レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/3/8
- 登録日時
- 2018/12/05 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:39
- 管理番号
- M18030818290373
- 質問
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アーネスト・サトウと同じ時代に生きていたイギリスの外交官で「ラウダー」という人がいる。インターネットで調べたが、根拠がはっきりしないものしか見つけられなかった。この人物について、生年月日、経歴など分かる資料はないか。
- 回答
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まず、当館の資料を検索する前に、来館時に伺ったキーワード以外にないか調べるため、インターネットを使ったところ、下記のサイトが参考になった。
http://www.kaikou.city.yokohama.jp/journal/images/kaikouno-hiroba_45.pdf
横浜開港資料館が発行した館報がPDF化されたもの。こちらの6ページ目にラウダー夫妻の記述があり、この中にもラウダーの生没年月日、経歴などが書かれている。
こちらの資料に出ていた参考図書として『S.R.ブラウン書簡集』『ジャパン・ガゼット横浜50年史』『大君の都(下)』が紹介されているが、当館では『大君の都(下)』のみ所蔵していた。ただし、『S.R.ブラウン書簡集』は国立国会図書館デジタルコレクションにて図書館内限定で公開されている。
上記サイトなどを参考に調査したところ、当館にある資料の中では、以下の8点に「ラウダー」についての記述を確認することができた。
①の文中では「ローダー氏」という訳で第30章に登場している。
②29-32p.にラウダー夫妻の記述の中に、ラウダーについても書かれている。また、この記述が『よこはま人物伝』(神奈川新聞社、1995年)所収の伊藤久子「ラウダー夫妻」によることが、巻末の参考資料から分かる。
③49-57pに「ジョン・ラウダー」の見出しで記述がある。
④巻末の索引を確認すると、「ラウダー」で95,157pに名前が登場することが分かる。それぞれ、人物について簡単な説明が加えられた記述である。
⑤71pに人物について記述がある。また、第二章の表8「駐兵庫・大阪英国外交官一覧表」にも名前を確認できる。
⑥当時のイギリスの公式報告書からの訳出である「開港場・新潟からの報告」にラウダーの報告が載っている。また、その報告の舞台裏として、ラウダーの報告書の舞台裏について著述している。
⑦詳細な記述はないが、453pにラウダーが登場する。
⑧『横浜・山手の出来事』弁護士としてのラウダーが分かる資料。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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①オールコック著、山口光朔訳『大君の都 下 幕末日本滞在記』 岩波書店,1962,422,6p.
②斎藤多喜夫『横浜外国人墓地に眠る人々 開港から関東大震災まで』横浜 有隣堂,2012,327,25p. 参照はp.29-32.
③重久篤太郎『お雇い外国人 14 地方文化』 鹿島出版会,1976,263,9p. 参照はp.49-57.
④重久篤太郎『お雇い外国人 5 教育・宗教』 鹿島出版会,1979,226,11p. 参照はp.95,157.
⑤桑田優『近代における駐日英国外交官』神戸 敏馬書房,2003,80,496p. 参照はp.71.
⑥青柳正俊訳・編・著『開港場・新潟からの報告 イギリス外交官が伝えたこと』新潟 考古堂書店,2011,234p.
⑦サー・ヒュー・コータッツィ編著、日英文化交流研究会訳『歴代の駐日英国大使 1859-1972』 文眞堂,2007,9,480p. 参照はp.453.
⑧徳岡孝夫『横浜・山手の出来事』 文芸春秋,1990,438p.
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①オールコック著、山口光朔訳『大君の都 下 幕末日本滞在記』 岩波書店,1962,422,6p.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2018030818260690373
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢, 高校生, 中学生
- 登録番号
- 1000247129