『演劇百科大事典』(平凡社 1960)によると、
「外郎売」は、
「…七世団十郎が歌舞伎十八番を制定した時この役も数えたが、もともと独立した狂言ではなく、単純な一種の雄弁芸術的演技なので、実際は中絶していた。天保3年3月江戸市村座の『助六所縁江戸桜』上演に復活され、以後『助六』に含まれるようになった」とあり。
このため、『日本古典文学大系 98 歌舞伎十八番集』には、『助六』のなかに「4 外良売の演出」(p395-396)という補注があり、例の「言い立て」が掲載されている。
ただし、「明治期に入ると上演の機会は減り、後期以降は途絶えていた」という。(『国立劇場』昭和64年1月p12による)
これを復活させたのが、昭和60年に歌舞伎座で演じられた「歌舞伎十八番の内 外郎売」(野口達二脚本)で、現在上演されている「外郎売」は、これにあたる。(成田屋公式HP 歌舞伎十八番 解説 )
国会サーチ「外郎売」「歌舞伎」で検索すると
国立劇場歌舞伎公演上演台本 [152] 野口達二 (国会図書館 所蔵) に収録あり。
参考
歌舞伎関係の類縁機関(『専門情報機関総覧』専門図書館協議会,による)
①「国立劇場伝統芸能情報館図書閲覧室」②「新国立劇場情報センター」
双方の蔵書が検索できる。
http://www.ntj.jac.go.jp/②「松竹大谷図書館」
http://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/③「早稲田大学坪内博士記念演劇博物館」
http://www.waseda.jp/enpaku/index-j.html ④「阪急学園池田文庫」
http://www.ikedabunko.or.jp