「小滝坑」に関する情報が掲載されている当館所蔵資料をご紹介します。
・『栃木県史 史料編 近現代9』(栃木県史編さん委員会/編 栃木県 1980)
「明治十~二十九年開坑沿革」(p.83-96)の中に「第三節 小滝坑道」(p.92-95)があり、「第十三項 小滝坑口ノ開坑」「第十四項 小滝大竪坑ノ開鑿」「第十五項 小滝坑道ノ先進的開坑」「第十六項 開坑ノ発展」の項立てで、開坑の経過を述べています。
・『足尾銅山史』(村上安正/著 随想舎 2006)
「第7章 足尾銅山の発展」の中に、「小滝坑の開坑」(p.106-107)「明治20年代の主要開坑」(p.111-112)の小見出しの下に「小滝坑」についての記述があります。
・『木村長七自伝』(茂野吉之助/編 木村豊吉 1938)
5代目抗長として足尾銅山の開坑に当たった木村長七(きむらちょうしち)氏の自伝です。「〔七十二〕 足尾銅山の開坑」(p.238-254)において、「小滝坑」の開坑経過を述べるとともに、主要な坑道の開坑・貫通の年月を列挙しています。
・『足尾銅山 小滝の里』(太田貞祐/著 ユーコン企画 1994)
「第三章 小滝坑と銅山中枢部」(p.49-74)の中の「第一節 小滝坑」「第二節 小滝の中心部-小滝の里と「小滝全景」図-」において、開坑の経過や閉山後の動向について述べられています。
・『足尾銅山の産業遺跡』(足尾町教育委員会/編、発行 2006)
小滝にある坑道の「小滝文象沢の三坑」について、「鉱毒予防工事命令の陰に埋没した小滝文象沢の三坑」(p.254-261)「小滝文象沢三坑の検証」(p.262-268)にて、実地調査に基づき述べられています。
・『足尾銅山歴史とその残照』(小山矩子/著 文芸社 2012)
「第4章 残照」(p.93-194)の中の「三 小滝(こだき)とそのエリア」(p.168-194)において、地域の歴史や遺産・遺物に触れています。「小滝坑」についても記述があります。
また、資料の見返し部分に「野州足尾銅山全図」が掲載されており、「小滝坑口」が確認できます。