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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000107629
提供館
(Library)
愛知淑徳大学図書館 (3310015)管理番号
(Control number)
ASN2012-08
事例作成日
(Creation date)
2012年05月23日登録日時
(Registration date)
2012年06月21日 18時32分更新日時
(Last update)
2016年03月01日 15時36分
質問
(Question)
和装本(和綴じ・和紙装丁、おそらく江戸後期のもの)に複数のページに虫食いの跡(トンネル状にくりぬいたような状態)がある。おそらくシバンムシによる虫害だと思われるが、次の2点について知りたい。
1 虫食いのある本を、ほかの本(現代に出版された洋紙を使った本)と一緒に本棚に並べておいても大丈夫か
2 虫干しする代わりに、電子レンジで数十秒加熱すると虫が死ぬという情報をネットで入手したが、その方法で資料は傷まないか
回答
(Answer)
1 害虫の活動痕があるコレクションは完全に隔離し、クリーニングを行う
2 電子レンジによる駆除法に関する論文が発表されているが、これは最近の出版物を用いてテストした結果である。また、適用できない資料もあるとも記述している。

以上の回答と共に、以下の資料3点と関連団体のHPを紹介した
・『IFLA図書館資料の予防的保存対策の原則』
・『紙と本の保存科学』第2版 
・『文化財害虫事典』2004年改訂版
・『資料保存協議会HP』
・『株式会社 資料保存器材HP』

参考とした資料は回答プロセスを参照のこと
回答プロセス
(Answering process)
1. 当館所蔵の資料を探してみる
  資料保存(分類014)の棚をブラウジング
  【★1】『IFLA図書館資料の予防的保存対策の原則』 
      第3章 第5節 「害虫と有害小動物」
      p63 「特に害虫の活動痕があるコレクションは完全に隔離し、クリーニングする。」とある

  【★2】『紙と本の保存科学』第2版 
      pp175-184 日高真吾「虫害が発生した紙資料への対処」
      紙資料の殺虫処理対策として、化学薬品による殺虫、低酸素濃度処理法、二酸化炭素処理法、低温処理法について紹介

2. 【★2】の掲載参考文献より
   【★3】『文化財害虫事典』2004年改訂版
   pp88-100 シバンムシの種類に対応した駆除方法、予防・管理上の注意点を記載
   pp208-222 木川りか,山野勝次,三浦定俊「臭化メチル燻蒸代替法をめぐる文化財の課外生物駆除法について」
            文化財全般についての害虫の防除法の紹介
            低酸素濃度処理、二酸化炭素処理、低温処理、高温処理、マイクロ波処理※、放射線処理、燻蒸剤処理、蒸散性(昇華性)薬剤処理
            ※マイクロ波処理については、「条件設定が難く、材質によっては高温になりすぎて燃焼の危険性もある。」と記載

3. 国立国会図書館において害虫対策について紹介がないか調べてみる
   『国立国会図書館HP』< http://www.ndl.go.jp/index.html
   サイト内検索
   キーワード:害虫 

   記事名:CA673 マイクロ波で資料の害虫駆除 < http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/data/ca673.pdf>
   執筆者:大橋邦生,兎内勇津流
    テスト:最近の出版物を用いてテスト
    家庭用電子レンジ内で、3分間、720ワット(強度:強)のマイクロ波を使用した結果、一部のソフトカバー資料のページがとれてしまったのをのぞき、
    変化は認められない、としている
    ↓
   情報元
    論題   :Nuke 'Em! Library Pest Control Using a Microwave
    執筆者 :Brezner, Jerome; Luner, Philip
    掲載雑誌:Library Journal 114(15) 60-63 1989-09

4. 目録スタッフより資料保存に関する団体を紹介してもらう
   『資料保存協議会HP』 < http://www.hozon.co.jp/cap/con-con/archives/
   2001年4月~2003年4月の3年間のみ活動。セミナー記録のアーカイブを掲載している。

   『株式会社 資料保存器材HP』 < http://www.hozon.co.jp/
   上記の資料保存協議会の講習会にて、この会社所属の人が講師になった経緯があるため、こちらも紹介
    *紙を安全に洗う―クリーニング・ポケット法
    *プリベンティブコンサベーション(予防的保存対策)の事例  などを掲載

Web最終確認日:2012/06/26

以上
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
資料の収集.資料の整理.資料の保管  (014)
博物館  (069)
参考資料
(Reference materials)
【★1】『IFLA図書館資料の予防的保存対策の原則』 (エドワード・P. アドコック編 日本図書館協会 2003.7  0146/SH88/9)
【★2】『紙と本の保存科学』第2版(園田直子編 岩田書院2010.10 01461/SO45/ア)
【★3】『文化財害虫事典』2004年改訂版(文化財研究所東京文化財研究所編 クバプロ 2004.4 0694/B89)
キーワード
(Keywords)
害虫
電子レンジ
マイクロ波
シバンムシ
資料保存
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
目録スタッフ
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
資料保存
質問者区分
(Category of questioner)
教員
登録番号
(Registration number)
1000107629解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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