レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年06月28日
- 登録日時
- 2013/11/20 14:29
- 更新日時
- 2014/02/04 12:12
- 管理番号
- 埼熊-2013-071
- 質問
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解決
「嘘の見抜き方」(若狭勝著 新潮社 2013)p139に、仏法説話の「金のかま」という話が載っているが、「金の」の読みは「きんの」なのか「かねの」なのかが知りたい。また、「かま」の漢字はどの字を当てるのか知りたい。この話が掲載されている資料があれば、併せて知りたい。
- 回答
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以下の資料から「きんの釜」と思われる。掲載資料は以下のとおり。
『仏教説話大系 10 比喩と因縁』(すずき出版 1982)
p14-15に「金のかま」という題名で収録。出典は「旧雑譬喩経(くぞうひゆきょう)三六話」とあり。
文中に「その寺には金で作られたかまがあった。」「そして高価な金のかまを見つけた。」という記述があるので、「きんの」であると思われる。ただし、ルビはなし。
『大正新修大蔵経 4 本縁部』(大正一切経刊行会 1924)
p516の「旧雑譬喩経 巻下 36」を見ると、特に題名はないが「昔仏寺中有金釜」で始まる漢文が掲載されている。「金の」にあたる部分にルビはないが、「かま」は「釜」となっている。
- 回答プロセス
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NDC分類〈184〉の資料をみる
『仏教説話大系 〔別冊 1〕 読書の手引き』(すずき出版 1982)
p45から、「10巻 比喩と因縁(二)」14ページに収録されていることが分かる。
自館目録を全項目〈旧雑譬喩経〉で検索し、『仏教説話大系』の典拠史料である「旧雑譬喩経」を探すと以下の情報が該当した。
「壺の中の女 呉天竺三蔵康僧会旧雑譬喩経全訳」(康僧会〔原訳〕 西村正身訳 渓水社 2013 未所蔵)
出版者のウェブサイトによれば「「旧雑譬喩経」全61話日本語初翻訳」で、目次の中に「金の釜を盗もうとした男」があり。(http://www.keisui.co.jp/cgi/kensaku.cgi?isbn=ISBN978-4-86327-214-9 渓水社 2014/02/04最終確認)
《国会図サーチ》で〈旧雑譬喩経〉を検索する。
『大正新修大蔵経 4 本縁部』が該当し所蔵資料を確認する。(http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I017817142-00 国会図 2013/11/18最終確認)
- 事前調査事項
- NDC
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- 法話.説教集 (184 9版)
- 参考資料
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- 『仏教説話大系 10 比喩と因縁』(すずき出版 1982)
- 『大正新修大蔵経 4 本縁部』(大正一切経刊行会 1924)
- キーワード
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- 金のかま
- 旧雑譬喩経
- 仏教説話
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 書誌的事項調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000140795