レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2014/10/06 16:55
- 更新日時
- 2014/10/09 14:40
- 管理番号
- 067
- 質問
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解決
阪急神戸線の塚口駅前に大正期に開発された塚口住宅地と、開発主体である塚口土地という会社について知りたい。
- 回答
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阪急電鉄の駅前及び周辺住宅地の多くは、阪急電鉄自身によって開発されましたが、例外もありました。大正9年(1920)7月に開業した阪急塚口駅北西に開発された塚口住宅地がそのひとつで、開発主体は阪急とは別会社の塚口土地株式会社でした。
塚口駅北西に約7万3,000坪の土地を所有する塚口土地は、この土地を住宅地として開発することを目的として、大正8年11月に大阪で設立された土地会社です。同社による住宅地経営の概要については、『尼崎地域史事典』/Web版尼崎地域史事典"apedia"(項目「塚口土地」)及び『図説尼崎の歴史』/同Web版近代編第3節6「地域の変化と人々の暮らし」により調べることができます。
また、関連史料として、塚口土地住宅地分譲ポスター「塚口新住宅地提供」(尼崎市教育委員会所蔵、"apedia"に画像掲載)及び、大五商店発行『土地会社要覧』(会社概要・経営地略図掲載、『図説尼崎の歴史』に画像掲載)、『塚口土地営業報告書』(各決算期ごとの業績についてまとめたもの、東京大学経済学部所蔵)などがあります。
なお、阪急電鉄自身による現尼崎市域の住宅地開発については、『図説尼崎の歴史』/同Web版近代編第4節5「新しい住宅地の形成」に解説しているほか、地域研究史料館が住宅地ごとの販売パンフレットを複製所蔵しており、閲覧して調べることができます。
- 回答プロセス
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1 塚口土地及び阪急電鉄による住宅地開発について解説した尼崎市立地域研究史料館の刊行物及びWebサイト
◆『尼崎地域史事典』/Web版尼崎地域史事典"apedia"
項目「塚口土地」
◆『図説 尼崎の歴史』下巻/Web版『図説 尼崎の歴史』
近代編第3節6「地域の変化と人々の暮らし」執筆者:井上眞理子/地域研究史料館
塚口土地(株)による阪急塚口駅前住宅地開発について解説している。
近代編第4節5「新しい住宅地の形成」執筆者:佐賀朝/地域研究史料館
現尼崎市域における、阪急電鉄自身による住宅地開発について解説している。
2 その他の参考文献
◆安田孝著『郊外住宅の形成 大阪-田園都市の夢と現実(INAX ALBUM 10)』
◆角野幸博著『郊外の20世紀 テーマを追い求めた住宅地』
◆片木篤ほか編『近代日本の郊外住宅地』
いずれも近代日本の住宅地開発に関する研究書。
- 事前調査事項
- NDC
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- 衛生工学.都市工学 (518 9版)
- 参考資料
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- 『尼崎地域史事典』平成8年発行 (当館請求記号 219/A/ア)
- 『図説尼崎の歴史』平成19年発行 (当館請求記号 219/A/ア)
- 安田孝『郊外住宅の形成 大阪-田園都市の夢と現実』INAX発行 平成4年 (当館請求記号 365.6/S/ヤ)
- 角野幸博『郊外の20世紀 テーマを追い求めた住宅地』学芸出版社発行 平成12年 (当館請求記号 519.6/カ)
- 片木篤ほか編『近代日本の郊外住宅地』鹿島出版会発行 平成12年 (当館請求記号 519.6/カ)
- キーワード
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- 塚口土地
- 宅地
- 郊外
- 田園都市
- 尼崎市
- 塚口
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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Web版 尼崎地域史事典"apedia"
http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/apedia/
Web版 図説尼崎の歴史 近代編第3節6「地域の変化と人々の暮らし」執筆者:井上眞理子/地域研究史料館
http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/chronicles/visual/04kindai/kindai3-6.html
Web版 図説尼崎の歴史 近代編第4節5「新しい住宅地の形成」執筆者:佐賀朝/地域研究史料館
http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/chronicles/visual/04kindai/kindai4-5.html
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人 団体
- 登録番号
- 1000160631