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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000188830
提供館
(Library)
大阪府立中央図書館 (2120005)管理番号
(Control number)
6001012978
事例作成日
(Creation date)
2015/10/10登録日時
(Registration date)
2016年03月04日 00時30分更新日時
(Last update)
2016年03月04日 00時30分
質問
(Question)
226事件で民間人として唯一死刑になった渋川善助の、湯河原襲撃前後の行動を調べています。直前に伊藤屋本館に宿泊していてたが、一度東京に戻って再度襲撃したと聞きましたが、その詳細が分かるもの。また、襲撃後どういう経緯をたどって逮捕されたかが分かる書籍があれば教えてください。
湯河原町HPに掲載されていました。
http://www.town.yugawara.kanagawa.jp/kankou/leisure/koufusou.html
回答
(Answer)
渋川善助の事件前後の行動については、訊問調書や裁判記録が比較的詳しいようです。それらを収録した資料の中から2点紹介します。
・『二・二六事件秘録1』(林/茂∥[ほか]共同編集 小学館 1971)
この資料には、2回に亘る訊問調書が収録されています。p.149-152に第1回の訊問調書が掲載されており、事件発生より拘束されるまでの行動について供述している個所があります。
p.152-154には第2回の訊問調書が収録されており、23日に妻を連れて伊東屋に宿泊してから帰京するまでの行動について供述している個所があります。(※ここでは旅館名が「伊藤屋」でなく「伊東屋」と記されています。後に紹介します『二・二六事件=研究資料』の第2巻にも訊問調書が収録されています。やはり「伊東屋と書かれていますが、「東」の横に「(藤)」と補記があります。)
また「直接参加者以外送致現役将校調書」が収録されています。その「柴有時」の調書の27日の行動の供述の中に渋川善助の名前が見えます。
この資料は、1巻から3巻ならびに別巻で構成されています。別巻には人名索引があり、渋川善助に関する記述は数多く記載されています。

・『新訂二・二六事件』(伊藤/隆∥共編 朝日新聞社 1995.3)
2・26事件の裁判記録の一部である「2・26事件東京陸軍軍法会議判決書」が収録されています。渋川善助の判決書に2月23日より28日までの行動についての記述があります。
なお、巻末に人名索引があり、他の被告の判決文に渋川善助の名前が出ている箇所があります。たとえば「福井幸以下五名」の判決書に「杉田省吾ハ、同11年2月26日午前7時頃、渋川善助ヨリ「今晩青年将校等ガ出動シ、重臣等ヲ襲撃中ナル」旨ノ電話ヲ受ケ・・(略)・・爾後渋川善助ヲ通ジテ西田悦ノ居所ヲ知リ(以下略)」と書かれています。
索引より該当箇所を見ていけば他の被告との関わりや行動がわかるのではないかと思われます。

次に上記以外に事件前後の行動について書かれている資料のうち、比較的詳細な記述のある資料を2点紹介します。
・『二・二六事件 第2巻』(松本/清張∥著 文芸春秋 1986.2)
p.458-471に事件前後の渋川善助の行動について渋川夫人の証言なども含めて書かれています。この資料は全3巻の資料で、第3巻には人名索引が掲載されており、渋川善助の記載箇所が相当数あります。
またこの資料には資料編というべき『二・二六事件=研究資料 全3巻』(松本/清張∥編 文芸春秋)が刊行されています。先に紹介した「訊問調書」なども収録されています。第3巻にはこちらの資料にも掲載されています。

・『2.26事件の衝撃』(太平洋戦争研究会∥編著 PHP研究所 2010.2)
第4部「昭和維新の主導者たち」に渋川善助が取り上げられています。そこには2月23日に「妻と湯河原「伊藤屋旅館」を偵察」に行ったころから「事件発生後しばらくの間は、西田悦の指示によって、情報の収集など外部活動に専念していたが、28日、赤坂の料亭「幸楽」、山王ホテル、陸相官邸などに姿を見せ、事件終結まで決起部隊と行動をともにした」など事件前後の行動に関する記述があります。

このほか、国立国会図書館デジタルコレクションで下記の資料が閲覧できます。内容的には上記資料と同様ですが参考までに紹介します。
・『帝都叛乱事件の清算 : 二・二六事件の外廓まで』(信濃民声新聞社 1936)
13コマに「渋川善助蹶起後の行動」と題する一文が収録されています。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1092713 (2015.8.1現在)

なお、国立国会図書館に渋川善助の評伝が所蔵されています。大阪府立図書館では所蔵しておりませんので事件前後の記述がどの程度かはわかりませんが、こちらも参考までに紹介します。
・『澁川善助』(澁川明雄/編著 二・二六事件を研究する会  2013.2)
この資料は非売品でシリーズ名が『二・二六事件を研究する会研究叢書 ; 第1巻』となっています。

[事例作成日:2015年10月10日]
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本史  (210 8版)
参考資料
(Reference materials)
二・二六事件秘録 1 林/茂∥[ほか]共同編集 小学館 1971
新訂二・二六事件 伊藤/隆∥共編 朝日新聞社 1995.3
二・二六事件 第2巻 松本/清張∥著 文芸春秋 1986.2
二・二六事件=研究資料 1 松本/清張∥編 文芸春秋 1986
2.26事件の衝撃 太平洋戦争研究会∥編著 PHP研究所 2010.2
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1092713  (帝都叛乱事件の清算 : 二・二六事件の外廓まで(2015/10/10現在))
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
書誌事項調査
内容種別
(Type of subject)
大阪
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000188830解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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