レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011/11/19
- 登録日時
- 2012/01/05 02:10
- 更新日時
- 2024/03/30 00:34
- 管理番号
- M10101617157545
- 質問
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タイヤに窒素ガスを入れるとよいと言われるが、そのメリットについて科学的な根拠を確認できる資料はないか。
- 回答
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資料①には、「タイヤの空気圧点検時に入れる空気は、およそ窒素80%、酸素20%の混合気体である。タイヤの空気圧が低下する最大の要因は、このうち酸素がタイヤのゴムを通り抜けてしまうことで起きている。タイヤには天然ゴムも多く使用されているが、天然ゴムの気体透過性では、酸素は窒素より3倍抜けやすい。そこで、窒素充填でタイヤ内を窒素100%にすることで、単純に空気圧低下が遅くなり、さまざまな面でタイヤにとってメリットがあるというわけだ。(中略)タイヤのミゾは新品時がいちばん深いために、ミゾの減りはこの時期がもっとも早く、最初の数ヶ月の使い方次第で、タイヤを偏摩耗させてしまうことがある。はじめから窒素ガスが入っていれば、当然ながらその危険が低下する。普通の空気は2ヵ月で20kPaぐらい抜けるが、窒素ガスは3ヵ月たってもほとんど抜けない。実はこれだけで燃費が2~3%向上する効果を持ち、さらに夏場には温度上昇が抑えられるので、シリカ入りの高性能タイヤと組み合わせれば、長距離走行では確実に燃料代を浮かせることができるのだ。」とある。
資料②には「生ゴムの気体透過性は気体の種類によっても異なります。空気は主として窒素と酸素の混合物ですが、窒素の気体透過性は空気のそれよりも低いですからチューブに封入する気体を空気でなく窒素ガスにすると圧力保持性改善されます。」とある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 自動車工学 (537 9版)
- 参考資料
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資料① ベストカー編『タイヤのすべてがわかる本』講談社,2008,175p.参照はp.28.
資料② 伊藤眞義著『よくわかる最新ゴムの基本と仕組み』秀和システム,2009,207p.参照はp.44-45
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資料① ベストカー編『タイヤのすべてがわかる本』講談社,2008,175p.参照はp.28.
- キーワード
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- 窒素ガス
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2010101617195357545
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000099165