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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000188923
提供館
(Library)
大阪府立中央図書館 (2120005)管理番号
(Control number)
6001012956
事例作成日
(Creation date)
2015/11/05登録日時
(Registration date)
2016年03月06日 00時30分更新日時
(Last update)
2016年03月06日 00時30分
質問
(Question)
日本に古くからある間引きについて調査を依頼致します。
この場合の間引きとは、口減らしの為に子どもを殺める或いは里子に出すことを意味します。これらが日本のどの地域にいつから風習としてあるのか、また宗教や土俗信仰とどの程度関係するのか、そうした文献や資料を探しています。
回答
(Answer)
当館の蔵書から、ご紹介します。(【 】は当館請求記号です。)

<図書>
(1)『日本の子殺しの研究』(佐々木保行/編著 高文堂出版社 1980.2)【368.6/7/】貸出可
p.29-50 第二章 子殺しの歴史的・社会的風土
江戸時代、特に農民の死生観、児童観、子育て観についての説明があります。

(2)『堕胎間引の研究』(高橋梵仙/著 第一書房 1981)【368/12/】貸出可
p.9-11 第一章 我国に於ける堕胎間引の史的概観
 一、 堕胎間引の考証
    今昔物語等の資料を引用し「我が国に於ては古来より堕胎と間引の弊風が殆ど全国的に行はれて居った。」

また、第二章~第二十六章は、江戸時代の日本各地の状況について書かれています。

(3)『間引きと水子 子育てのフォークロア(人間選書)』(千葉徳爾,大津忠男/著 農山漁村文化協会 1983.7)【385.2/4/】貸出可
p.28-29 十六世紀にキリスト教の宣教師たちが作成した『日葡辞書』に「間引き」という言葉について
p.36-37 江戸時代末期から明治の初期、儒学的道徳観や仏教教義が充分納得されていないような土地での様子
※参考文献として挙げられている『日本産育習俗資料集成』(母子愛育会/編 第一法規 1975)も当館で所蔵しています(【385.2/2/】個人貸出不可)。これは資料(6)、(7)等でも使用されています。

(4)『人づくり風土記 3 全国の伝承江戸時代 ふるさとの人と知恵.岩手』(加藤秀俊/[ほか]編纂 農山漁村文化協会 1988.6)【210.5/214/】貸出可
p.267 天明三年の大飢饉後、農村で平然と行われるようになり、急激な人口減
p.269-271 堕胎、間引きの平安時代から江戸時代を通じての様子、地域差、凶作・飢饉との関係
p.271-272 水子の霊を慰めるための間引き地蔵

(5)『犯罪の民俗学 明治・大正・昭和犯罪史から』(礫川全次/[ほか]著 批評社 1993.5)【368.6/45N/】貸出可
p.133-152 第十章 間引き論
民俗における子供に関する霊魂観、世界観から堕胎・間引きの意識構造について

(6)『シリーズ変貌する家族 1 家族の社会史』(上野千鶴子/[ほか]編集 岩波書店 1991.7)【367.3/48N/1(2)】貸出可
p.163-179 「少子化と近世社会の子育て―マビキ社会史」
近世農村の貧しさゆえに許されたマビキと積極的な生活向上のための直系小家族によるマビキ、マビキを誘発する迷信、マビキの罪悪感の稀薄のもとになる民間信仰、宝暦年間の状況など。

(7)『<いのち>と家族 シリーズ比較家族』(太田素子/編 早稲田大学出版部 2006.12)【490.1/649N/】貸出可
p.128-139 近世人の生命観と人権感覚について
p.140-172 従来の民俗学での「間引き」と「葬送」についての考え方

(8)『<教育>-誕生と終焉 叢書産む・育てる・教える-匿名の教育史-』(藤原書店 1990.6)【370.4/15N/(2)】貸出可
p.20-31 捨て子や間引きが「量的・質的に変化した近世について

(9)『近世日本マビキ慣行史料集成』(太田素子/編 刀水書房 1997.6)【385.2/6N/】貸出可
この史料集は、共同研究「十七―十九世紀日本の小家族化と子育て意識の変容に関する心性史的研究―マビキ(間引き)慣行を手がかりに―」のまとめとしての性格をもち、藩政・地方文書、日記・随筆、農書・子育書、絵馬・伝記などの史料を取り上げた全793ページの図書です。主要目次をご紹介します。
序論 共同研究の課題と方法および到達点について(太田素子)
第1章 仙台藩領内赤子養育仕法と関連史料-東山地方を中心に-(沢山美果子)
第2章 七ケ宿赤子養育制度関係文書-地方文書にみる出産と養育-(菊池義昭)
第3章 会津藩のマビキ・堕胎関係資料-産子養育制度と農民家族-(遠藤久江)
第4章 上総・下総のマビキ・堕胎関係資料-村落荒廃と子育て事業-(水野恵子)
第5章 越中の棄児・養子・小児往生論関係文書-浄土真宗の浸透と子育て意識-(立浪澄子)
第6章 土佐藩領内のマビキ慣行関係史料-法令・伝承・報道-(太田素子)
補章 江戸時代におけるマビキ関係法制史料(宮坂靖子)

(10)『徳川日本のライフコース 歴史人口学との対話』(落合恵美子/編著 ミネルヴァ書房 2006.3)【361.63/126N/】貸出可
p.29-59 第1章 堕胎・間引きから捨子まで―出生をめぐる生命観の変容

(11)『子宝と子返し 近世農村の家族生活と子育て』(太田素子/著 藤原書店 2007.2)【385.2/22N/】貸出可
p.162 近世後半の子返しと呼ばれる嬰児殺しの習俗について
p。207-257 子育て教諭書『子孫繁盛手引書』『子そだてのおしへについて

(12)『文献探索 2006  書誌・書誌論 小特集要約書誌 特集書誌新人集』(深井人詩/編集 文献探索研究会 2006.11)【014.3/16N/】個人貸出不可※中之島図書館所蔵
p.310-314 『近世農村における「間引き」』(田母神優子/著)は、近世農村における「間引き」に関する図書や雑誌記事を紹介しています。

<雑誌記事>
(1)「間引きと生命」((鈴木由利子/著 『日本民俗学』232 2002.11 p.3-8)【P38/25N】貸出不可
従来の民俗学で考えられてきた間引きを行った人々の子どもの魂に対する認識についてまとめています。

(2)「象徴としての"子殺し"―1枚の「間引き絵」をめぐって」(森下みさ子/著 『国文学 解釈と教材の研究』 学燈社 30(12) 1985.10 p57-63)【雑/2145/#】貸出不可
p.59 間引きを指す「返す・行かせる」という言葉について

※次の4件の論文は、掲載誌を当館では所蔵しておりませんが、インターネットで本文が公開されています。(2015/11/5現在)
(3)「所有される子どもたち―松平定信と山東京伝」(佐藤深雪/著 『日本文学』46(10) 日本文学協会 1997.10.10 p.34-41)
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009911235

(4)「堕胎(中絶)・間引きに見る生命観と倫理観 ―その民俗文化史的考察―」(松崎憲三/著 『日本常民文化紀要』21(成城大学大学院文学研究科 2000.3 p.119-175)
http://id.nii.ac.jp/1109/00000457/

(5)「近世後期の出生をめぐる諸問題―堕胎・間引きから捨子まで―」(沢山美果子/著 『順正短期大学研究紀要』32 2003 p.29-45)
http://ci.nii.ac.jp/naid/110000985158

(6)「日本の子育て文化における子ども観―日本における子育ての習俗からみて」(古岡眞知子/著 『東大阪大学・東大阪大学短期大学部教育研究紀要』2 2005.3.15 p.29-35)
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004630966

[事例作成日: 2015年11月5日]
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
社会病理  (368 8版)
通過儀礼.冠婚葬祭  (385 8版)
参考資料
(Reference materials)
日本の子殺しの研究 佐々木/保行∥編著 高文堂出版社 1980.2 (29-50)
堕胎間引の研究 高橋/梵仙∥著 第一書房 1981 (9-11)
間引きと水子 千葉徳爾,大津忠男著 農山漁村文化協会 1983.7 (28-29,36-37)
人づくり風土記 3 加藤/秀俊∥[ほか]編纂 農山漁村文化協会 1988.6 (267,269-272)
犯罪の民俗学 礫川/全次∥[ほか]著 批評社 1993.5 (133-152)
シリーズ変貌する家族 1 上野/千鶴子∥[ほか]編集 岩波書店 1991.7 (163-179)
<いのち>と家族 太田/素子∥編 早稲田大学出版部 2006.12 (128-172)
<教育>-誕生と終焉 藤原書店 1990.6 (20-31)
近世日本マビキ慣行史料集成 太田/素子∥編 刀水書房 1997.6
徳川日本のライフコース 落合/恵美子∥編著 ミネルヴァ書房 2006.3 (29-59)
子宝と子返し 太田/素子∥著 藤原書店 2007.2 (162,207-257、)
文献探索 2006 深井/人詩∥編集 文献探索研究会 2006.11 (310-314)
日本民俗学 日本民俗学会 日本民俗学会  232 (3-18)
国文学 学燈社 学燈社  30(10-12)<441-443> (57-63)
日本産育習俗資料集成 母子愛育会∥編 第一法規 1975
人間形成の全体史 中内/敏夫∥[ほか]編 大月書店 1998.5
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009911235  (「所有される子どもたち―松平定信と山東京伝」(佐藤深雪/著)(2015/11/5現在))
http://id.nii.ac.jp/1109/00000457/  (「堕胎(中絶)・間引きに見る生命観と倫理観 ―その民俗文化史的考察―」(松崎憲三/著)(2015/11/5現在))
http://ci.nii.ac.jp/naid/110000985158  (「近世後期の出生をめぐる諸問題―堕胎・間引きから捨子まで―」(沢山美果子/著)(2015/11/5現在))
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004630966  (「日本の子育て文化における子ども観―日本における子育ての習俗からみて」(古岡眞知子/著)(2015/11/5現在))
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
その他
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000188923解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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