レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/09/21
- 登録日時
- 2010/12/09 02:01
- 更新日時
- 2010/12/09 11:57
- 管理番号
- 千県中千葉-2010-0003
- 質問
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解決
千葉県立図書館では、1949年にブックモビル「訪問図書館ひかり号」をはじめたと文献に載っていた。
ブックモビルが今現在も活動が行われているのか、また、活動の具体的内容や活動していない場合なぜ止めたのか、知りたい。
- 回答
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1949(昭和24)年に始まった訪問図書館ひかり号は、以下のような変遷を経て平成9年度にその活動を終了しました。
・1949年 市原、夷隅、長生地域の巡回を開始。
・1952年(昭和27年) 全県(24コース、305ステーション)の巡回を開始。ひかり号も3台になる。
・昭和47年度 根本的に運営方針を転換。県立図書館が直接に各ステーションを運営してきた方法を改め、市町村教育委員会(図書館)を通しての活動になる。
・昭和48年度 市町村の読書施設に対して資料の一括貸出制度を実施する。
・昭和52年度 相互貸借資料を搬送する図書館協力車の巡回が始まり、その進展とともにひかり号の活動は徐々に縮小傾向になる。
・昭和55年度 ひかり号巡回ステーションを大幅に削減し、県立中央図書館から30キロメートル圏内の市町村読書施設については来館方式による定期貸出にする。ひかり号は2台になる。
・昭和60年度 各市町村内における図書館サービスは各市町村が行うことを原則とし、1市町村に対し1ステーションの形になる。ひかり号は1台になる。
・昭和62年度 ひかり号の巡回対象は図書館未設置市町村に限られ、前年度まで行われていた図書館設置市町への臨時貸出も廃止される。
・平成9年度 図書館未設置市町村への支援体制を来館を主とするものに変更し、ひかり号の活動は終了する。
・平成17年度 図書館未設置市町村への一括貸出制度を廃止し図書館間貸出に1本化する。
なお、現在県立図書館では、その重点業務である市町村立図書館等への援助機能を強化するために、
1977年(昭和52年)に開始した図書館協力車を、週1回県内各市町立図書館、公民館読書施設等へ運行しています。
(参考文献)
「ひかり号の歴史」『千葉文化』(No234 千葉県立中央図書館 2003.11)p6-7(http://www.library.pref.chiba.lg.jp/10report/central/central234.pdf)
「戦後県内公共図書館の歩み」『千葉文化』(No200 千葉県立中央図書館 1981.3)
『要覧 平成17年度』(千葉県立図書館 2005)
『千葉県移動図書館ひかり二十年史』(千葉県立中央図書館 1970)
- 回答プロセス
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【2010.8.4追加】次の資料にも移動図書館の記事あり。
森田幸三「協力車のあゆみ (特集1・相互協力の確立をめざして)」(『らいぶらりあん』25号 千葉県公共図書館協会 1984.3)p1-5
木内史佳「千葉県移動図書館ひかり号の今後の方向を考える-県立移動図書館活動のあり方をめぐって- (特集1・移り変わる移動図書館-現状と今後の課題-)」(『らいぶらりあん』26号 千葉県公共図書館協会 1985.3)p9-13
- 事前調査事項
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ブックモビルについて載っていた文献は、『図書館サービス論 補訂2版』(塩見昇編 教育史料出版会 2006 新編図書館学教育資料集成)p54です。
- NDC
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- 各種の図書館 (016 9版)
- 参考資料
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『千葉文化』(No234 千葉県立中央図書館 2003.11)
(0501061120) -
『千葉文化』(No200 千葉県立中央図書館 1981.3)
(0501165439) -
『要覧 平成17年度』(千葉県立図書館 2005)
(0501433066) -
『千葉県移動図書館ひかり二十年史』(千葉県立中央図書館 1970)
(9200166654)
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『千葉文化』(No234 千葉県立中央図書館 2003.11)
- キーワード
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- 移動図書館
- ひかり号
- ブックモビル
- 千葉県立中央図書館
- 千葉県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000074938