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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000260152
提供館
(Library)
沖縄県立図書館 (2110045)管理番号
(Control number)
1003023
事例作成日
(Creation date)
20170831登録日時
(Registration date)
2019年08月14日 00時30分更新日時
(Last update)
2019年08月14日 17時21分
質問
(Question)
「えんどうの花」の作詞、金城栄治氏が最初にこの曲を作詞したときの記録がないか。(3番の歌詞「帰りましょう」はオリジナルは「居りましょう」ではないのか?)また、舞台なども知りたい。
回答
(Answer)
作詞した当時の歌詞記録などは見つからなかった。当館で確認できる最古の歌詞が①の1956年の資料であり、3番の終わりは「帰りましょう」と記述されている。②の資料などによると、宮良長包が曲を付けたのは大正13(1924)年6月である。

また、「えんどうの花」の作詞時期・その舞台については参考資料②~⑨に参照できるように諸説ある。
作詞の時期:
・新里尋常高等小学校に勤務していた頃または新里小学校から宮古教員養成所に転勤時(③?⑧)
・垣花の本家に寄って本島北部の塩屋小学校へ旅立つ前(②③) など
舞台:
・今帰仁村天底(資料③)
・大宜味村塩屋(④、⑤、⑨)
・宮古島(⑥、?、⑧)
・垣花(祖父や父の出身地で、妹が居たときに住んでいた)(②、③など)

【参考資料】
①『南国の花 [複製資料] 宮良長包作曲集』(沖縄音楽教育協会∥編・刊、1956.7)
P71 「歌詞」で、えんどうの花の歌詞がある。
→ 1956年の資料では、3番の終わりは「帰りましょう」と記述されている。

②『宮良長包「沖縄音楽」の先駆』(三木 健∥著、ニライ社、2002.3)
P274-275 「よく「えんどうの花」のうたわれた場所はどこか、ということが話題となる。金城栄治の勤務していた学校が今帰仁であったことから、沖縄本島北部、それも今帰仁ではなかったかと思われがちだが、…金城が今帰仁で教鞭をとっていたのは一九二五(大正十四)年からで、作曲されたのはそれより一年前の一九二四(大正十三)年であるから、時間的に合わない。これも信子の語ることろによれば「兄はよく故郷・垣花の台地を手帳を手に詩をつくりながら散歩していました。あのころの垣花は、まだ豊かな田んぼなどもあり、西に落ちる夕陽が美しいことろでした」という。…いまの垣花からは想像もつかない光景だが、どうやら「えんどうの花」や「ふる里」のつくられた場所も、そのあたりではなかったかと思われる。」の記述がある。

③『ふるさとの風 宮良長包生誕百二十年記念誌(宮良長包生誕120年記念事業期成会∥[編]、南山舎、2004.9)
P149 「歌われた場所が話題になっている。作詞者金城が最後に教壇に立ったという今帰仁村天底には、その碑が建っている。最初に教職に就いたという宮古島には、当時両親が住んでおり、母は宮古で店を開いていたという。そのため、宮古だという人が多い(特に宮古出身者に)。だが、「妹をおぶって暮れ方に…」から、生まれ育った那覇市垣花町が有力のようである。なお、一番の「家の軒場」の家は「うち」である。ことろがそれを「いえ」と歌う人が多い。…作詞者の意図に従って正確に歌ってもらいたい。」の記述がある。

④『大宜味村字塩屋 塩屋誌』(塩屋誌編集委員会∥編、[大宜味村]塩屋区公民館、2003.5)
P401-406 「「えんどうの花」の歌碑建立」の項目で、p406 「「えんどうの花」が宮良長包と金城栄治のコンビで作られたのが、大正13年6月のことで、金城が塩屋尋常高等小学校在職の時である。そのことから金城は塩屋の景色や人情に触れて「えんどうの花」を作詞したと考えるのが自然である。「えんどうの花」の歌碑を塩屋に建立する意義はそこにある。」の記述がある。

⑤[茶のみ話]/波平剛(61)/金城栄治先生との出会い
2004.11.13 朝刊-1集 5頁 オピニオン面 (全629字) 
「宮古島は上野村の新里小学校での仲元銀太郎先生との触れ合い。…えんどうの花が白く咲き出したころ、宮古教員養成所転勤、別れねばならなくなった」の記述がある。

【インターネットの情報(2019.07.23現在)】
琉球新報新聞データベースより

⑥「えんどうの花」作詞・金城栄治氏/ゆかりの地に記念碑/宮古島市上野
2008.01.26 琉球新報朝刊 21頁 地2 写図表有 (全580字) 
 【宮古島】宮良長包作曲の「えんどうの花」を作詞した金城栄治氏をしのぶ記念碑が宮古島市上野の新里第二団地敷地内に建立」
「記念碑を建立したのは、平良中学校の同窓生でつくる「平良中学校七期卒セブン会」(伊志嶺政夫会長)を中心に構成した実行委員会。栄治氏のおいの金城昭夫さん(七一)の母シズさんが、平良中七期生の担任教諭だったのが実行委結成のきっかけ。(略)
 建立場所は、栄治氏が教員として初めて赴任した新里尋常高等小学校の跡地。実行委によると、一年間務めた同校から宮古教員養成所への異動が決まった一九二二年、えんどうの花が咲いている様子を見て、別れの場面を歌詞に込めたという。記念碑には「えんどうの花のふるさと」と記し…実行委員長の比嘉一雄さん(六四)は「歌詞ができた場所として記念を残したかった」、…とあいさつ。…栄治氏は二四年、大宜味村の塩屋尋常小学校に赴任。このころに宮良長包が「えんどうの花」を作曲し、歌が完成したことから同村の塩屋集落内に歌碑が建立されている。」との記述がある。

?<論壇>波平 剛/感動した音楽劇「南国の花」/心に残る長包メロディー
2006.04.30 琉球新報朝刊 4頁 オピニオン 写図表有 (全1,179字) 
「 金城栄治は、県立一中を卒業し、宮古島にある現在の上野小学校で代用教員として教壇に立ち、(略)小豆やエンドウの白い花が咲く畑の手入れにいそしむ子どもたちや真っ赤に実ったイチゴ採りをする子どもたちも見守った。そんな田園風景を眺めて間もなく、教員不足を補い代用教員をなくすために、時の県視学、当山正堅の肝いりで師範学校分校として宮古島に設置された「臨時教員養成所」に移った。
 「養成所」は、当時の宮古支庁講堂に置かれ、隣にある現在の北小学校を実習校としている。校庭を飛び交い家の軒端に巣を作るツバメを眺め、さまざまなことを思い浮かべていると、父祖の地へと旅立とうとする金城栄治の詩心をかきたてる。えんどうの花から実りに変わり収穫されるころである。一気に書きまとめた「えんどうの花」を携えて宮古島を離れた。垣花の本家に寄って本島北部の塩屋小学校へ旅立つ前に、宮良長包先生あての手紙に「えんどうの花」を添えて郵送したのでしょうか。」の記述がある。

⑧映画「えんどうの花」撮影終了/ラストシーン500人が大合唱/大宜味
2006.02.13 琉球新報朝刊 27頁 社会 写図表有 (全300字) 
「 【大宜味】近代沖縄音楽の父・宮良長包を描く映画「えんどうの花」のラストシーンの撮影が十二日午後、大宜味村立塩屋小学校で行われた。…ラストシーンは作詞者の金城栄治が塩屋尋常高等小学校に教員として赴任していた際に、この歌が作られたことから、ゆかりの地として、同小で撮影が行われた。」の記述がある。

沖縄タイムスデータベースより

⑨[おきなわを歩く](62)/大宜味村塩屋/歌声響く長寿の地/「えんどうの花」の舞台に
2006.09.29 朝刊-1集 25頁 市町村面 写有 (全1,754字) 
「詞には具体的な地名はなく、どこが舞台なのか諸説あるが、金城さんが作詞した時期は塩屋尋常高等小学校に在職中。このため、塩屋を推す声が強い。二〇〇四年には同区公民館近くに自然石を使った歌碑が建てられ、新たな名所となった。」との記述がある。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
芸術  (7)
参考資料
(Reference materials)
南国の花 [複製資料] 沖縄音楽教育協会/編 沖縄教育音楽協会 1956.7 (p71)
宮良長包 三木 健/著 沖縄人物叢書 ニライ社 2002.3, ISBN 4-931314-51-1 (p274-275)
ふるさとの風 宮良長包生誕120年記念事業期成会/[編] 南山舎 2004.9 (p149)
大宜味村字塩屋 塩屋誌 塩屋誌編集委員会/編集 [大宜味村]塩屋区公民館 2003.5 (p401-406)
キーワード
(Keywords)
えんどうの花
金城栄治
宮良長包
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000260152解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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