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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000257702
提供館
(Library)
県立長野図書館 (2110021)管理番号
(Control number)
県立長野-19-011
事例作成日
(Creation date)
2019年6月7日登録日時
(Registration date)
2019年06月22日 09時43分更新日時
(Last update)
2019年06月29日 10時10分
質問
(Question)
小諸市の坂について調べている。小諸市の古い地図(住宅地図のようなものは除外してよい)を見たい。また、小諸は「坂の町」というが、「坂」に定義のようなものはあるか。
回答
(Answer)
1 小諸市の古い地図について
 以下の資料を紹介した。
・『小諸城』中村勝実著 櫟 1983【N222/74】
   巻末折込に小諸藩図がある。
・『思い出のアルバム 小諸』郷土出版編集部 郷土出版 1979【N222/59】
   p.29に明治時代の小諸町全図
   p.69に大正4年の小諸町全図。
   どちらも文字等確認が難しいところがある。
・『復刻 小諸繁昌記』塩川友衛編 櫟 2002(明治38年発行の復刻)【N222/145】
   p.2-3に上記の大正4年のものと同じ地図と思われるもの。
   p.255-261にかけて「小諸の藤村地図」として、島崎藤村ゆかりの場所を地図にしたものを4図掲載。

・『小諸市誌 歴史編1』小諸市誌編纂委員会編 小諸市教育委員会 1979【N222/43/2-1】
   小諸全域の地図ではないが、
   p.307-385にかけて、「小諸市地字名試考」があり、各地区の小字名の一覧と字界図が掲載。
   坂の名前と異なるが、地名としての参考になるかと思い紹介した。

 当館では未所蔵だが、利用者最寄の公共図書館で以下の資料を所蔵しているようなので、あわせて紹介した。ただし、現在のウェブ上の蔵書検索では確認できなかったので、カウンターで直接問い合わせるよう促した。
・『小諸町地図 昭和6年5月』 1枚もの地図
・『小諸市全図』小諸市編・刊 1955 1枚もの地図


2 「坂」の定義
  明確に言及している資料は確認できなかった。

・『地名の知識100』池田末則ほか著 新人物往来社 1977【291.03/イス】
  p.82から「峠と坂の名称」の章があります。この中に「坂と越」の節(p.90-93)があり、坂と峠の使われ方についての歴史的な変遷の記述がある。
・『地名語源辞典』山中㐮太 校倉書房 1968【291.03/31】
  p.162には、「~さか,~さかとうげ, ~さかごえ【~坂】」の項目があり、坂と峠の使われ方についての歴史的な変遷の記述となっている。
・『世界大百科事典11』改訂新版 平凡社 2007【031//11】
  p.156に「坂」の項目があるが、定義や条件のようなものについての記述はなかった。語源については、参考になるかと思われる。
・『日本国語大辞典5』第2版 小学館国語辞典編集部編 小学館 2001【813.1/シヨ/5】
  p.1364に一般的な「坂」についての記載になる。
・『古事類苑2-3』地部3 吉川弘文館 1981【031.2/コジ/2-3】
  p.704-707に記載があり、ここでは、古い時代から各資料に記載された「坂」について集めてある。

地形学の点から調べると、「坂」という項目はなく、slope の意味では「傾斜」や「勾配」となってしまい、質問とは方向性の違う記述となっている。
 坂道について、人間の認知機能の面から論じたものとして、
『坂道の傾斜知覚の研究』對梨成一著 風間書房 2013【145.5/ツセ】
があった。この資料中に、坂道の種類や表示の単位に触れた部分があるが、利用者が希望する内容とは異なると思われる。
・『角川日本地名大辞典20長野県』角川書店編・刊 1990【N293/18】
  p.499に、小諸が城下町として発達してきた経緯を、「小諸城を周囲の町より低い穴城と称する説もあるが、小諸城発祥の当初から意図的に縄張りしたものでなく、当初の城下は城周辺の低地のみにあったが、江戸初期から城下町が発展して次第に浅間山の傾斜地の高所に伸びていったため、『坂の町』となり、結果的に城郭が低くなったとみるべきである。」と説明している。
・『信州小諸城下町と北國街道小諸宿』塩川友衛編・刊 1998【N222/129】
  質問の全般にこたえるものではないが、小諸市の町の成り立ちや各町についての記述があることから、参考になる資料と思われたので紹介した。
回答プロセス
(Answering process)
1 小諸市の坂の名前が記載された古い地図を調査する。国土地地理院の2万5千分の一地図では、坂の名称などの詳細な地名はわからないので、調査を割愛。郷土資料の棚で小諸市の史誌類を見ていく。折込図などに注意してみる。

2 坂の定義を調べるため、NDC分類454の地形学と290の地理学の2方向から調べることにする。地形学事典(辞典)類を見ていくが、「坂」という項目はなく、質問とは方向性の違う記述となっている。地理学の事典(辞典)類を見ると、固有の地名を扱ったものが多く、一般論としての「坂」に触れるものは少ない。『地名の知識100』『地名語源辞典』にわずかに記述があった。参考文献に挙げられた資料を調査するが、「坂」の項目はなく、定義は不明。

3 百科事典や国語辞典などから「坂」について調べる。

4 『角川日本地名大辞典20長野県』で「小諸」を引くと、「坂の町」という記述があった。定義のようなものや、いつ頃から呼ばれ始めたかは記載されていない。

<その他調査資料>
・『地図と地名』山口恵一郎編著 古今書院 1974 【291.03/79】
・『地理名称の表現序説』椙村大彬著 古今書院 1978 【290/88】
・『総観地理学講座6 地形学』朝倉書店 1990 【290.1/98】
・『日本自然地名辞典』山口恵一郎編 東京堂出版 1983【291.03/ヤケ】
・『日本地名語言事典』吉田茂樹著 新人物往来社 1981【291.03/ヨシ】
・『地名の語源』鏡味完二[著] 角川書店 1979(角川小辞典13)【291.03/カカ】
・『地名の語源と謎』丹羽基二著 南雲堂 1988【291/ニ】
・『地名の論理』山口恵一郎 そしえて 1984 【291/ヤ】
・『地形学辞典』町田貞編 二宮書店 1981【454.03/マタ】
・『図解日本地形用語事典』日下哉編著 東洋書店 2007【454.03/クハ】
・『地形の辞典』日本地形学連合編 朝倉書店 2017【454.03/ニホ】
・『自然地理学事典』小池一之編 朝倉書店 2017【450.36/コカ】
・『地名の呼び方と書き方 昭和33年』文部科学省 大阪教育図書 1959【国立国会図書館デジタルコレクション 最終確認2019.6.23】
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本  (291 8版)
地形学  (454 8版)
中部地方  (215 8版)
参考資料
(Reference materials)
中村勝実 著 , 中村, 勝実. 小諸城. 櫟, 1983. (千曲川文庫 ; 4)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I002577931-00 , ISBN 4900408050 (【N222/74】巻末折込)
塩川友衛 復刻編纂 , 塩川, 友衛. 復刻「小諸繁昌記」. 櫟, 2002.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003566599-00 , ISBN 4900408883 (【N222/145】p.2-3,p.255-261)
小諸市誌編纂委員会 編 , 小諸市教育委員会. 小諸市誌 歴史篇 1. 小諸市教育委員会, 1979.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001443386-00  (【N222/43/2-1】p.307-385)
池田末則 ほか著 , 池田, 末則, 1922-. 地名の知識100. 新人物往来社, 1977.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001333142-00  (【291.03/イス】「坂と越」p.90-93)
山中襄太 著 , 山中, 襄太, 1895-. 地名語源辞典. 校倉書房, 1968.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001115895-00  (【291.03/31】p.162)
キーワード
(Keywords)
信州学
地形
地名
小諸市
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査 所蔵調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
図書館 高校生
登録番号
(Registration number)
1000257702解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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