レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年06月12日
- 登録日時
- 2008/08/28 14:17
- 更新日時
- 2015/03/29 18:13
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-0978
- 質問
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解決
「日本のラスプーチン」「穏田の神様」などと呼ばれた飯野吉三郎(恵那市岩村町出身)に関する文献を探している。『別冊週刊サンケイ』に「穏田の神様行状記」という記事があったそうだが、掲載号が分からない。大宅壮一文庫の雑誌記事索引で見つからないか。
- 回答
-
1 まず、「別冊週刊サンケイ」の「穏田の神様行状記」は大宅荘一文庫の雑誌記事索引によると、1956.10.25号p.119に掲載されている。また、他に記載されていた掲載誌は以下の通り。
・押方方義ほか「飯野吉三郎の真骨頂」(「武侠世界」1918.2)
・大庭柯公「穏田行者の片影」(「中央公論」1918.10)
・「精神団総裁・飯野吉三郎」(「改造世界」1921.1)
・穴田紫哉「穏田の神様・飯野吉三郎」(「東京」1924.9) ※「穴田紫哉」は後述の伊藤金次郎のペンネーム。
・長田秀雄「穏田の神様に招かれて」(「文学時代」1929.5)
・佐山英太郎「青山穏田の怪行者」(「文藝春秋特集 三代日本の謎」1956.2) ※「文藝春秋」本誌 とは別物。
・「グラビア・“スキャンダル”下田歌子が惚れこんだ飯野」(「国際写真情報」1968.3)
・松島栄一「日本恋愛史 下田歌子と穏田の行者」(「文芸春秋デラックス」1974.9)
2 NDL-OPACで検索したところ、単行本で以下の2冊が刊行されている。後者は当館蔵。
・飯野官吉『飯野吉三郎事件簿』(飯野官吉,1990)
・飯野官吉『穏田の神様』(文藝書房,1997 9書庫:289.1/イ)
3 雑誌記事索引を検索したところ、以下が該当した。いずれも当館蔵。
・「和製ラスプーチン飯野吉三郎と下田歌子」(「新潮45」2005.10)
・森長英三郎「飯野吉三郎恐喝事件-青山隠田の怪行者」(「法学セミナー」1973.3)
・伊藤金次郎「怪行者飯野吉三郎」(「伝記」1949.5)
4 当館の蔵書検索で検索したところ、他に以下が該当。
・笠原三津子「穏田の行者・飯野吉三郎の実像」(「歴史読本」1985.6)
5 松本清張が「週刊文春」に連載していた「昭和史発掘」でも、「政治の妖雲・穏田の行者」と して1966.12.12号~1967.1.9-16号まで飯田吉三郎を取り上げていた。ただし、単行本の『昭和史発掘』には収録されなかったとのこと。
・藤井康栄『松本清張の残像』(文藝春秋,2002)
・郷原宏『松本清張事典 決定版』(角川学芸出版,2005)
6 なお、岐阜県人物文献索引で検索したところ以下が該当したが、いずれも詳しい記述はなかった。
・『岐阜文化スケッチ』 (岐阜県ユネスコ協会,1968)p.21
・『岩村町史』(岩村町,1961)p.389-391
・伊藤金次郎『お国自慢(新版)』(日本公論社,1934)p.77 80-82
・『濃飛の誇り 下』(岐阜日日新聞社,1933)p.102
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 飯野吉三郎(1867‐1944):明治・大正時代の行者。東京渋谷穏田にすみ、祈祷と予言で信者をあつめる。伊藤博文、清浦奎吾、下田歌子らに信頼され皇室にも影響をおよぼし、日本のラスプーチンとよばれたが、大正14年詐欺事件に関与し失脚した。(『日本人名大辞典』(講談社)より)
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000046930