レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2003年12月08日
- 登録日時
- 2008/12/01 17:53
- 更新日時
- 2020/09/10 14:40
- 管理番号
- 2003002
- 質問
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解決
「ドコビッツ症候群」について知りたい。ドイツの研究者の人名が由来らしい。
- 回答
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「Dubowetz症候群」であることを伝え、「新先天奇形症候群アトラス」の該当ページのコピーを渡した。
- 回答プロセス
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1.カタカナで、「ドコビッツ症候群」を自館OPACで検索したが該当する資料はなかった。
所蔵の症候群事典類などを調べたが分からなかった。「ドコビッツ」なので、「DOKOV」「DOKOW」等のローマ字表記を「医中誌」で見たが該当するものはなかった。
2.Yahoo、Googleで検索しても、「ドコビッツ」「ドコビッツ症候群」でヒットする項目はなかった。
3.質問者が心理学科の出身なので、本学心理学科の教員に確認したが、心当たりはないとの回答だった。愛知医科大学医学情報センターに調べてもらったが、「ドコビッツ症候群」で該当する資料はなかった。
4.質問者に状況を知らせたら、臨床実習の学生からの質問であり、スペルを確認することは難しいことが解った。
5.知人の産婦人科医と助産婦に尋ねてみたら、筋ジストロフィーの関連分野の用語ではないかということだった。
筋ジストロフィーの関連分野で、「ドコビッツ症候群」を調べたがやはり該当する資料はみつからなかった。
6.言語聴覚士からの質問であることから、口腔外科の教授に尋ねて「Dubowitz syndrome」という正確な綴りが判明した。
7.正確な綴りが分かったので、以前調べた「症候群事典」(診断と治療社)を調べなおすと該当項目が見つかった。また「新先天奇形症候群アトラス」でも見つかった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 内科学 (493 9版)
- 参考資料
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- 蔵書検索(OPAC) / 愛知学院大学歯学・薬学図書館情報センター / http://www.slib.aichi-gakuin.ac.jp/
- 医中誌Web / 愛知学院大学所属教員・学生のみ利用可能
- 症候群事典 / 石田正統[ほか]編集. -- 金原出版, 1965.9 (当館請求記号 492.1/252(禁帯出))
- 症候群事典. -- 診断と治療社, 1998.6. -- (診断と治療増刊号) (当館請求記号 492.1/386(禁帯出))
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梶井正 [ほか]編 , 新先天奇形症候群アトラス. 南江堂, 1998.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002780653-00 , ISBN 4524208860 (当館請求記号 493.9/299)
- キーワード
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- ドゥボヴィッツ症候群
- デュボヴィッツ症候群
- Dubowetz症候群
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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「先天性奇形症候群および遺伝性疾患データブック」によると、日本語病名は「Dubowetz症候群」となっておりカタカナ表記は示されていない。医中誌のシソーラスでも同様である。また、この症例の最初の報告者であるDubowitzは、「ステッドマン医学大辞典」によると南アフリカ系イングランド人の小児科医であった。
愛知医大の担当者から、以下のコメントをいただいた。「デュボヴィッツ」は「ドコビッツ」と「響き」が似ていて同じ疾患ではないかと思った。当初、辞書でdubowitz(Dr. Victor Dubowitz)を調べたところ、「南アフリカ系のイングランド人、小児科医」と紹介されており、ドイツ人ではないという理由から却下した。
今回は「聞き違い」「言い違い」「勘違い」などが重なったようだが、疾患名だけでなく、症状についてもインタビューしておいた方が行き詰まった時に役立つと再認識した。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 教員
- 登録番号
- 1000049406