レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/05/15
- 登録日時
- 2016/07/13 00:30
- 更新日時
- 2017/05/15 14:43
- 管理番号
- 6000027826
- 質問
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解決
行事でこどもたちと、青竹の節を利用したペン立てを作ることを企画している。青竹の表面には油があって、ペンや絵の具では絵は描けないらしいと聞いたのだが、何とか青竹の表面に絵を描いてそれを残しておく方法はないか。
- 回答
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「青竹の表面には油があるのでペンや絵の具では絵は描けないらしい」とのことだったので、「油抜き」を行うことにより竹の表面に絵が描けるようになるのではないかということで、その方法を記載した資料をご案内した。
- 回答プロセス
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754の書架を探す。『木竹工芸の事典』(朝倉書店)をあたるが質問に該当するような項目はなし。
「竹細工」をキーワードに市内所蔵資料を検索、取り寄せして内容を確認したところ、『ザルとカゴを編む』(日貿出版社)P19-20に「竹の油抜きと保存」についての項目があり、「なぜ竹の油を抜かなければならないかといいますと、表皮には自然のコーティングがされているからです。(中略)根元を切られてからは、このコーティングばかりが生きていて、竹が息をしないので、内部の水分を外に逃がすことが出来なくなります。それは取りも直さず竹の腐敗につながります。このコーティングを取り除く作業を『油抜き』といいます。」との解説と、油抜きの最も簡単な方法として「木灰を使った油抜きの方法」について記載があった。
同じ著者による『やさしく編む竹細工入門』(日貿出版社)P23にも同様の記載があり。
『竹クラフトマニュアル』(国立曽爾少年自然の家)P37には油抜きの方法として、「中性洗剤といっしょに2時間程度たく(竹の厚さと火力によって変わる)/『たけにぐさ』といっしょにたく(竹の厚さと火力によって変わる)」との記載があり、P38には「たけにぐさ」についての解説があった。
「青竹の表面には油があるのでペンや絵の具では絵は描けないらしい」とのことだったので、この「油抜き」を行うことにより、竹の表面に絵が描けるようになるのではないかとご案内した。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『ザルとカゴを編む』稻垣 尚友/著(日貿出版社) (P19-20)
- 『やさしく編む竹細工入門』稻垣 尚友/著(日貿出版社) (P23)
- 『竹クラフトマニュアル』国立曽爾少年自然の家 (P37-38)
- 『木竹工芸の事典』柳 宗理/[ほか]編集(朝倉書店)
- 『図説竹細工の実際』佐藤 庄五郎/著(富民社)
- キーワード
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- 竹(タケ)
- 保存(ホゾン)
- 油抜き(アブラヌキ)
- 木灰(モクハイ)
- たけにぐさ(タケニグサ)
- ちゃんぱぎく(チャンパギク)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000194623