レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年12月7日
- 登録日時
- 2012/04/26 10:29
- 更新日時
- 2012/04/26 17:38
- 管理番号
- 9000007807
- 質問
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解決
甲府市のワイン酒造「サドヤ」の創業当時の様子について書かれている資料があるか。また当時の写真があるか。
- 回答
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『山梨のワイン発達史:勝沼ワインの100年の歩み』(上野晴朗著 勝沼町 1977年)、『ぶどう酒物語』(山梨日日新聞社 1978年)などに創業当時の様子が書かれている。また『目で見る甲府の100年:写真が語る激動のふるさと一世紀』(郷土出版社 1990年)等に当時の写真の掲載がある。詳細については照会資料をご覧ください。
- 回答プロセス
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1.インターネットの「株式会社サドヤ」webサイト( http://www.sadoya.co.jp/ )内の「サドヤの歴史」のページ( http://www.sadoya.co.jp/history.html )を確認。明治42(1909)年の創業からの簡単な沿革があるが、当時の写真などはない。
2.自館システムで検索すると、『葡萄酒醸造の行程』(サドヤ醸造場編・発行 発行年不明)[資料番号0101972818]がヒット。内容を確認するが、会社についての記述はなかった。
3.地場産業支援の特設コーナー「郷土の恵み 人の技」のコーナーでワインの歴史に関するを確認。
・『山梨のワイン発達史:勝沼ワインの100年の歩み』(上野晴朗著 勝沼町 1977年)→p206-211「サドヤの誕生」があり、サドヤの創業から昭和30年頃までについて記述。
・『ぶどう酒物語』(山梨日日新聞社 1978年)→p96-99「今井精三の商才と努力」、p99-102「親子三代、サドヤの持論」があり、サドヤの創業から戦後までについて記述。
・『山梨のワイン』(山梨日日新聞社編集・発行 2001年)[資料番号0103592135]→p66近年のサドヤについて記述。
4.甲府市の歴史写真集を調査。
・『目で見る甲府の100年:写真が語る激動のふるさと一世紀』(郷土出版社 1990年)→p86-87に「甲府盆地のブドウ酒製造」があり、次の写真の掲載がある。「サドヤ洋酒店(太田町・大正7年)」「サドヤが太田町公園内に出店した葡萄酒休憩所(太田町・大正17年)」「サドヤ葡萄酒醸造所の上棟式(北口3丁目・大正7年)」「完成した醸造所(大正10年頃)」「葡萄酒地下貯蔵庫(大正7年)」「サドヤ葡萄酒醸造所完成祝賀会(大正7年)」「大木鉄道大臣を迎えて」(大正11年)。
・『写真集 明治大正昭和 甲府:ふるさとの想い出』(飯田文弥ほか編著 国書刊行会 1978年)→p42に大正期のサドヤ本店の写真。
【追加2011.2.13】
5.国立情報学研究所の「GeNii:学術コンテンツ・ポータル」( http://ge.nii.ac.jp/genii/jsp/index.jsp )での検索。
・「サドヤ」×「ワイン」→「地方の名門企業 17 山梨 サドヤ醸造場:日本ワインの古里はいま…」(池畠恵治著) ※「週刊エコノミスト」60巻32号(エコノミスト 1982年8月3日)p66-73収載→今井精三・友之助親子による創業当時に関する記述と現在(当時)の様子がある。また、当時の白黒グラビア写真(今井友之助会長と裕久社長(当時)、地下貯蔵庫、サドヤ農場等)の掲載があるが、創業当時の写真はない。
・「甲府」×「サドヤ」→「サドヤ醸造場:甲府のブドウ酒工場(庫さまざま)」※「日本醸造協会雑誌」61巻11号(日本醸造協会雑誌 1966.11)p1016-1019収載。所蔵なし、未確認。
・「山梨」×「サドヤ」→「サドヤ釀造場見學」※『郷土教育の施設と経営』(山梨県師範学校編・発行 1933年)[資料番号0103551248]収載。歴史に関する記述はないが、写真の掲載がある(サドヤの創業は大正8年だが、この図書の発行は昭和8年)。説明によると、写真の洋館の下から後方一体は地下室で、これが醸造にあてられている。
※次の図書には該当の写真の掲載はなかった。
『甲府いまとむかし』(甲府市編・発行 1963年)[資料番号0102033347]
『明治・大正・昭和写真集甲府90年』(甲府市編・発行 1981年)[資料番号0103536348]
『甲府物語:写真集―市制100周年記念』(甲府市編・発行 1990年)[資料番号0101003044]
『甲府市今昔写真帖:20世紀のふるさと150景』(萩原三雄監修 郷土出版社 2004年)[資料番号0104041090]
5.その他
・『甲府街史』(中丸真治,楠裕次共著 山梨日日新聞社 1995年)→p320-321「太田町」の項に「サドヤ・今井精三」があり、創業時から現在までの簡単な沿革がある。
・『華曼』(高井秀豊編 山梨労資新聞社 1927年)→p230今井精三の項に「御納戸小路の醸造場」の写真あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 食品工業 (588 9版)
- 参考資料
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- 『山梨のワイン発達史:勝沼ワインの100年の歩み』(上野晴朗著 勝沼町 1977年) (p206-211)
- 『ぶどう酒物語』(山梨日日新聞社 1978年) (p99-102)
- 『目で見る甲府の100年:写真が語る激動のふるさと一世紀』(郷土出版社 1990年) (p86-87)
- 『写真集 明治大正昭和 甲府:ふるさとの想い出』(飯田文弥ほか編著 国書刊行会 1978年) (p42)
- 「週刊エコノミスト」60巻32号(エコノミスト 1982年8月3日) (p66-73)
- 『甲府街史』(中丸真治,楠裕次共著 山梨日日新聞社 1995年) (p320-321)
- 『華曼』(高井秀豊編 山梨労資新聞社 1927年) (p230)
- キーワード
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- サドヤ
- 佐渡屋
- 株式会社佐渡屋
- ワイン会社
- 酒造業
- 山梨県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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「株式会社サドヤ」webサイト( http://www.sadoya.co.jp/ )内の「サドヤの歴史」のページ( http://www.sadoya.co.jp/history.html ) によると、サドヤは明治42(1909)年、江戸時代より続く「油」佐渡屋を洋酒ビールなどの代理店「サドヤ洋酒店」に転業、大正6(1917)年、1代目今井精三、サドヤを創業。この間勝沼のぶどう園との契約栽培により「甲鐵天然葡萄酒」を商標とするワインを醸造する。
※各webサイトへの最終アクセスは2012年2月13日
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土(技術・工業)
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000105258