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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000211443
提供館
(Library)
京都市図書館 (2210023)管理番号
(Control number)
右中-郷土-99
事例作成日
(Creation date)
2017年03月10日登録日時
(Registration date)
2017年03月10日 15時32分更新日時
(Last update)
2018年07月29日 10時35分
質問
(Question)
京都市右京区京北にある,周山城跡について知りたい。
回答
(Answer)
周山城跡は,黒尾山の東峰の標高480m,京都市右京区京北周山町にある城跡で,現在は石垣などの遺構が残されています。

周山城は,天正7年(1579)に明智光秀により築城されました。天正10年(1582)に光秀が大山崎で敗れたのち,城は焼き払われたとも伝えられますが,『兼見卿記』(【資料14】)天正12年(1584)2月4日の条には“今朝筑州,丹州シヲ山ノ城ヘ下向云々(“秀吉丹波周山城に赴く”と頭注あり)”と記されており,廃城の時期は明確ではありません。【資料1・2・3・5・6・7・15】
城の遺構は,山頂を中心に放射状に広がる尾根に沿って配置されており,大規模な山城であったことがわかります。『周山城見取図』には,本丸,二の丸,小姓丸のほか井戸などが記されており,現存する遺構と合致する部分も多くあります。【資料6~13】

京都一周トレイル京北コースに含まれるなど,現在でも遺構のある一帯まで登り,確認することができます。【資料4・16】
回答プロセス
(Answering process)
京都の地誌より,【資料1・2・3】を確認する。北桑田郡京北町周山(現在の京都市右京区京北周山町)にあった山城で,明智光秀により天正7年(1579)に築城されたことがわかる。

“周山×京北” “京都×城跡” “京都×城”をキーワードに当館所蔵資料を調査する。
【資料4】 1枚物の観光ガイドマップ。簡潔な解説と跡地のカラー写真がある。
【資料5】 解説と行き方あり。
【資料6】 第一編第二章第三節の四“明智光秀の丹波平定と宇津氏”の項で,明智光秀により築城されたこと,『兼見卿記』(【資料14】)天正12年(1584)に“今朝筑州,丹州シヲ山ノ城へ下向云々”と記されていること,現在も残る遺構の解説などが書かれている。『周山城見取図』(個人蔵)の白黒図版がある。
【資料7】 第二章九“安土時代”の項で,明智光秀により築城されたこと,天正10年(1582)光秀が大山崎で敗れ小栗栖で最期をとげたのち光秀方の残党の手により焼け落ちた,など書かれている。『周山城見取図』(個人蔵)の白黒図版がある。
【資料8・9・10・11・12】 周山城跡の全体図などがあり,城の遺構が山頂を中心に放射状に配置されていることがわかる。 また,遺構から読みとれる天守台などの配置について解説されている。【資料9・12】には,現在の跡地のカラー写真がある。特に【資料9・11・12】では,周山城跡から西方の尾根続きにある土の城跡(西峰曲輪郡)についても触れられており,周山城からの独立性の強い遺構だが同時期に機能していた可能性がある,と解説されている。
【資料13】 上記【資料9・11・12】でも触れられている西方にある土造りの城跡について,解説されている。

【資料6】の参考文献より,【資料15】の内容を確認。“光秀は~中略~周山城を剏造(そうぞう)せり”とあり。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本の建築  (521 9版)
近畿地方  (216 9版)
日本  (291 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】『京都大事典 府域編』(上田 正昭/監修,吉田 光邦/監修 淡交社 1994)p273“周山城”
【資料2】『日本歴史地名大系 26 京都府の地名』(平凡社 1981)p384“周山城跡”
【資料3】『郷土資料事典 ふるさとの文化遺産 26 京都府』(ゼンリン 1997)p272“周山城跡”
【資料4】『京都歴史散策マップ 29』(京都市埋蔵文化財研究所 2013)
【資料5】『京の山城におこしやす』(浅野 晃一郎/著 文芸社 2016)p17~20“周山城跡”
【資料6】『京北町五〇年誌』(京北町 2005)p140~142
【資料7】『京北町誌』(京都府北桑田郡京北町 1975)p89~93
【資料8】『日本城郭体系 11 京都・滋賀・福井』(新人物往来社 1980)p124“周山城”
【資料9】『近畿の名城を歩く 滋賀・京都・奈良編』(仁木 宏/編,福島 克彦/編 吉川弘文館 2015)p182~185“周山城” 裏表紙と巻頭図版に石垣のカラー写真。
【資料10】『図説中世城郭事典 2 中部.近畿』(村田 修三/編 新人物往来社 1987)p308“周山城”
【資料11】『京都府中世城館跡調査報告書 第2冊 丹波編』(京都府教育庁指導部文化財保護課/編集 京都府教育委員会 2013)p330~332“周山城跡”
【資料12】『京の城 洛中洛外の城郭』(京都市文化市民局文化部文化財保護課/編 京都市文化市民局文化部文化財保護課 2006)p28~31“周山城跡~明智光秀丹後攻略の拠点”
【資料13】『図解近畿の城郭 1 』(中井 均/監修,城郭談話会/編 戎光祥出版 2014)p93“周山城(西峰曲輪群)”
【資料14】『兼見卿記 第2 自天正十年正月至天正十二年十二月 新訂増補』(吉田 兼見/著 八木書店古書出版部 2014)p182に天正12年(1584)2月4日の条あり。
【資料15】『京都府北桑田郡誌』(京都府教育会南桑田郡部会/編 名著出版 1972)p78 『京都府南桑田郡誌』『京都府船井郡誌』との合冊
【資料16】『京都一周トレイルコース公式ガイドマップ京北』(京都一周トレイル会 2011)
キーワード
(Keywords)
周山城
周山城跡
城跡
京北
明智光秀
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000211443解決/未解決
(Resolved / Unresolved)