

13.Google booksで“冨士月子”ד二葉館”を検索。参考になる資料なし。
 
14.資料3に笑福亭松鶴が初舞台を二葉館で行った旨の記述があったため、当館所蔵資料をフリーワード“笑福亭松鶴”で検索し該当する資料を確認するが、参考になる資料なし。

15.レファレンス協同データベースで“演芸場”ד大阪”を検索し、レファレンス事例「明治から昭和期の全国の演芸場の一覧およびその写真が掲載されている資料を紹介してほしい。」( http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000108678 )(2018.3.8確認)を発見。「<地域別:京阪神>」の項で紹介されている資料を確認し、資料10を見つける。

16.上町台地今昔タイムズ内に映画館関係の記事があった記憶より検索エンジン(Google)で“上町台地今昔タイムズ”を検索し、資料11、12が見つかる。
事前調査事項
(Preliminary research)
質問者はインターネットで「大阪あそ歩」の「上方落語復活のまち・片江散策~吉本寮跡地から楽語荘、桂米團治顕彰碑まで~」(資料1)を確認、持参されていた。
NDC
大衆演芸  (779 9版)
映画  (778 9版)
参考資料
(Reference materials)
当館書誌ID <0010804788>  六世笑福亭松鶴はなし 戸田 学/編 岩波書店 2004.7 9784000025867 (資料3)
当館書誌ID <0013070982>  上方落語の戦後史 戸田 学/著 岩波書店 2014.7 978-4-00-025987-3 (資料4)
当館書誌ID <0011629205>  大阪春秋 -大阪の歴史と文化と産業を発信する- 第130号 特集今里界隈  新風書房 2008.4 978-4-88269-651-3 (資料5)
当館書誌ID <0011421905>  大阪市全商工住宅案内図帳 東成区 昭和34年版  [吉田地図] [2007]  (資料6)
当館書誌ID <0011821373>  戦後<昭和20年~23年>の上方落語 -五代目笑福亭松鶴を中心とした出演記録- 豊田 善敬/編集 豊田善敬 2009.2  (資料7)
当館書誌ID <0011762247>  上方演芸大全 大阪府立上方演芸資料館/編 創元社 2008.11 978-4-422-70072-4 (資料8)
当館書誌ID <5111069936> [雑誌巻号] 芸能懇話 2005年8月号 / 16号 特集 上方の寄席 大阪芸能懇話会/[編] 大阪芸能懇話会 2005.08  (資料10)
当館書誌ID <5113009344> [巻号] 上町台地 今昔タイムズ 2013年秋・冬号~ U-CoRoプロジェクト・ワーキング/企画・編集 大阪ガス エネルギー・文化研究所(CEL) 2013.00-2100.12  (資料12)
大阪あそ歩「上方落語復活のまち・片江散策~吉本寮跡地から楽語荘、桂米團治顕彰碑まで~」  https://www.osaka-asobo.jp/course/pdf/m/open/i/61?1515110440000  (2018.3.8確認)(資料1)
大阪あそ歩「知られざる落語芸人村!片江をたずねて」  http://www.osaka-asobo.jp/course_station/298.pdf  (2018.3.8確認)(資料2)
「富士月子」函館ゆかりの人物伝-函館市文化・スポーツ振興財団-  http://www.zaidan-hakodate.com/jimbutsu/06_ha/06-fujitsuki.html  (2018.3.8確認)(資料9)
U-CoRo【Step2】上町台地「今昔タイムズ」:vol.5 2015年 秋・冬号 「思い出の映画館と身近なまちの戦前・戦後」(PDF)  http://www.og-cel.jp/project/ucoro/event2_kon.html  (2018.3.8確認)(資料11)※ウェブサイト版
キーワード
(Keywords)
二葉館
双葉館
冨士月子
片江
六代目笑福亭松鶴
新橋通商店街
寄席
映画館
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000232432解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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