レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/11/15
- 登録日時
- 2015/06/11 00:30
- 更新日時
- 2015/06/11 13:09
- 管理番号
- 所沢柳瀬-2015-003
- 質問
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未解決
西暦1900年~1910年代頃、イギリスにおいて中産階級の子供が歯列矯正器具をつけての矯正をしていたかどうか知りたい。
- 回答
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いくつかの資料をあたってみたところ、「イギリスにおいて、西暦1800年代から、器具を使った歯列矯正治療が進歩していく」という描写がありましたので、西暦1900年~1910年頃に歯列矯正器具の使用が行われていたことは想像されます。また、「若年の治療が有効」という記述もありましたので、子供の歯科治療に歯列矯正器具が使われたことも考えられます。しかし、中産階級の子供に用いられていたかどうかについて記述されている資料は見つかりませんでした。
- 回答プロセス
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1.所蔵資料の内容確認
×『歯列矯正がよくわかる本』福原達郎/著 主婦の友社 2006年
2.関係機関に問い合わせ
△「鶴見大学図書館」、回答は以下のとおり。
いくつかの資料にあたってみましたが、回答は得られませんでした。
「イギリスにおいて、西暦1800年代から、器具を使った矯正治療が進歩していく」という描写がありましたので、西暦1900年~1910年に歯列矯正器具の使用が行われていたことは想像されます。また、若年の治療が有効という記載もありましたので、子供の治療に使われたことも考えられます。しかし、中産階級の子供の治療に用いられていたかどうかについて記述されている資料はありませんでした。
△『歯科矯正学入門』 福原達郎/著 医歯薬出版 1995年
Ⅲ.歴史的回顧 1.20世紀以前 「イギリスにおいては、外科医のHunter(1728~1793)は下顎前突の治療を一種のplateを用いて行っている。1822年以降のことであるが、すでにそれまでに、下顎の脱臼の予防に使われていた頤帽chin-capが、Gunnellにより矯正治療として用いられている」「歯列拡大の矯正装置は、その後も広く使用されたもののようである」と記述あり
△『歯科の歴史』 Walter Hoffmann-Axthelm/著 本間邦則/訳 クインテッセンス出版 1985年
第10章 18世紀における歯科学の成立 大英帝国 「文献上でも重要な業績をあげた最初のイギリスの歯科医は宮廷付き歯科医のThomas Berdmoreであった。…ふぞろいの歯を矯正するのに4通りのやり方が示されている。すなわち、隣接している歯にとめた金糸あるいは絹糸で行うか、バネのついた金の板で行うか、…」と記述あり。
「とりわけHunterが注目したのは、歯の位置の異常をなおすということであった。…若年の時に行うのが最もよい。」と記述あり
第14章 歯科矯正学 「歯科矯正の理論上の基礎は1778年John Hunterによって定義づけられた」と記述あり
「金製あるいは銀製の、不正咬合を阻止するための象牙の枕のついた弧状金具を装着し、絹糸で、これは3日目ごとに取り換えたが、金具と歯を結びつけ、歯を唇側に引っ張った」と記述あり
「Joseph Lindererは…上顎歯列の拡張装置を推薦したが、…すなわち彼は金製プレートを押し抜き、この端に“Federharz”すなわち弾性ゴムを固着させた。」と記述あり
「1845年Edwin Saunder卿がイギリスに導入した、螺旋バネを応用した。顎骨の拡張には中央部に蝶番のついたプレートを用い、2つのクロススプリングで歯列と歯槽突起を互いに圧迫した」と記述あり
「こうして19世紀に話が移るのであるが、その最初の10年間のうちで歯科矯正を決定的に左右したのは、著名なHunterの弟子であったロンドンのJoseph Foxが推薦した方法であった(1803年)。彼は、永久歯の位置異常を防止するにあたって、まだグラつく前の乳歯および第二乳臼歯を人為的に抜くという、まったく誤った方法を唯一の治療法とした。」と記述あり
- 事前調査事項
- NDC
-
- 歯科学 (497 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 歯列矯正
- 歯科矯正
- 歯科医学
- 矯正器具
- 審美歯科
- 歯列矯正器具
- 歯列矯正術
- 歯科矯正術
- 矯正歯科
- 照会先
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- 鶴見大学図書館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000175712