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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000196697
提供館
(Library)
沖縄県立図書館 (2110045)管理番号
(Control number)
1000000871
事例作成日
(Creation date)
2016/9/7登録日時
(Registration date)
2016年09月08日 00時30分更新日時
(Last update)
2016年09月08日 00時30分
質問
(Question)
沖縄の方言で、「~する、~します」を、「~シヨーネ、~シマショーネ」という言い方をする理由を知りたい。
回答
(Answer)
下記資料①~④に理由に関係する記述がある。⑤~⑦は言葉の使われ方を紹介している。


『琉球方言とウチ・ソト意識』(内間 直仁 著、研究社、2011.9)
p29-30 「沖縄では現在「~する、します」というところを、「~しよう、しましょう」という形で表現するのが普通である。たとえば、「お先に失礼します」というところを、「もう帰りましょうね」という。…「ケーラ」(帰ろう)、「イカ」(行こう)、「カマー」(食べよう)、「ニンラ」(寝よう)は、相手にいう場合は普通行動を共にする場合(勧誘)に用いる形である。これを自分がこれからする行動にも用いるのは、相手との一体化、同一視が根底にあるからである。この方言母語の干渉を受けて、使われたのが「もう帰りましょうね(お先に失礼しますの意)」「もう行こうね(行くねの意)」などの表現である。方言を話せない若い世代で「もう行くね」「ご飯食べるね」「もう寝るね」などというと、冷たい感じがしてとても使えないという。」の記述がある。


『高校生のための「郷土のことば」』(沖縄県教育委員会県立学校教育課 [編]、沖縄県教育委員会、2014.9)
p60-61 「視点の移動」の項目で、「ウチナーヤマトゥグチでは、これから自分がする行為を相手に伝えるのに「~する、~します」を用いずに、「~シヨーネ、~シマショーネ」の表現形式が使われます。…このように「~しましょう」のような勧誘の表現を「自分がこれからする行為」にも用いるのは、先に述べた「視点の移動」も同様ですが、相手との一体化、同一視が根底にあると考えられます。」の記述がある。


『変容する日本の方言』(大修館書店、1995.11)
p178-191 「中間方言としてのウチナーヤマトグチの位相 大野眞男」の論文で、p183-184 「③「誰かに電話を借りるときに『電話借りましょうね』と言うことがあるか?」に対する「はい」の回答率<借りましょう>…③は、ヤマトグチで「借りましょう」と言うときの《意志》と《勧誘》の二つの意味のうち、話し手・聞き手関係が一般的に対立的でない沖縄の言語社会にあって、専ら《意志》で使用された結果と考えられる。」の記述がある。


『続うちなぁぐちフィーリング』(儀間 進 著、沖縄タイムス社、1996.8)
p23-25 「沖縄大和口」で、p24 「「帰ろうね」とは一緒に帰ろうと誘うことだが、沖縄大和口の「帰ろうね」には、そんな意味はない。とすると、「借りようね」「帰ろうね」の「ね」はどこからきた言葉なのであろうか。…思うに沖縄大和口の「ね」は「借ライイ」「ケーライイ」の軽い断りを、同意を求める「ね」で表現したのではないか。」との記述がある。


『ニライカナイから届いた言葉』(我部 政美 著、講談社、2009.1)
p122-123 「トイレに行ってこようね トイレに行ってくるね。」の項目で、p123 「一人で帰る際に「帰ろうね」、一人でトイレに行く際に「トイレに行ってこうようね」という言い方をする。決して、お持ち帰りを望んで口にしているわけではないし、仲間の象徴である連れションを提案しているわけでもない。単独の行動を指しており、「-しようね」や「-してこようね」で意志を告げているのだ。」の記述がある。


『ハイサイ!沖縄言葉』(藤木 勇人 編著、双葉社、2004.12)
p148 「そろそろ帰りましょうね(そろそろ帰ります)」の項目がある。


『心に残る私のしまぐち』(ラジオ沖縄、1997.6)
p71-72 「~しましょうね(~します ~しますね)」の項目がある。
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
方言.訛語  (818 8版)
参考資料
(Reference materials)
1 琉球方言とウチ・ソト意識 内間/直仁∥著 研究社 2011.9 K80/U18 p29-30

2 高校生のための「郷土のことば」 沖縄県教育委員会県立学校教育課∥[編] 沖縄県教育委員会 2014.9 K80/O52 p60-61

3 変容する日本の方言 大修館書店 1995.11 K80/G34 p178-191

4 続うちなぁぐちフィーリング 儀間 進∥著 沖縄タイムス社 1996.8 K80/G45/2 p23-25

5 ニライカナイから届いた言葉 我部 政美∥著 講談社 2009.1 K80/G11 p122-123

6 ハイサイ!沖縄言葉 藤木 勇人∥編著 双葉社 2004.12 K80/F59 p148

7 心に残る私のしまぐち ラジオ沖縄 1997.6 K80/O52 p71-72
キーワード
(Keywords)
沖縄語 琉球語 沖縄方言 琉球方言 ウチナーグチ ウナチーヤマトグチ
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000196697解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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