レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年08月09日
- 登録日時
- 2016/12/23 14:22
- 更新日時
- 2018/08/16 14:28
- 管理番号
- 相大-H28-055
- 質問
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解決
郵便に関して目の不自由な方がどのような方法をとっているのか、例えば宛名を点字にしてもよいのか、ボランティアが代筆するのかなど知りたい。
- 回答
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以下の資料を提供した。
『障害のある方のための福祉のしおり 平成28年度版』
『はじめて学ぶガイドヘルプ 第2版』
『高齢者と障害者のための読み書き支援』
『点字について話そう』
『点字の市民権』
- 回答プロセス
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1 自館OPACで“シカクショウガイシャ ユウビン”で検索する。
『障害のある方のための福祉のしおり 平成28年度版』 相模原市健康福祉局福祉部障害政策課/編 相模原市健康福祉局福祉部障害政策課 2016【s33410531 369Kナカシロ】がヒットする。
p53 「点字郵便物等料金免除』の項あり。「第四種郵便物のうち点字のみを掲げたものを内容とする郵便物(点字郵便物)及び盲人用の録音物を内容とする郵便物(特定録音物等郵便物)を無料で差し出すことができます。」と記載あり。
p111-113 「代理投票と点字投票」「リーディングサービス」「くぼみ入りはがき」の項あり。
2 視覚障害者の方がどのような方法で郵便を利用しているかについて、ボランティア関連の棚を確認する。
『はじめて学ぶガイドヘルプ 第2版』 野村敬子/編著 みらい 2013 【s30941355 369.27】
p76 「視覚障害のある人とのコミュニケーション」の章に、
p78 「代読支援」「代筆支援」の項があり、郵便物も含まれている。その支援を行う際の注意等の記載あり。
『高齢者と障害者のための読み書き支援』 日本盲人社会福祉施設協議会情報サービス部会/編 小学館 2014 【s32782302 369.24】
p53-82 「書き(代筆)および支援に必要な知識」の章に、支援員のための技術、注意等の記載あり。
p55 「手紙などの代筆」の項あり。
『点字について話そう』 黒﨑惠津子/文 中西恵子/絵 汐文社 1998 【s16065666 J37アオ】
p38-41 「点字を使う」の項に、視覚障害者の方が手紙などをどのように書いているかインタビュー形式での記載があり、凸面書きのタイプライター「パーキンスブレーラー」や点字盤、パソコン点訳、点字の電子手帳「ブレイルメイト」、点字タイプライターなどを使うとある。
3 点字の宛名を使用することができるのか、検索エンジンGoogleで“点字 宛名”で検索する。
奈良県公式ホームページ「点字について」内の「点字の普及」に、
「1983年 点字の郵便宛名書きが認められる(近畿郵政局)」とある。http://www.pref.nara.jp/32664.htm (最終確認2017.1.14)
4 自館OPACで“点字”でヒットした資料を確認する。
『点字の市民権』 愼英弘/著 生活書院 2010 【s29630530 378シ】
p11 「点字発達の歴史」の章に、
p20 「1983年(昭和58)年、近畿郵政局管内で受け付けた郵便は点字のみの宛名書きで配達されることが認められる(略)翌年には郵政省から各郵政局に対して、点字のみの宛名書き郵便を受け付けるよう通達が出された。このことは、まさに、点字が墨字と同様の文字であると郵政省関係者に認識されたことになる。(略)視覚障害者の郵便利用の権利がいっそう保障されたことになるのである。」と記載あり。
この資料には、
p85に、1992年6月末まで認められていなかった点字内容証明郵便についての記載もあり。
注:【 】は自館の資料コードと請求記号
- 事前調査事項
- NDC
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- 郵便.郵政事業 (693 9版)
- 社会福祉 (369 9版)
- 障害児教育[特別支援教育] (378 9版)
- 参考資料
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- 『障害のある方のための福祉のしおり 平成28年度版』 相模原市健康福祉局福祉部障害政策課/編 相模原市健康福祉局福祉部障害政策課 2016
- 『はじめて学ぶガイドヘルプ 第2版』 野村敬子/編著 みらい 2013
- 『点字について話そう』 黒﨑惠津子/文 中西恵子/絵 汐文社 1998
- 『点字の市民権』 愼英弘/著 生活書院 2010
- 『高齢者と障害者のための読み書き支援』 日本盲人社会福祉施設協議会情報サービス部会/編 小学館 2014
- キーワード
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- 視覚障害者
- 郵便
- 点字
- 代筆支援
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000204675