レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年01月23日
- 登録日時
- 2011/12/27 18:51
- 更新日時
- 2014/12/24 16:48
- 管理番号
- r150
- 質問
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解決
印刷用紙のA判とB判の違いについて知りたい。昔、菊判と四六判というのがあったが、関連はあるのか。
- 回答
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『出版事典』(出版ニュース社/著 出版ニュース社 1971)の「紙加工仕上寸法」の項(p76)に、以下のような説明がありました。
(略)この規格寸法はA列とB列の2系統から成り、1)A列は面積が1㎡のものをA列0号とし、以下12号まで、2)B列は1.5㎡のものをB列0号とし、以下12号まで、それぞれ天地・左右の寸法を定め、同時に折りや断裁の余白を見込んだ原紙寸法も定めた。これはオストワルトの考案によるドイツの規格(DIN)中のA列(Reihe A)をそのまま採用し、そのA列の1.5倍のものを新たにB列としたものである。
この解説から、現在使用されるA判・B判はドイツの規格を基に採用された規格であり、菊判・四六判との関連はないことが分かります。なお、上記解説に続き、①A列とB列の同番号の面積比は1:1.5になること、②A・B列とも番号が一つ増えるごとに、長辺と面積が2分の1になること、③短辺:長辺の比率は常に1:√2となることも示されています。
なお、菊判・四六判については、上記資料の「菊判」の項に「わが国に洋紙がイギリスまたはアメリカから輸入された明治の初期以来、四六判とともに洋紙寸法の基準になっていた」とあります(p93)。また、「四六判」の説明には「もとはイギリスの規格(クラウン)で、イギリスからわが国に最も早く輸入され」とあります(p222)。菊判・四六判はイギリスの規格を基にした規格のようです。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 出版 (023 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- A判
- B判
- 菊判
- 四六判
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000098997