レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/03/28
- 登録日時
- 2010/09/11 02:00
- 更新日時
- 2010/09/21 12:33
- 管理番号
- 埼熊-2010-011
- 質問
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解決
埼玉県の乳牛飼育戸数とその頭数について明治32年から昭和24年までの統計数値を知りたい。
- 回答
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次の資料を紹介する。
①『日本帝国統計年鑑 第18回-第57回』(内閣統計局編 1964) 明治32年刊行の復刻版。
明治30年-昭和11年の数値あり。搾乳場は第27回(明治39年12月31日)から。
②『農商務統計表 第14次-第40次』(農商務省編 慶応書房 1962-1970 )明治32年刊の複刻版。
明治30年-大正12年の数値があり、ほぼ「日本帝国統計年鑑」の数値と一致する。搾乳場は第22次(数値は明治38年12月末)から
③『埼玉県畜産試験場50年史』(埼玉県畜産試験場 [1979])
p184-188 「本県家畜頭羽数の推移」(第5章 畜産統計より)に、「乳牛」の項があり、
明治9年、明治17年-明治42年、明治44年-昭和10年、昭和16年-昭和53年の数値あり。
ただし、質問者による既調査の数値と異なる部分があった(明治期はすべて異なり、大正15年(昭和元年)-昭和4年の数値も異なる。それ以降の記入項目は合致している)。
p188「本統計数字については、農商務省~農林水産省(同省図書館)、県文書館の現存資料によって作成した」とあり、主に国の統計を拠り所にしている。
④『埼玉県統計書 明治33年(32年未所蔵)-昭和24年』
明治29年から昭和24年の統計あり。
⑤『森乳業九十五年史』(森乳業 1982)
p63-66 『埼玉県誌 下』および『埼玉県史 7』の引用として、明治8年以降の乳牛の増加について記載あり。
p66には『埼玉県誌』から引用したとする表「埼玉県の牛頭数」が掲載されており(明治24年-明治43年まで収載)、この中の「乳牛数」の数値は質問者の既調査の値と一致している。
⑥『農林水産累年統計 埼玉県』(全国農林統計協会連合会 1980)
p96に昭和1年-52年について乳用牛の飼養戸数と飼養頭数の統計あり。
ただし、飼養戸数は昭和16年-22年、飼養頭数は昭和16年の数値がない。
p93の解説によると統計の出典は「農林省年次統計表」によるとあり。
この統計の数値は質問者の既調査の値とおおむね一致する。頭数については昭和16年から1年ずれている。
調査結果の補足
上記の資料を比較すると、 国の編纂した統計またはその引用を出典とする①~③、⑥に対して、④、⑤はそれらに統計数値が掲載されていない年についても数値があったり、異なる数値が掲載されている年もある。そのことから④については数値の出典が明示されていないが、埼玉県独自の統計数値が別個に存在し、その統計を掲載している可能性がある。
- 回答プロセス
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質問の時期を収録している統計書(国の発行のもの。埼玉県発行のもの)等を調査する。
- 事前調査事項
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「新編埼玉県史 別編5 統計」(埼玉県 1981)p131-132
「埼玉県統計書」
- NDC
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- 畜産史.事情 (642 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
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- 『日本帝国統計年鑑 第18回~第57回』(内閣統計局編 1964 明治32年刊行の復刻版)
- 『農商務統計表 第14次-第40次』(農商務省編 慶応書房 1962-1970 明治32年刊の複刻版)
- 『埼玉県畜産試験場50年史』(埼玉県畜産試験場 [1979])
- 『埼玉県統計書』明治33年(32年未所蔵)-昭和24年
- 『森乳業九十五年史』(森乳業 1982)
- 『農林水産累年統計 埼玉県』(全国農林統計協会連合会 1980)
- キーワード
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- 牛
- 有畜農業-統計
- 乳牛-畜産-埼玉県
- 郷土資料
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000071174