レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/7/24
- 登録日時
- 2014/12/18 00:30
- 更新日時
- 2014/12/18 00:30
- 管理番号
- D140711113631
- 質問
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解決
備中古青江の重次(備中-文永 古青江 盛次の子、承元為次の孫で俊次の門人『日本刀事典』得能一男著、光芸出版、2003より)の押形が記載されている資料を探している。
1.貴館資料『刀工総覧』川口陟 著 飯田一雄 校訂 刀剣春秋新聞社 2004 ID:1200900870660
2.貴館資料『黎明会名刀図録』近藤周平、吉川賢太郎共著 日本刀剣保存会本部 ID:00587263
に重次の押形の記載があれば教えてほしい。また、貴館所蔵資料でほかに重次の押形の記載のある資料があれば教えてほしい。
- 回答
-
ご指定の資料1、2には、備中古青江の重次の押形は記載されていませんでした。【 】内は当館請求記号
1. 川口陟 著 ; 飯田一雄 校訂. 刀工総覧. 改訂増補. 刀剣春秋新聞社 ; 宮帯出版社 (発売), 2004.9【KB2-J4】
*刀工銘のみを収録した資料で、押形は掲載されていません。
2. 近藤周平, 吉川賢太郎 共編. 黎明会名刀図録. 日本刀剣保存会本部, 1960【756.6-Ko613r】
なお、資料3~6に当該の刀工の押形が掲載されていましたのでご紹介します。
3.片岡銀作 著. 日本刀随感. 古刀編. 片岡銀作, 1982.8【KB335-153】
*p.876に、「重次作(文永)中青江」の太刀1振りの押形が掲載されています。
4.福永酔剣 著. 日本刀鑑定必携. 雄山閣出版, 1996.8【KB335-G6】
*p.391に、「重次作<文永 備中>」の押形が掲載されています。なお、同頁に「重次<建長>備中」の押形も掲載されていますが、前者との関係は不明です。
5.特別展観備中青江の名刀. 東京国立博物館, 1982.7【KB335-142】
*番号34の太刀「銘 重次作 一口 鎌倉時代 十三世紀」の押形が掲載されています。
6.広井雄一 編. 日本刀重要美術品全集. 第6巻. 青賞社, 1986.2【KB335-158】
*pp.46- pp.50(重美番号742-744)に、「重次作」の銘のある古青江の太刀3振りの押形が掲載されています。そのうち、pp.46-47(重美番号 742)の説明文には、重次について「銘艦に俊次の子、鎌倉時代中期、文永(1264~75)頃と伝える刀工に該当するであろう」とありますが、下記資料 7および前後の版全てを確認したところ、重次は「俊次の門。為次孫。盛次子という。文永ころ。」とあり、上記説明文の記述「俊次の子、鎌倉時代中期、文永 (1264~75)頃」に該当する刀工は見当たりませんでした。なおpp.48-50(重美番号743、744)の押形には、重次についての詳しい説明は 記載されていませんでした。
7.石井昌国 編著. 日本刀銘鑑. 第3版. 雄山閣出版, 1981.6【KB2-44】
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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〇貴館デジタル資料「刀工総覧」ID:000000581760 調査済
〇県立図書館へ問い合わせた結果、次の資料に押形が掲載されていた。
『刀工大鑑』(得能一男 著. 光芸出版, 2004)p.284
『日本刀工辞典 古刀篇』(藤代義雄ほか著、藤代商店、1965)pp.491-492
『図版刀銘総覧』(飯田一雄編、刀剣春秋、2011)p.162
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000164833