レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 170728
- 登録日時
- 2006/03/29 02:10
- 更新日時
- 2010/06/16 14:34
- 管理番号
- 秋田-0624
- 質問
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解決
飢饉の時に食べたという「松の皮」についての資料がほしい。モチにしたり、ご飯にまぜたりして増量材にしたと思われる。
- 回答
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松皮餅についての資料としては次のようなものがある。1.『老農全集 備穀救荒録 全』石川理紀之助著 石川老農事蹟調査会出版部 1917. (請求記号 610-イロ-3)*「草木谷山居 庵の手鍋 続篇」の「第一、一、餅類の製法、第一、松皮餅」に松皮餅の製法について記載あり 2.『地域資源活用食品加工総覧 第4巻加工品編』農山漁村文化協会 1999. (請求記号 R588-ノチ-4)pp.171-174「秋田県矢島町 松皮色素入りもち」(佐々木ハツ) 3.『聞き書 秋田の食事』農山漁村文化協会 昭和61年(請求記号 596-ニキ郷) pp.333-334「松皮もち」 4.『餅』藤田秀司著 秋田文化出版社 1983. (請求記号383.8-フモ子郷 pp.63-65「松皮餅」 5.『雄勝風土記』文学の村同人編 秋田文化出版社 1980.(請求記号 291.2-ブオ郷)pp.28-30「松皮餅」 6.『全集日本の食文化 第十一巻 非常の食』芳賀登ほか監修 雄山閣 1999.(請求記号 383.8-ハゼ-11)*大館地方の凶作などについて書かれた「天災、ききんと人口の停滞」(田山久)中p.93、p.98に松皮餅の製法について記述があるほか、「近世土佐救荒食物史考」中p.79にも松皮が救荒食物として紹介されている旨の記述がある 7.『樹木大図説Ⅰ』上原敬二著 有明書房 昭和36年 (請求記号 R653-ウズ-1)pp.1-112~1-115「あかまつの形態」中に朝鮮周辺で樹皮から作られる餅についてあり 当館に所蔵がないため確実ではありませんが、インターネットで見たところでは『静岡県史 通史編4』や山形県の『大蔵村史 通史編』にも松皮餅についての記述があるよう。松の皮についての資料としては次のようなものがある。8.『木の大百科 解説編』平井信二著 朝倉書店 1996. (請求記号 R653.2-ヒキ)p.25「アカマツの概要」中に樹皮の生長過程についてある 9.『原色染織大辞典』淡交社 昭和52年 (請求記号 R753.0-タゲ) p.15「あかまつ」中に「青森・静岡・島根地方では樹皮の煎汁を染網用に用いた」とある 10.『機能性食品素材便覧』清水俊雄編著 薬事日報社 2004. (請求記号 R498.5-シキ)pp.404-405「マツ」 *マツの樹皮とその抽出物の薬としての効果についてある 11.『原色和漢薬図鑑 下巻』難波恒雄著 保育社 昭和55年 (請求記号 R499.8-ナゲ-2)pp.159-160「木槿皮 土槿皮」 *中国の東部地方で薬用として使われるイヌカラマツの効用についてある 『身近な漢方薬剤事典』(請求記号 499.8-スミ)や『中国本草図録 巻四』(請求記号 499.8-チチ-4)、『原色日本薬用植物図鑑』(請求記号 R499.8-キゲ)に赤松が薬用として用いられた記述があるが、いずれも皮以外の部分(松葉など)を使用したものになっている。『原色樹木大図鑑』(請求記号 R653.2-ホゲ)や『原色日本樹木大図鑑』(請求記号 R653.2-オゲ)はアカマツの生育についての記述のみで、皮についての記述はなかった。 『世界薬用植物百科事典』(請求記号 R499.8-シセ)や『古典薬用植物染色図譜』(請求記号 617.8-ノコ)なども確認したが、松についての記述はなかった。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 歴史 (2 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 郷土資料
- 質問者区分
- 一般利用者
- 登録番号
- 1000027943