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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000194675
提供館
(Library)
北海道立図書館 (2110028)管理番号
(Control number)
北方 16-0005
事例作成日
(Creation date)
2016/05/18登録日時
(Registration date)
2016年07月14日 00時30分更新日時
(Last update)
2016年07月14日 00時30分
質問
(Question)
大正元年前後に小樽で上映されていた映画(活動写真)の演目を知りたい。
そのような情報が記載されている可能性のある図書の紹介、また当時の「小樽新聞」に映画の上映案内などが掲載されているか、を調査してほしい。
(新聞のマイクロを確認できる場合、特に指定はないので、大正元年の新聞より適当な月を1ヶ月程度調査してほしい)

●その質問の出典や情報源、調査済み事項など
【調査済み】
『明治期北海道映画史』(前川公美夫∥著 亜璃西社 2012)
回答
(Answer)
1 小樽における映画館(活動写真館)の状況について
(1)『小樽市史 第3巻』p432~435(“演劇・映画”の項)、『小樽市史 第10巻[2] 文化編』p704~710(“第2編 文化 第8章 映画”の項)、『小樽市史年表』など小樽市に関する資料、また『北海道活動写真史』、『北海道映画史』、『北海道映画興行銘名鑑』など北海道の映画に関する資料によると、小樽市における映画常設館の開設状況は以下のとおりである(ただし上演作品の演目の記載なし)。
※明治末期当時、常設館とはいえ、映画ばかり上映していたのではなく、時には芝居、義太夫、浪曲など各種の催物の会場にもなっていた。
※上演された映画はすべて無声映画で、弁士による説明あり。

①明治42年:神田館(小樽初の活動写真常設館として第1号、場所は盛り場妙見河畔、開会式は7月10日)
②明治43年:公園館(公園通り)
③明治44年:八千代館(花園町)
④大正3年:富士館(創立当初は稲穂館)、電気館(稲穂町仲見世通)、中央座(大正2年に焼けた大黒座が復興)
⑤大正5年:ニコニコ館(後に入船館と改称、入船町入船市場)
⑥大正9年:若松館(若松町)
⑦その他(開設年は確認できず):寿館(稲穂町第一火防線通)

(2)『北海道活動写真小史』p32(“大正2年”(大正初年の常設館)の項)に、以下の記述あり。
“吾北海道はと見ると、小樽では公園館、神田館…(中略)…という常設館が、それぞれ華やかに楽隊の音を街角に流し、若い心をワクワクさせた。”

2 小樽で上映された映画の演目について
(1)『小樽花街ものがたり』p83~86(“第7章 活動写真と活弁さん”の項)
※上映年月の記載まではないが、以下の記述あり。
“稲穂町の私の家の近くに開館されたのは富士館であった。…(中略)…午後七時頃の開館で旧劇、新派(現代劇)、活劇(洋物)の三本立で、午後十時頃終幕となる。勿論、白黒の無声映画だった。映写幕(スクリーン)の前に舞台(ステージ)があり、舞台の前に楽隊の演奏所があってバイオリン、クラリネット、風琴(アコーディオン)、ドラム、三味線、尺八、柏子木などの奏者が八人以上も控えていた。定刻になると舞台の電鈴(ベル)が鳴り渡り、観客席が緊張すると静々と開幕され、そこで一斉に演奏が始まる。すると活動弁士がステージの袖から中央に進み出て、客席に向かって一礼する。弁士は声を張りあげ、「お早ばやの御来場厚く御礼申し上げます。さて本日只今より御覧に供します活動写真は天下の文豪尾崎紅葉原作の新派悲劇、題しまして金色夜叉、全三巻の物語りでありまして、物語の大筋は…」といった調子で筋の概要を十分間余りも説明するのである。…(中略)…この様にして説明付で日本中の人に活動写真を見せて廻ったので数年後には初めて貫一お宮の物語、金色夜叉を知らない人が無くなった訳なのである。

(2)『北海道活動写真小史』p38(“大正4年”の項)
“この年北海道で観たヨーロッパ物は神出鬼没『プロテア』だけであろう。『プロテア』は前編と後編に分かれているのを、小樽では前編を神田館が、後編を公園館が同時上映でせり合ったが、両館とも満員という盛況だった。”

(3)『小樽新聞(マイクロ版)』(大正1年9月~大正1年10月、及び大正3年7月〔※電気館開館は7月10日ということなので〕)を調査(定期的に掲載されている「演芸欄」など)、調査対象の紙面の年月が限定されていることもあったかもしれないが、紙面を見た範囲では当時の演目として、義太夫、歌舞伎、狂言、浪花節、新派などが主流、映画はあまり掲載されておらず、映画が上演されている場合でも、具体的な演目はあまり掲載されていなかった。ただし、以下の演目記事を確認した。

●(大正元年9月25日〔水〕)寿館
→「エンペラー活動写真『御大葬当夜二重橋より青山葬場に至る光景』其他余興写真十数種にて25日開場」
※エンペラー=明治天皇
●(大正元年9月29日〔日〕)寿館
→「エンペラー活動写真『先帝大葬乃木大将葬儀実況』其他」
●(大正3年7月15日〔水〕)電気館
→「世界的代表的大写真提供 ローマチコス会社大傑作 本日より 大活劇『十字軍遠征』 撮影費用35万円 出場人数3700人」
回答プロセス
(Answering process)
以下は調査したが見つけられず。

1北海道映画史 更科源蔵∥編著 クシマ 1972 (請求記号778.2/SA )
2 北海道映画興行銘鑑 杉山 鏡史∥編著 みやこ新聞社 1962 (請求記号778.03/HO)
貸出中のため、内容を確認できず
3 写真で辿る小樽 佐藤/圭樹?編著 小樽市総合博物館?監修 北海道新聞社 2014.11(請求記号
217.22/SH) p47 (街と人々②大正~昭和戦前)
4 写真で見るこころの小樽 合田/一道∥監修 郷土出版社 2015.10 (請求記号217.22/SH)
5 新聞記事拾い読み 渡辺 真吾∥著 小樽文学舎 2015.10 (請求記号217.22/SH)
6 図説小樽・後志の歴史 小樽市総合博物館∥監修 郷土出版社 2008.11 (請求記号217.1/Z)
7 小樽市史 第10巻[2] 文化編 小樽市 2000.2 (請求記号217.22/O/10-2-イ)p704~710
(“第2編第8章 映画”の項)
8 小樽市史 第3巻 小樽市∥編 国書刊行会 1981.10 (請求記号217.22/O/3)p432~435
(演劇・映画)
9 小樽文化史 渡辺悌之助∥著 小樽市 1974 (請求記号217.22/O/ロ)巻末:「小樽文化史年
表」
10 小樽市史年表 小樽郷土研究会∥編 小池 信繁∥編纂主任 新星社1953(請求記号
217.22/O)
11 小樽の人と名勝 坂牛 祐直∥著 坂牛祐直 1931(請求記号281.722/SA)巻末(小樽市史
年譜)
12 小樽 棟方 虎夫∥著 小樽発行所 1914.6(請求記号291.722/MU)p665(常設活動写真
館)
13 ほっかいどう映画館グラフィティー 和田/由美?著 北の映像ミュージアム?著 亜璃西
社 2015.12(請求記号778.6/HO)
14 写真で辿る小樽 佐藤/圭樹?編著 小樽市総合博物館?監修 北海道新聞社 2014.11 (請求記号217.22/SH)
15 花園町史 小池 信繁∥著 小池信繁 1962 (請求記号217.22/KO)
16 小樽なつかし写真帖 小樽なつかし写真帖編集委員会∥編集 ウィルダネス∥制作 北海道新
聞小樽支社 2010.11 (請求記号217.22/O/2 )
17 小樽なつかし写真帖 小樽なつかし写真帖編集委員会∥編集 ウィルダネス∥制作 北海道新
聞小樽支社 2008.1 (請求記号217.22/O/イ)
18 小樽歴史年表 戦前編 渡辺 真吾∥編著 土屋 周三∥編 歴史文化研究所 2006.4(請求記号
217.22/O)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC 
参考資料
(Reference materials)
1 北海道活動写真小史 更科 源蔵∥著 九島興行 1960 778.2/SA p38(大正4年)

2 小樽新聞 [マイクロ資料] 大正1年9月?大正1年10月 マイクロ・フィッシュ(製作) [出版年不明] M/650

3 小樽花街ものがたり 窪田吉雄∥[ほか]共著 小樽古蹟研究会 1986.4 384.9/KU p84~86(“第7章 活動写真と活弁さん”の項)

1 北海道映画史 更科源蔵∥編著 クシマ 1972 778.2/SA

2 北海道映画興行銘鑑 杉山 鏡史∥編著 みやこ新聞社 1962 778.03/HO 貸出中のため、内容を確認できず

3 写真で辿る小樽 佐藤/圭樹?編著 小樽市総合博物館?監修 北海道新聞社 2014.11 217.22/SH p47(街と人々②大正~昭和戦前)

4 写真で見るこころの小樽 合田/一道∥監修 郷土出版社 2015.10 217.22/SH

5 新聞記事拾い読み 渡辺 真吾∥著 小樽文学舎 2015.10 217.22/SH

6 図説小樽・後志の歴史 小樽市総合博物館∥監修 郷土出版社 2008.11 217.1/Z

7 小樽市史 第10巻[2] 文化編 小樽市 2000.2 217.22/O/10-2-イ p704~710(“第2編第8章 映画”の項)

8 小樽市史 第3巻 小樽市∥編 国書刊行会 1981.10 217.22/O/3 p432~435(演劇・映画)

9 小樽文化史 渡辺悌之助∥著 小樽市 1974 217.22/O/ロ 巻末:「小樽文化史年表」

10 小樽市史年表 小樽郷土研究会∥編 小池 信繁∥編纂主任 新星社 1953 217.22/O

11 小樽の人と名勝 坂牛 祐直∥著 坂牛祐直 1931 281.722/SA 巻末(小樽市史年譜)

12 小樽 棟方 虎夫∥著 小樽発行所 1914.6 291.722/MU p665(常設活動写真館)

13 ほっかいどう映画館グラフィティー 和田/由美?著 北の映像ミュージアム?著 亜璃西社 2015.12 778.6/HO

14 写真で辿る小樽 佐藤/圭樹?編著 小樽市総合博物館?監修 北海道新聞社 2014.11 217.22/SH

15 花園町史 小池 信繁∥著 小池信繁 1962 217.22/KO

16 小樽なつかし写真帖 小樽なつかし写真帖編集委員会∥編集 ウィルダネス∥制作 北海道新聞小樽支社 2010.11 217.22/O/2

17 小樽なつかし写真帖 小樽なつかし写真帖編集委員会∥編集 ウィルダネス∥制作 北海道新聞小樽支社 2008.1 217.22/O/イ

18 小樽歴史年表 戦前編 渡辺 真吾∥編著 土屋 周三∥編 歴史文化研究所 2006.4 217.22/O
キーワード
(Keywords)
小樽 映画 活動写真 大正
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事項調査
内容種別
(Type of subject)
その他
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000194675解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
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