レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年06月28日
- 登録日時
- 2016/11/01 11:56
- 更新日時
- 2017/01/04 16:41
- 管理番号
- 埼熊-2016-063
- 質問
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解決
熊谷市の小麦粉及びうどん、パンなど小麦粉製品の消費量の特徴がわかる数値を知りたい。ランキング等で示されたものがあればなお良い。
- 回答
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熊谷市の小麦粉及び小麦粉製品の消費量が分かる資料は見あたらなかった。参考に熊谷市の小麦や小麦粉について特徴的な記載があった資料・情報と、熊谷市周辺の食文化についての資料を参考に紹介した。
1 インターネット情報
《e-Stat政府統計の窓口》「作物統計調査 平成27年産市町村別データ」(http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001143576 総務省統計局)
「3 麦類 埼玉県」に埼玉県内市町村別の小麦の作付面積、収穫量の記載があり、熊谷市はいずれも県内1位である。
《RESAS 地域経済分析システム》(https://resas.go.jp/#/13/13101 まち・ひと・しごと創生本部)
農林水産業マップ、農産物販売金額(総額)の麦類作部門の市区町村別データを抽出。(大麦、はだか麦等も含まれる)
(https://resas.go.jp/agriculture-sales/#/graph/9.801977744603153/35.66837571/139.5558413/11/11202/2/2010/1/B)
各市町村別データのダウンロードができる。熊谷市は2005年、2010年のデータとも県内1位である。
2 図書
『麦の文化誌 市制施行65周年記念 第28回企画展』(行田市郷土博物館編 行田市郷土博物館 2014)
p26「表5 埼玉県内の麦栽培農家数の比較(平成22年度農林業センサスをもとに作成)」
麦、小麦、大麦・裸麦の作付農家数5位までのランキング。熊谷市は麦の4位、大麦・裸麦の2位に入っている。
『耕地面積及び水陸稲・麦類累年統計書 埼玉県市町村別』(関東農政局統計情報部生産・流通統計課編 関東農政局統計情報部 2002)
p80-「小麦作付面積・10a当たり収量・収穫量」市町村ごと、昭和35年から平成13年までの数値あり。
『2005農林業センサスからみた児玉・大里・北埼玉地域の農業』(関東農政局熊谷統計・情報センター 2006)
p25「農業経営組織別経営体数」に児玉郡・大里郡・北埼玉郡市町村ごとの麦類作経営体数あり。
『熊谷市史(旧妻沼町編)調査報告書 民俗編 第2集』(熊谷市立熊谷図書館市史編さん室編 熊谷市立図書館市史編さん室 2007)
旧妻沼町平成18年104件(家)の食生活に関する聞き取り調査をまとめたもので、普段の食事や年中行事における食事についての項の中で「うどん」についての記載が複数見られる。
『聞き書埼玉の食事 日本の食生活全集 11』(「日本の食生活全集 埼玉」編集委員会編 農山漁村文化協会 1992)
「大里・児玉の食」中、p89-92「小麦、大麦」に「小麦も大麦も、この地域では大切な基本食である。(中略)とくに、手打ちうどんやにぼうとは一年中夕はんに欠くことができない基本食で、家族も、夕はんがごはんでは食べた気がしないというほどに根づいた日常食である。なにかにつけて小麦粉でまんじゅうをつくるのもこの地域の特徴である。」とあり。
- 回答プロセス
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1 《国会図書館サーチ》(http://iss.ndl.go.jp/ 国会図書館)を〈うどん & 消費〉で検索、先行調査事例を確認する
2 所蔵資料を調査する
熊谷市周辺の食文化についての資料を確認する。
簡単な記述があった資料
『食糧要覧 平成13年度版(平成12年、平成13年)』(東京食糧事務所さいたま事務所 2002)
『くまがやの小麦』(熊谷市農政課編 熊谷市 1997)
『はんつ遠藤のうどんマップ 東京・埼玉・神奈川・千葉』(はんつ遠藤取材・執筆・撮影 幹書房 2009)
3 データベースを調査する
《FK-Mpac》(富士グローバルネットワーク)
家計調査「日本そば・うどんの消費」に消費上位・下位5都市(都道府県所在市比較)の記載あり。
《市場情報評価ナビ MieNa》(日本統計センター)
埼玉県熊谷市の市区町村経済水準評価レポート(2015)に「消費購買力」内に「穀類購買力」の項あり。
埼玉関係雑誌記事索引データベース(埼玉県立図書館)を〈熊谷 & 麦〉で検索する。
(1)岡田菊江著「熊谷の麦生産日本一を支えた先覚者 権田愛三」(『熊谷市郷土文化会誌 68』p47-51 熊谷市郷土文化会 2012)
p48「熊谷市産業振興部農業振興課(地産地消担当)の資料によると、全国の小麦の生産高は一位から二十四位までが北海道で、熊谷は二十五位、本州では一位である。(農林水産関係市町村別データー平成二十一年度麦類による。)」
(2)平井加余子著「小麦の町-熊谷」(『熊谷市郷土文化会誌 54』p46-51 熊谷市郷土文化会 1999)
(3)平井加余子著「〈中間報告〉麦の文化-小麦の町、熊谷地方に伝えられてきた食(ハレとケの食事)」(『立正大学地域研究センター年報 21』p105-106 立正大学地域研究センター 1998)
p106「小麦は粉食として、まんじゅうやうどんが作られるが、もの日(ハレ)ばかりでなく、日常(ケ)にも良く作られ深く結びつき、切り離すことのできないものとなっている。」
(4)井上善治郎著「〈平成5年度市民教養セミナ-〉熊谷の人物シリ-ズ 3 麦作改良の権田愛三(麦翁)」(『熊谷市郷土文化会誌 49』p21-25 熊谷市郷土文化会 1994)
(5)平井加余子著「麦の文化-小麦の町、熊谷地方に伝えられてきた食-」(『立正大学地域研究センター年報 22』p111-124 立正大学地域研究センター 1999)
埼玉新聞記事見出しデータ検索システム(埼玉県立図書館)を〈記事見出し:小麦 & 現市町村名:熊谷〉で検索する。
消費量に関連する記事は見あたらず、小麦の収穫量について以下の記事がヒットする。
「収穫量県内一の熊谷市 冊子で小麦アピール」『埼玉新聞縮刷版 1998年2月4日』p59 冊子は調査済資料『くまがやの小麦』のこと。
「小麦の里 うどんでPR 県内の4割生産 麦踏み発祥 熊谷で4月にイベント 食べ比べ、コンテストも」『埼玉新聞縮刷版 2007年2月20日』p363
4 インターネット情報を調査する
(1)《e-Stat政府統計の窓口》(https://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/eStatTopPortal.do?method=init 総務省統計局)
ア「家計調査 家計収支編 2015年 総世帯」
「(品目分類)第11表 都市階級・地方・都道府県庁所在市別1世帯当たり年間の品目別 支出金額(総世帯)」
イ「平成26年全国消費実態調査 都道府県別 埼玉県」
「42 地域別1世帯当たり1か月間の収入と支出 二人以上の世帯」「42 地域別1世帯当たり1か月間の収入と支出 勤労者世帯」
「穀類」の分類で、熊谷市の支出額データあり。
ウ「作物統計調査 平成27年産市町村別データ」【回答情報】
エ「平成21年米麦加工食品生産動態等統計調査年報」
「(参考3)生めん類の都道府県別生産量」「(参考4)乾めん類の都道府県別生産量」
都道府県別の生めん・乾めん類の生産量の記載あり。
(2)《RESAS 地域経済分析システム》【回答情報】
調査済み資料
『日本食糧新聞 臨時増刊 2014年6月臨時増刊 全国麺類特集』(日本食糧新聞社 2014)
『食生活データ総合統計年報 2016年版』(三冬社編集制作部編集・制作 三冬社 2016)
『外食産業データ集 2014改訂版』(食の安全・安心財団編 食の安全安心財団 2014)
『業種別業界情報 2016年版』(中小企業動向調査会編著 経営情報出版社 2016)
『小麦粉の魅力 豊かで健康な食生活を演出』(製粉振興会編 製粉振興会 2008)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2016年6月28日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 生活.消費者問題 (365 9版)
- 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
- 参考資料
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- 『熊谷市史(旧妻沼町編)調査報告書 民俗編 第2集』(熊谷市立熊谷図書館市史編さん室編 熊谷市立図書館市史編さん室 2007)
- 『聞き書埼玉の食事 日本の食生活全集 11』(「日本の食生活全集 埼玉」編集委員会編 農山漁村文化協会 1992) , ISBN 4540910051
- 『麦の文化誌 市制施行65周年記念 第28回企画展』(行田市郷土博物館編 行田市郷土博物館 2014)
- 『耕地面積及び水陸稲・麦類累年統計書 埼玉県市町村別』(関東農政局統計情報部生産・流通統計課編 関東農政局統計情報部 2002)
- 『2005農林業センサスからみた児玉・大里・北埼玉地域の農業』(関東農政局熊谷統計・情報センター 2006)
- キーワード
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- 小麦粉-消費-熊谷市
- 食品工業-統計
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- ビジネス 郷土
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000198988