レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/05/02
- 登録日時
- 2018/07/02 00:30
- 更新日時
- 2018/10/02 00:30
- 管理番号
- 6000013643
- 質問
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解決
釧路地方史研究会編「戦後史ノート(上)」(釧路新書26)<中央図書館資料番号 0113837603 K081.2/ク/ >の134頁に「ブルーカラー都市論」という言葉があります。同ページによれば、この考えは大賀さんという元北大教授が釧路市をコンサルティングした結果生まれたとのことですが、大賀氏のその考えが述べられた論文など、原典を見たいです。
- 回答
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下記の資料を提供。
- 回答プロセス
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大賀氏の論文、原典等については見つけることができなかったが、大賀氏の経歴などからいくつかの資料を調査。
大賀悳二:1893(明治31)年~1964(昭和39)年。
工学者、蒸気タービンの研究の第一人者。 北海道帝国大学 工学部教授、同大学名誉教授、室蘭工業大学学長、日本学術会議会員、北海道総合開発委員会工業立地部会長、北海道開発審議会特別委員
以上の経歴から次の資料を調べる。
<北海道帝国大学工学部>
①『北大百年史 部局史』 第2巻 北海道大学/編 1980.2刊
②『北大百二十五年史 論文・資料編』 北海道大学百二十五年史編集室/編 2003.3刊
③『北海道の青春 北大八十年の歩み』 北海道大学B・B・A会/編 1956.9刊
④『北大工学部五十年史』 北大工学部五十年史編集刊行委員会/編 1975.3刊
⑤『北大工学部七十五年史』 北大工学部75年史編集刊行委員会/編 1999.4刊
⑥『[室蘭工業大学]開学25年記念誌』 室蘭工業大学/編 1974.10刊
※①~⑥の資料については当館で所蔵しているが、「論文」に関する記述は見つけられなかった。
他、提示された資料の内容から「釧路」に関する資料も調査。
⑦『新修 釧路市史』 第2巻 釧路市史編さん委員会議/編 1995.3刊 (p78) 当館所蔵あり。
※<ブルーカラー都市論>について、 「昭和30年代から40年代にかけ釧路市が目指した、鉱工業都市への前進が当時のメーンテーマとなり、そこには学者の処方箋があった。市の適正・能力・体格などからブルーカラーに向いているとの診断」の記述があったが、詳細についての説明なかった。 ここでは、出典として『都市診断 北海道編』が挙げられています。
<論文について>
・CINIIで論文を検索。
①『日本機械学会誌』 1956-4 55(447)、(p278~283) 「北海道工業の現在と将来」/大賀悳二
②『日本機械学會誌』 1952-4-5 55(399)、(p235~237) 「北海道の将来と工業」/大賀悳二
上記の資料の他に、
③『大賀悳二先生追想集』 大賀悳二先生追想集刊行会/編 1974.9刊
④『釧路市総合調査』 釧路市総合企画審議会/編 1960刊
※①~④については北海道大学附属図書館に所蔵があります。
<日本学術会議会員>
・日本学術会議/http://www.scj.go.jp/ja/info
「提言・報告等」(年代別インデックス)を検索。
※この会議の発足以来、政府に対する勧告・答申などが公開されています
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 北大工学部七十五年史北大工学部75年史編集刊行委員会/編北海道大学工学部同窓会 (工学部年表(p359)、「機械工学科講座一覧」(p400))
- 北大工学部五十年史北大工学部五十年史編集刊行委員会/編北海道大学工学部創立五十周年記念事業会 (第1回工学部長選挙(p178)、「日本学術会議と工学部」(p310~)、年表(p372~))
- 新修 釧路市史 第2巻釧路市史編さん員会議/編釧路 釧路市 (「ブルーカラー都市論」(p78))
- 北大百二十五年史論文・資料編北海道大学百二十五年史編集室/編北海道大学 (「北海道大学関係文献目録」(p486))
- 北大百年史[2]北海道大学/編集ぎょうせい (「学外の二つの会議と外国人留学生」(p813~))
- 北海道大百科事典上北海道新聞社/編集北海道新聞社 (大賀悳二(p269))
- 都市診断北海道新聞社/編誠信書房 ((p169))
- 戦後史ノート(上)~二〇万都市・釧路の成立~1釧路地方史研究会/著釧路市 (「ブルーカラー都市論」(p134~))
- キーワード
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- 北海道大学(ホッカイドウ ダイガク)
- ブルーカラー都市論(ブルーカラー トシロン)
- 都市診断(トシ シンダン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土,人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000237837