レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005年02月16日
- 登録日時
- 2005/02/16 14:24
- 更新日時
- 2010/02/12 13:43
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- 宮県図レファ05-0015
- 質問
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解決
小麦粉の種類に強力粉、中力粉、薄力粉とあるが、これはJAS(日本農林規格)ではないようだ。根拠規格を知りたい。
- 回答
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民間規格です。製造・販売者が便宜的に種類と等級を付けています。
- 回答プロセス
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1.『食品工業総合事典 新版』(光琳 1993)
「小麦粉の成分組成」強力、中力、薄力にそれぞれ1等粉と2等粉がある。出典は 『四訂日本食品標準成分表』(科学技術庁)としている。
2.『五訂日本食品標準成分表』(科学技術庁 2000) 前掲に加え学校給食用という区分もある。
3.『粉屋さんが書いた小麦粉の本』(長尾精一 三水社 1994)
P62 日本では一般に「一等粉」「二等粉」「三等粉」「末粉」のような等級に分けています。
4.『小麦の科学』(長尾精一 朝倉書店 1995) P63 小麦粉は、使い方によってさまざまな特性を発揮する原材料である。その品質を簡単な数値などでは表しにくいこともあって、分類について公的に定めたものはない。しかし、どういう品質の小麦粉かがおよそわかるほうが便利なので一般的には強力粉、準強力粉、中力粉、薄力粉という「種類」と1等粉、2等粉、3等粉、末粉などの「等級」の組み合わせで分類されている。
5.財団法人 製粉振興会
http://www.biwa.ne.jp/~mitsuo-n/komugiko.html
小麦粉のJAS(日本農林規格)は?
小麦粉は次のような理由でJASを設定することは、むずかしいので設定されていません。
①原料の小麦が農産物のため、同じ銘柄の小麦でも産地の気象条件、土壌、収穫年度などによって、品質に微妙な差がある。
②同じ分析値のもの、たとえば、同じ灰分値・たんぱく質量の小麦粉で作ったパンや麺でも品質に差があり、分析値よりも加工適正の方が重視される。
③小麦粉の用途は幅広く、要求される品質も広範囲で、規格化がむずかしい。
- 事前調査事項
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1.『現代用語の基礎知識 2002』
P321 食品表示・規格制度の充実を求める世論に応えて、1999年7月に改正されたJAS法が2001年4月から適用段階に入り、食品表示制度が大きく転換しつつある。
2.『現行法規総覧 第58巻』(第一法規出版 加除式) 農林物資規格の項目に記載なし。
3.『電子版現行法規 2002』(第一法規出版)「小麦粉」で21件の法令あり。しかし、いずれも該当なし。
- NDC
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- 農産物製造.加工 (619 9版)
- 参考資料
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『食品工業総合事典 新版』(光琳 1993)
『五訂日本食品標準成分表』(科学技術庁 2000)
『粉屋さんが書いた小麦粉の本』(長尾精一 三水社 1994)
『小麦の科学』(長尾精一 朝倉書店 1995)
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『食品工業総合事典 新版』(光琳 1993)
- キーワード
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- 小麦粉
- 等級
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 法律・法令
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000019696