レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/07/10
- 登録日時
- 2014/08/28 00:30
- 更新日時
- 2014/08/28 00:30
- 管理番号
- 6001003673
- 質問
-
解決
『大阪府漁業史』の中に、近世中期以降から明治前期の頃、魚網、その素材や生産についての記述があるでしょうか?また、『山口県漁業の歴史』の中にも、同様に漁網・素材・生産についての記述があるかを調査してください。
- 回答
-
■『大阪府漁業史』(大阪府漁業史編さん協議会/編集 大阪府漁業史編さん協議会 1997)【662.1/47N】
第4編 近代の大阪漁業
第4節 漁業技術の特質と漁具の改良(p.276-299)
p.277-「摂津国漁法図解」に基づいた漁具・漁法に関する記載があります。
1 網具(p.278-285)の項目では、ツルアミヒキ(地曳網漁)やトアミリョウなど9種類の漁法と用いられる網の素材などの記載があります。
p.291- 明治中期の網漁業8種類の方法についての記載がありますが、網の素材等については触れられていません。
5 綿糸の漁網への導入過程(p.297-299)では、幕末から明治初期にかけて綿糸が使用されていく状況についての記載があり、「明治34年(1901)の麻網の年産138万円に対し、綿糸網は3万2千円が生産されるようになる。その綿糸生産の全国的な生産の中心が大阪である」とあり、当時の網生産についても記述があります。
第11節 内水面の漁具・漁法 (p.366-370)
河川漁業での漁具・漁法について記載があり、「3 大阪府下主要河川の漁具・漁法」の項では、漁法とともに一部網の素材も記載されています。
第7編 特論 16 今に残る漁村の習俗(p.988-1006)
5 打瀬網漁と漁民のくらし(p.1001-1006)に打瀬網漁の説明があります。この時使用される脇網・袋の素材が「麻糸か綿糸でできている」という記述があります(p.1002)。
■『山口県漁業の歴史』(有薗真琴/[著] 日本水産資源保護協会 2002.2)【662.1/86N】
3.近世(安土桃山時代~江戸時代)における漁業(p.11-28)
p.11-22に次のような漁法の説明があり、使用する網の解説(一部の網は素材も含む)も記載されています。
・イワシ網漁
・大敷網漁
・タイ葛網漁
・捕鯨(網取り法)
・ボラ網漁
・手ぐり網漁
4.明治から大正時代の漁業(p.29-85)
明治以降の漁業についての概説がありますが、漁網については記載されていませんでした。
[事例作成日:2014年7月10日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 水産業および漁業史.事情 (662 8版)
- 参考資料
-
- 大阪府漁業史大阪府漁業史編さん協議会∥編集大阪府漁業史編さん協議会 (276-299、366-370、988-1006)
- 山口県漁業の歴史有薗/真琴∥[著]日本水産資源保護協会 (11-28、29-85)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌事項調査
- 内容種別
- 大阪
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000158963