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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000193074
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼久-2016-023
事例作成日
(Creation date)
2016年05月04日登録日時
(Registration date)
2016年06月08日 16時04分更新日時
(Last update)
2016年09月06日 15時40分
質問
(Question)
藤島武二「天平の面影」に描かれた女性の髪型の名称を知りたい。
回答
(Answer)
「天平の面影」の髪型の名称についての資料は見つからないが、作成時に参考にした資料等から、「二髻(にけい)」または「双髻(そうけい)」という髪型と思われる。関係記述のあった下記資料を紹介する。

1 「二髻(にけい)」の記述があった資料
『江馬務著作集 第4巻 装身と化粧』(中央公論社 1976)
 「結髪の歴史」の項で女性の髪形を6種に分別しているうちの一つに「二髻(にけい)」あり。
『黒髪の文化史』(大原梨恵子著 築地書館 1988)
 p13「頭上二髻(ずじょうにけい)」の絵と解説あり。

2 「双髻(そうけい)」の記述があった資料
『日本の美術 233』(至文堂 1985.10)
 法隆寺「呉女」面の説明で「双髻」との表記あり。
『日本伝統の髪型 櫛まつり作品集』(京都美容文化クラブ編 河村長観文 京都書院 1998)
 双髻髷(そうけいまげ)の写真あり。
『仏像の再発見 鑑定への道』(西村公朝著 吉川弘文館 1976)
 p68-70 双髻についての言及あり。
回答プロセス
(Answering process)
藤島武二「天平の面影」の掲載された所蔵画集・図録にあたる。

NDC分類〈210〉〈380〉〈383.5〉の資料及び参考文献を確認する。
『日本史大事典 2』(平凡社 1993)
 〈髪型〉の項に奈良時代の女性の髪形について解説と数種類の名称、参考文献あり。
橋本澄子編「結髪と髪飾」(『日本の美術 23』至文堂 1968)
 p25-29「飛鳥・奈良時代の髪型」
  女性の髪形の写真多数と解説あるが、質問の髪型と同一のものなし。
『江馬務著作集 第4巻 装身と化粧』(回答資料)
『黒髪の文化史』(回答資料)

自館目録を〈髪型〉で検索する。
『日本伝統の髪型 櫛まつり作品集』(回答資料)

《CiNii Books》( http://ci.nii.ac.jp/books/  国立情報学研究所)をキーワード、全文〈天平の面影〉で検索する。
山川義夫著「藤島武二論」(「札幌大学紀要 教養部論集 1」A3-A55、1968.3.1)
 「天平の面影」について、モデルの言及はあるが髪形については言及なし。

《Google》( https://www.google.co.jp/  Google)を〈藤島武二 & 天平の面影 & 髪型〉で検索する。
《関西大学学術リポジトリ》
高橋沙希著「青木繁の構想画に見る日欧の美術潮流」(『東アジア文化交渉研究 5』p425-448 関西大学大学院東アジア文化研究科)( http://kuir.jm.kansai-u.ac.jp/dspace/handle/10112/6139  関西大学図書館)
 「天平の面影」にも触れているが髪形については言及なし。脚注の文献に「日本近代洋画の成立白馬会」あり。
『日本近代洋画の成立白馬会』(植野健造著 中央公論美術出版 2005)
 p146 『東京朝日新聞』に、髪型についての批評が掲載されたとの記述あり。
 p148 髪形について黒川真頼の「本邦風俗説女子部」を参考にしたとの推察あり。
『東京朝日新聞 明治35年10月13日 2面』
 「白馬会展覧会素見記(中)」記事内、藤島武二「天平の面影」への批評として、「彼の髪の形は法隆寺の伎楽面によつたものらしく」との表記あり。

法隆寺の伎楽面を調べる。
『日本の美術 233』(回答資料)

《国会図書館デジタルコレクション》( http://dl.ndl.go.jp/  国会図書館)で「日本結髪史」を確認する。
「日本結髪史」(稲葉小千著 春陽堂 1918)( http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1874545  国会図書館)国立国会図書館/図書館送信参加館内公開
 第一期(上古より崇峻天皇の四年迄) 、第二期(寧樂朝時代より鎌倉時代の終期まで)を確認するが、それらしき髪型名と図が併記されているページなし。

《Googleブックス》( https://books.google.co.jp/  Google)を〈双髻〉で検索する。
『文化財を楽しむために 鑑賞の手引』(石丸正運編 淡交社 1987)
 p136 「宝髻」の一種として「双髻」の説明あり。
『仏像の再発見 鑑定への道』(回答資料)

ウェブサイト・データベースの最終アクセスは2016年5月4日。
事前調査事項
(Preliminary research)
調査済み事項
この作品は、天平時代を思わせる服装、髪型をした女性が楽器を手にたたずむ姿を描いた人物画である。
藤島はこれを描くに当たり、天平時代の髪型や衣装を研究している。
日本の古代美術のほか、風俗に関する論文や挿図(黒川真頼「本邦風俗説女子部」(『国華』86号(明治29年11月)、88号(明治30年1月)、91号(明治30年4月)3回連載)など)を参照しているようである。また、このモデルは光明皇后ではないか、という説がある。
調査済資料
『ふたつの重要文化財 藤島武二《天平の面影》と雪舟《四季山水図》』
『館報 石橋財団ブリジストン美術館・石橋美術館』39号(1990)
「特別記事 藤島武二の「天平の面影」考」 『三彩』1990年7月号(通巻514号)
鈴木昌子「女神象にみる日本古代の髪形の変遷 : 一髻から大垂髪まで」
NDC
洋画  (723 9版)
衣住食の習俗  (383 9版)
参考資料
(Reference materials)
『江馬務著作集 第4巻 装身と化粧』(中央公論社 1976)
『黒髪の文化史』(大原梨恵子著 築地書館 1988), ISBN 4-8067-5655-5
『日本の美術 233』(至文堂 1985.10)
『日本伝統の髪型 櫛まつり作品集』(京都美容文化クラブ編 河村長観文 京都書院 1998), ISBN 4-7636-1676-5
『仏像の再発見 鑑定への道』(西村公朝著 吉川弘文館 1976)
キーワード
(Keywords)
藤島 武二(フジシマ タケジ)
洋画家-日本
髪型-美術上
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介 事実調査
内容種別
(Type of subject)
人物
質問者区分
(Category of questioner)
その他
登録番号
(Registration number)
1000193074解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決