レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2003/01/22
- 登録日時
- 2010/07/30 02:00
- 更新日時
- 2011/08/15 14:38
- 管理番号
- 長野市立長野-02-054
- 質問
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解決
江戸時代に流行した着物の色「鼡色(ねずみいろ)」に100色あるとのことでその全色を知りたい。
その中に「はせ鼡」という色があるかどうかも知りたい。
- 回答
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「四十八茶百鼠」という言葉がありますが、本当に48色・100色あったわけではないようで、語呂あわせのようなところがあったようです。
『色彩の宇宙誌』p182-185に代表的な鼠色が50種ほど掲載されています。
「はせ鼠」という色は色彩事典などをあたりましたが見当たりませんでした。
【追記:2010.7.29】
『定本和の色事典』に「○○鼠」と付く色が、まとまってはいませんが80種ほど掲載されています。
- 回答プロセス
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『奇妙な色名事典』p52-55に「百鼠のほうは、おそらく百にはいくらか足りなかっただろう。これらの数は、覚えてみたところでまったく意味のない数なのだから、やはり語呂のよさ、言葉遊び、それに一種の縁起かつぎ、といったようなことで選ばれたのではないか、と考えられる。」とある。
『色彩の宇宙誌』p173~「第十四章 四十八・茶百鼠」とあり、特にp182-185にかけて代表的な鼠色として50種の色が色名と特徴でまとめられている。
『日本の色』(講談社 1980) p174-175に四十八茶百鼠について記述あり。
『日本の伝統色彩』(京都書院 1988) p200-203
『和の彩りにみる色の名の物語』(淡交社 2001)p80-89
に鼠色について記述あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- デザイン.装飾美術 (757)
- 参考資料
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- 『奇妙な色名事典』福田 邦夫/著 青娥書房 1993.11 <757フ>
- 『色彩の宇宙誌』城 一夫/著 明現社 1993.07 <757シ>
- 『定本和の色事典』内田 広由紀/著 視覚デザイン研究所 2008.07 <757ウ>
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000069645