レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2000/07/31
- 登録日時
- 2005/12/13 02:12
- 更新日時
- 2010/11/25 02:00
- 管理番号
- 新県図-00093
- 質問
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解決
小千谷市及び越路町周辺の荘園名を知りたい。
- 回答
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荘園が実在したかどうかについては諸説があり、また、史料が少なく解明されていない点も少なくないのが現状のようです。
当館所蔵資料で、小千谷市及び越路町周辺の荘園が載っている資料をいくつか紹介します。
1 『日本荘園資料』国立歴史民俗博物館編 吉川弘文館 1998年
こちらの資料は、国立歴史民俗博物館が全国の荘園に関する基礎的資料を網羅した「日本荘園データベース」の主要部分をまとめたものです。小千谷市及び越路町では次の3箇所が紹介されています。
浅原庄 古志 小千谷市。備考欄に「古代中世に実在した荘園ではない」とあり。
太田保 古志 三島郡越路町。備考欄に「荘園資料は蒲原郡とするが、新潟県史は三島郡越路町に比定」とあり。
藪神 魚沼 小千谷市。備考欄に「中世に庄名なし」とあり。
他に、「志度野岐庄」(古志 長岡市)備考欄に「角川地名=長岡市南部から石坂山を経て小千谷市南荷頃付近までと推定」とあり。
また、「紙屋庄」は古志・長岡市として出てきます。
2 『講座日本荘園史』6 吉川弘文館 1993年 p8~9
紙屋荘 三島郡。荘域は長岡市南西部・三島郡越路町。
三島郡の公領 越路町=渋海川下流域には太田保
3 『小千谷市史』本編上巻 小千谷市 1969年
第3章 荘園と武士
「小千谷市域に存在した平安時代以来の荘園は…単なる地名としての意味しか持たなくなった戦国時代の濫称と見るべきであろう」とあり。
4 『新潟県史 通史編1 原始・古代』新潟県 1986年
志度野岐荘 荘域は信濃川右岸、小千谷市東部から長岡市南部に及ぶ地域。
紙屋荘 荘域は長岡市の西南部(深才地区)から三島郡越路町の東部(来迎寺地区)を含み、小千谷市片貝・高梨にまで及ぶ地域。
5 『日本荘園大辞典』東京堂出版 1997年
紙屋荘 古志郡・三島郡の荘園。現、新潟県長岡市南西部と三島郡越路町東部付近。殿下御領。11世紀後半の藤原頼通時代に成立したと見られる。
志度野岐荘 古志郡・魚沼郡にまたがる荘園。現、新潟県長岡市東南部・小千谷市東北部付近。
6 『小千谷の歴史』小千谷市 1964年
「二.中世 1 庄園の人たち」に「藪神庄」、「浅原庄」、「[シトヌキ]庄」の名前が出てきます。
雑誌論文
7 『かみくひむし』第21号
特集 新潟県の荘・保研究の現状(その1)
「三島郡の荘・保」井上慶隆「古志郡の荘園と保領」阿部洋輔
8 『かみくひむし』第23号
特集 新潟県の荘・保研究の現状(その2)
「北魚沼郡(小千谷市域を含む)の荘園と国衙領」赤沢計真
9 『新潟史学』第16号 「越後国中世荘園の成立」荻野正博
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 地理.地誌.紀行 (290 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 小千谷市及び越路町周辺の荘園名
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 簡易な事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 一般利用者
- 登録番号
- 1000025794