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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000204126
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼久-2016-084
事例作成日
(Creation date)
2016年06月22日登録日時
(Registration date)
2016年12月21日 16時03分更新日時
(Last update)
2017年03月15日 13時22分
質問
(Question)
イスラム世界(中世・近世)での原子論、唯物論、無神論について具体的に書いてある資料をみたい。
回答
(Answer)
以下の資料に関連する記述があり、これを紹介した。

1 図書
『岩波哲学・思想事典』(広松渉〔ほか〕編集 岩波書店 1998)
 p75-76「イスラーム神学」あり。
 p465-467 「原子論」の項内に「2イスラーム」あり。
 p1569に「無神論」、p1616-1617「唯物論」の項があるが、イスラムに特化した記述はなし。
『アラビア科学の歴史』(ダニエル・ジャカール著 遠藤ゆかり訳 創元社 2006)
 p42-43 アリストテレスの原子論が、アラビアの物理学者に大きな影響を与えたこと、9世紀と10世紀にイスラム神学の一派ムータジラ派神学が広まると、原子論支持者が現れたとの記述あり。
 p72-73 アラビアの錬金術に関する項に、医師アッ・ラージーは、すべての物質は四大元素が混合されたものとの思想から、錬金術の秘教的側面を否定したとの記述あり。
 p123-124 アッ・ラージー(865-925年)の著作「放浪医師の手引き、格言」の一節が引用されている。
『近代科学の源流』(伊東俊太郎著 中央公論社 1978)
 p187 「アラビア錬金術の起源」の項に、哲学的起源として、アリストテレスの四元素説とその相互転換理論をあげている。
 p190-194 ジャービル・イブン・ハイヤーン(721頃-815年頃)の四元素と四性質の平衡(miza(aの上に-)n)に関する記述あり。
『イスラーム科学の残影』(木場公男著 日本図書刊行会 1994)
 p34-36「化学」の項に、Ja(aの上に-)ber ibn Haiya(aの上に-)nの諸元素に関する記述あり。人名に日本語表記がないが、ジャービル・イブン・ハイヤーンとみられる。なお、『近代科学の源流』の表記は「Hayya(aの上に-)n」となり異なる。
『イスラームの人間観・世界観 宗教思想の深淵へ』(塩尻和子著 筑波大学出版会 2008)
 p123-206 「第三章 イスラームの世界観」の章内に原子論に関する記述多数あり。
『井筒俊彦全集1 アラビア哲学』(慶応技術大学出版会 2013)
 p368-369「原子論」、p369「原子論的世界(観)」、p369-70「アラビア(の)原子論」、p369「ギリシャ原子論」あり。索引に唯物(論)、無神(論)なし。
『井筒俊彦全集4 イスラーム思想史』(慶応技術大学出版会 2014)
 索引に「原子論」「唯一」あり。記述多数あり。無神(論)なし。
『アラビア哲学 回教哲学』(井筒俊彦著 慶応義塾大学出版会 2011)
 p22-27「2 原子論的世界観」あり。
『哲学者の意図 イスラーム哲学の基礎概念 イスラーム古典叢書』(ガザーリー著 黒田寿郎訳・解説 岩波書店 1985)
 p247-317「第三章 自然学」 諸元素に関する記述あり。
『イスラーム哲学史』(H.コルバン著 黒田壽郎・柏木英彦訳 岩波書店 1974)
 「本書はHenry Corin,Histoire de la philosophie islamique,Gallimard,1964の全訳である」とあり。
 p144-146「原子論」あり。
『イスラームの世界観 ガザーリーとラーズィー』(青柳かおる著 明石書店 2005)
 本書の目的に「イスラーム神学諸派の正統的な学派の中でもっとも主流派を形成するアシュアリー学派が隆盛を極めた十一世紀から十二世紀におけるイスラーム哲学、神学、神秘主義(スーフィズム)の思想潮流の統合に関する研究である」とあり。
 巻末索引に「原子論」あり、対応頁複数あり。「唯物論」「無神論」はなし。

2 インターネット資料
《国会図書館デジタルコレクション》
「アラブの思想」(アンリ・セルーヤ著 白水社 1964)
 p78-80 「原子論」の項にアシュアリー(873年-935年)の思想について記述されている。( http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2978768  国会図書館)41-42コマ 国会図書館/図書館送信参加館内公開

3 原子論・唯物論・無神論の項目立てはないが、序論や項目から質問に関連する資料
『イスラームの哲学者たち』(S.H.ナスル〔著〕 黒田寿郎訳 岩波書店 1975)
『イスラーム哲学』(ムハンマド・バーキルッ=サドル著 黒田寿郎訳 未知谷 1994)
『イスラーム思想史』(井筒俊彦著 央公論社 1991)
『イスラム 思想と歴史』(中村廣治郎著 東京大学出版会 1977)
『イスラムの宗教思想 ガザーリーとその周辺』(中村廣治郎著 岩波書店 2002)
『講座東洋思想 第7巻 イスラムの思想』(宇野精一〔ほか編〕 東京大学出版会 1967)
回答プロセス
(Answering process)
1 参考図書を調査する
2 自館目録を〈イスラム & 原子 or 唯物論 or 無神論〉〈アラビア & 原子〉〈イスラム & 科学〉著者〈黒田壽郎〉、著者〈中村廣治郎〉ほかで検索する
3 《CiNii Articles》( http://ci.nii.ac.jp/  国立情報学研究所)を〈イスラム & 原子論〉で検索する
塩尻和子著「イスラーム神学にみる原子論的宇宙論--アシュアリーからジュワイニーまで」(「宗教哲学研究 22」 p17-32 2005)(県内図書館未所蔵)
4 《国会図書館デジタルコレクション》《国会図書館 NDL-OPAC》( https://ndlopac.ndl.go.jp/  国会図書館)を〈Islam & atomism〉、〈Islam & materialism〉、〈Islam & atheism〉で検索する
5 《Google ブックス》( http://books.google.co.jp/  Google)を〈イスラム & 無神〉〈イスラム & 無信仰〉〈イスラム & 原子論〉〈イスラム & 唯物論〉で検索する

ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2016年6月21日。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
東洋思想  (120 9版)
イスラム  (167 9版)
科学史.事情  (402 9版)
参考資料
(Reference materials)
『岩波哲学・思想事典』(広松渉〔ほか〕編集 岩波書店 1998), ISBN 4-00-080089-2
『アラビア科学の歴史』(ダニエル・ジャカール著 遠藤ゆかり訳 創元社 2006), ISBN 4-422-21191-9
『近代科学の源流』(伊東俊太郎著 中央公論社 1978), ISBN 4-12-000831-2
『イスラーム科学の残影』(木場公男著 日本図書刊行会 1994), ISBN 4-7733-2515-1
『イスラームの人間観・世界観 宗教思想の深淵へ』(塩尻和子著 筑波大学出版会 2008), ISBN 978-4-904074-04-6
『井筒俊彦全集1 アラビア哲学』(慶応技術大学出版会 2013), ISBN 978-4-7664-2071-5
『井筒俊彦全集4 イスラーム思想史』(慶応技術大学出版会 2014), ISBN 978-4-7664-2074-6
『アラビア哲学 回教哲学』(井筒俊彦著 慶応義塾大学出版会 2011), ISBN 978-4-7664-1770-8
『哲学者の意図 イスラーム哲学の基礎概念 イスラーム古典叢書』(ガザーリー著 黒田寿郎訳・解説 岩波書店 1985), ISBN 4-00-004657-8
『イスラーム哲学史』(H.コルバン著 黒田壽郎・柏木英彦訳 岩波書店 1974)
キーワード
(Keywords)
科学-イスラム圏-歴史
イスラム哲学
原子論-歴史
唯物論-歴史
無神論-歴史
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000204126解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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