レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2006年09月19日
- 登録日時
- 2013/09/16 13:51
- 更新日時
- 2019/06/27 11:47
- 管理番号
- 島根郷2006-09-002
- 質問
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解決
宍道湖に浮かぶ嫁が島の名前の由来や、元となった伝説について知りたい
- 回答
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当館所蔵資料より、以下の資料を紹介
資料1:p187「嫁ヶ島」には、「出雲国風土記」に「蚊島」とあり。また「雲陽誌」や「出雲鍬」では蚊島が嫁島と同じ読みのため、いつのまにか「よめ」というようになったとしている。
資料2:p190「婦島」では、俚俗よめ島という、とあり。由来は載っていない。
資料3:p789「嫁ヶ島伝説」の項には、伝説2つを紹介。1つ目は姑にいじめられた嫁が湖で水死したところ、一夜のうちにその嫁を乗せて島ができあがった、というもの。「嫁ヶ島」の名前の由来になったとする。2つ目は、姑にいじめられた嫁が湖に氷が張り詰めた寒中に、氷の上を渡って島の弁財天にお参りしたところ、小用を催し仕方なく氷の上で用を足したところ、氷が割れて湖中へ落ちて水死してしまった。人々は嫁を哀れみ、以後この島を嫁ヶ島とよぶようになった、とするもの。
資料4:p136「嫁が死んだ嫁が島」では、氷の張った湖の島の近くで嫁入り行列の嫁が用を足したくなったので、篭をとめて用を足したところ氷の穴から落ちて沈んでしまった、とする。
資料5:p39-40「嫁が島」では、美しく信心深い、不幸せな身の上の女の水死体を乗せて、夢のように浮かび上がった島で、土地の人たちはこれを神さまの思し召しによるものとし、この島を弁天様に寄進してお宮や鳥居を建て、お宮の周りに玉垣をめぐらして女性を葬ったとする。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 伝説.民話[昔話] (388 8版)
- 日本 (291 8版)
- 参考資料
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【資料1】日本歴史地名大系 第33巻 (島根県の地名). 平凡社, 1995.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002463417-00 , ISBN 4582490336 (当館請求記号 092.9/669 ※貸出禁止資料) -
【資料2】黒沢長尚/編. 雲陽誌 複刻版. 歴史図書社, 1976.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000487728-00 (当館請求記号 092.9/246 ※貸出禁止資料) -
【資料3】島根県大百科事典編集委員会/企画・編集. 島根県大百科事典 下巻. 山陰中央新報社, 1982.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000169444-00 (当館請求記号 郷貸出030/サ82/2) -
【資料4】石塚尊俊 編著. 出雲隠岐の伝説. 第一法規出版, 1977.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001338684-00 (当館請求記号 郷貸出388/115) -
【資料5】ラフカディオ・ハーン/著. 松江の七ふしぎ. 偕成社, 1977. (新・日本児童文学選 ; 21)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000081992-00 (当館請求記号 子ども930/802)
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【資料1】日本歴史地名大系 第33巻 (島根県の地名). 平凡社, 1995.
- キーワード
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- 嫁ヶ島 嫁島 嫁が島 よめがしま
- 宍道湖
- 小泉八雲
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000137208