レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年05月23日
- 登録日時
- 2011/02/26 12:21
- 更新日時
- 2011/03/13 10:57
- 管理番号
- 島根参2008-05-003
- 質問
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百科事典のような厚手でコーティングしている表紙の本にカビが生えた。酢がよいと聞いたので、酢で拭いてみたがよくならない。何かよい補修の方法がないか知りたい。
- 回答
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当館所蔵資料より、以下を紹介。
資料1:カビが発生した場合、「発生直後であればエタノールを含ませた脱脂綿などで拭き取ることによりきれいに除去できる」との記述あり。
資料2:かびが湿気をもち広範囲に発生してしまっていたら、専門家に相談した方がよいとし、「かびがあまり広がっていない段階であれば、消毒用アルコールで取り除くことができます」として、その手順が書かれている。また、「天気の良い日の屋外か、資料が置かれていない換気の良い部屋」で作業を行うようにともある。
<2011/3/13追記>
資料3:まず、他の資料からカビ害の発生した資料を隔離した上で、準備するものとして、「HEPAフィルター付きの吸引装置、消毒用エタノール、無水エタノール」が挙げられており、手順としては①カビ胞子の除去②固着したカビの胞子の除去③カビ菌の殺菌④カビの胞子を除去した後の色素 となっている。※少し専門的な内容。
- 回答プロセス
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014.6(蔵書管理と図書の保護)の書架に直接あたり内容を調査。
- 事前調査事項
- NDC
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- 情報資源の収集・組織化・保存 (014 8版)
- 参考資料
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- 【資料1】 『紙の劣化と資料保存』 鈴木英治/著,日本図書館協会,1993 (p53~55「微生物による被害」 014.6/ス93/)
- 【資料2】 『図書館員のための図書補修マニュアル』 小原 由美子/著,教育史料出版会,2000.4 (p61~62「(参考)もしかびが見つかったら……」 014.6/オ00/)
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【資料3】 『防ぐ技術・治す技術 紙資料保存マニュアル』 日本図書館協会,2005.3
(p47~48「カビ害」 014.6/フ05/
)
- キーワード
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- 補修
- 資料保存
- カビ
- 劣化
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000080874