レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005年03月
- 登録日時
- 2005/12/08 13:50
- 更新日時
- 2005/12/13 12:04
- 管理番号
- 県立長野-05-008
- 質問
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解決
塩化カルシウムなどの凍結防止剤が植物に及ぼす影響を知りたい
- 回答
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凍結防止剤が植物に及ぼす害は、国土交通省国土技術政策総合研究所の
ホームページ上にある「凍結防止剤の自然環境への影響について
(http://www.pwri.go.jp/jpn/news/20030221/2-4-1.pdf)」によると塩害であることがわかる。
『朝倉植物生理学講座5 環境応答』(寺島一郎編 朝倉書店 2001)[471.3/コア/5]133~135pに
凍結防止剤のことではないが、高濃度のアルカリ土壌について
“海水は約0.5MのNaClを含むがほとんどの作物は0.1MのNaClを含む培養液でも枯死する。
植物の吸水は根圏と葉身の水ポテンシャル差によって生じるので塩によって根圏の水ポテンシャルが
低下すると植物は水ストレスを受ける。塩は根から植物体に侵入し蒸散に伴って葉身で濃縮されると、
膜機能を攪乱して溶質を流失させたり塩が細胞質に侵入して代謝反応を阻害する(イオン(電解質)ストレス)。
このように塩による生育障害は低水ポテンシャルと高イオン濃度によって生じる”とある。
また、カルシウムイオンが土壌および植物に与える影響については、
「日本植物生理学会(http://www.jspp.org/cgi-bin/index/index.cgi)」の
ホームページ上に質問コーナーがあり、
「塩化カルシウムとCMAによる植物被害の原因について」に対する詳しい回答が載っている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 一般植物学 (471)
- 参考資料
- キーワード
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- 凍結防止剤
- 塩化カルシウム
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 『なんでもきいてみよう』(県立長野図書館 平成17 第37集)収録レファレンス
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000025531