レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年03月03日
- 登録日時
- 2019/05/21 13:00
- 更新日時
- 2019/08/29 13:07
- 管理番号
- 埼熊-2019-007
- 質問
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解決
横浜開港当時(安政6年(1859年))の鎌倉横町南側代地の現在地と、同地にあった乾物問屋「善助」の場所が知りたい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
1 鎌倉横町南側代地について
『日本歴史地名大系 第13巻 東京都の地名』(平凡社 2002)
p168-169「鎌倉横町南側代地」の項
「現 千代田区内神田三丁目 鎌倉町の北側に位置する町で、同町の東境をなす竜閑橋から北に向かう道筋と、永富町一丁目の南側の道筋に面した両側町。東は後藤氏拝領屋敷、西は新革屋町代地。(中略)文政七年の江戸買物独案内には鎌倉横町の乾物屋伊勢屋が載る。明治二年(一八六九)鎌倉町に合併。」とあり。
『復元江戸情報地図』(吉原健一郎[ほか]編集・制作 朝日新聞社 1994)
「安政三年(一八五六)の江戸とその周辺を、三十六面の分割地図で構成した」とあり。
p48-49 21面(26面の上図)に「鎌倉町」「鎌倉河岸」「鎌倉横町」あり。
p58-59 26面(21面の下図))に「鎌倉町代地」「鎌倉町」「鎌倉河岸」「鎌倉横町」あり。
2 乾物問屋「善助」について
『江戸買物独案内』(中川芳山堂[ほか]編 渡辺書店 1972)
p82 2段目に「鎌倉横町 漬物品々 乾物問屋 伊勢屋善助」あり。
『江戸商家・商人名データ総覧 第1巻 あ(安蘇屋)-い(印判屋)』(田中康雄編 柊風舎 2010)
p388「伊勢屋 善助」あり。住所は鎌倉横町、業種は乾物問屋。典拠は『江戸買物独案内』、典拠資料の成立年次は文政7年3月。
(注)文政7年は1825年。
- 回答プロセス
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1 質問者事前調査事項の『諸色調続類集』を確認する。
《国会図書館デジタルコレクション》「諸色調続類集. [1]」(http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2588398 国会図書館)インターネット公開
2 神奈川県関連の参考図書を確認する。
3 東京都関連の参考図書を確認する。
『日本歴史地名大系 第13巻 東京都の地名』(平凡社 2002)
p169「文政七年の江戸買物独案内には鎌倉横町の乾物屋伊勢屋が載る。」とあり。
4 地図資料、地図関連資料を確認する。
5 3『日本歴史地名大系 第13巻 東京都の地名』に記載のあった『江戸買物独案内』及びNDC分類〈672.1〉の参考図書を確認する。
『江戸商家・商人名データ総覧 第7巻 無屋号商人名・代理人名』(田中康雄編 柊風舎 2010)
p117 「善助」あり。住所は鎌倉横町西側、業種は雑穀仲買。記事に「明治二巳年四月廿日、新規加入、伺之上願之通申付之」とあり。典拠は『諸問屋名前帳』、典拠資料の成立年次は明治2年4月。
<その他調査済み資料>
『日本歴史地名大系 14 神奈川県の地名』(平凡社 1984)
『角川日本地名大辞典 14 神奈川県』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会編 角川書店 1984)
『角川日本地名大辞典 13 東京都』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会編 角川書店 1979)
『東京町名沿革史』(重藤魯編 吉川弘文館 1967)
『千代田区の歴史』(鈴木理生文 東京にふる里をつくる会編 名著出版 1978)
『江戸東京地名事典』(本間信治著 新人物往来社 1994)
『嘉永慶応江戸切絵図』(日本地図選集刊行委員会[ほか]編 人文社 1966)
『江戸切絵図と東京名所絵』(白石つとむ編 小学館 1993)
『江戸切絵図を読む』(祖田浩一著 東京堂出版 1999)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2019年5月21日。
- 事前調査事項
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国会図書館デジタルコレクションの『諸色調続類集』に記載あり。
- NDC
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- 日本 (291 9版)
- 商業史.事情 (672 9版)
- 参考資料
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- 『日本歴史地名大系 第13巻 東京都の地名』(平凡社 2002) , ISBN 4582490131
- 『復元江戸情報地図』(吉原健一郎〔ほか〕編集・制作 朝日新聞社 1994) , ISBN 402256797X
- 『江戸買物独案内』(中川芳山堂〔原〕ほか編 渡辺書店 1972)
- 『江戸商家・商人名データ総覧 第1巻 あ(安蘇屋)-い(印判屋)』(田中康雄編 柊風舎 2010)
- キーワード
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- 土地-東京都千代田区
- 商店街-東京都千代田区-歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 地名
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000256225