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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000187409
提供館
(Library)
大阪府立中之島図書館 (2120002)管理番号
(Control number)
6001013620
事例作成日
(Creation date)
2015/08/17登録日時
(Registration date)
2016年01月22日 00時30分更新日時
(Last update)
2016年01月22日 00時30分
質問
(Question)
江戸時代の大坂の紙屑問屋で、火事で焼失した四天王寺の再建に尽力した淡路屋太郎兵衛(淡太郎)の屋敷がどこにあったのか調べています。
回答
(Answer)
(【 】内は、当館の請求記号です。)

 前提として、歴史的な事実の確認は、資料の提供をもって回答とし、資料の評価については質問者本人でおこなっていただくこと、またくずし字等の翻刻、解釈等も最終的にはご本人でおこなっていただくことをお願いいたします。

 調査した結果としては、決定的な資料を所蔵資料から見つけることはできませんでした。

 質問の情報に掲載されていました資料『大阪編年史 第15巻』【328/385/#】を見たところ、次の表記でした。
p358 『草間貴之見聞録』六ノ上に「島の内大寶寺町」
p368 『名なし草』下に「島の内錦(ママ)袋町」 以下、(ママ)は誤記と思われるが記述の通り引用した部分を示す。
 『草間貴之見聞録』については所在等不明でした。『名なし草』は当館所蔵の貴重書【甲和/23】ですので、一次資料を確認たところ「…嶋の内綿袋町年寄…」であろうことがわかりました。ちなみに綿袋町のよみは「めんたい」町です。

 また、『大阪編年史 第27巻』 大阪市立中央図書館市史編集室編集 大阪市立中央図書館 1979 【328/385/#】 付録人名辞彙 p7 に 「あわじやたろべえ 淡路屋太郎兵衛 紙屑・四天王寺建立者 [生没]宝暦二(一七六一)―文化一〇(一八一三)・一一・三〇 [屋号]淡路屋 [通称]太郎兵衛 [住所]白銀町 [墓]高津正法寺 反古篭・墓碑誌」とありました。

 出典である当館所蔵の貴重書『反古篭』【甲和/715】 項目数五十七に「大坂嶋の内淡路屋太郎兵衛先達テ…」から始まる文章があり、没年月が書かれていますが、住所の記述はないように見えます。
 次に出典の「墓碑誌」は出典一覧より『浪華墓碑誌』とわかりましたが、所在については不明でした。
 そのほか、中之島図書館所蔵の『浪華名家墓所集』【354.8/20/#】を調査したところ、39丁ウラに次の記述を確認できました。
「(十一月) 廿(ママ)日 淡太郎 文化十年癸酉十一月丗日没 年五十四 高津同正(さんずい偏に寺)寺 天王寺西廻廊の内に木像を安す 天王寺再建の世話方の棟梁にして世に名高し 浪花嶌の内白銀町淡路屋太郎兵衛と号す」
 本文中「同」は最初の記述と同じで「墳墓」と思われる、さんずい偏に寺の横には「法?」の朱書きあり。
 それぞれ、3種3カ所の文献が見つかったのですが、いずれが正しいかは不明でした。

 次に、商業・支配関連から調査をしました。
『大阪編年史 第26巻』 大阪市立中央図書館市史編集室編集 大阪市立中央図書館 1978 【328/385/#】 p32-
「11 三郷町数・家数・役数寄帳 (元禄八・十三年)」 
p79 白銀町の年寄 今村屋・伊勢屋
p79 大寶寺町の年寄 平野屋
p81 綿袋町の年寄 古手屋
もっとも、元禄年間と文化年間では約100年違い、町年寄は世襲ではないので参考になりませんが…。

『日本史総覧 4』 今井堯[ほか]編集委員 新人物往来社 1984.5 【320.3/299/#】 p460-
「主要問屋一覧」 大坂 を見るも「淡路屋太郎兵衛」見つけられず
出典:『改訂増補難波丸綱目』(延享五年刊)
『古版大阪案内記集成 翻刻・校異・解説・索引篇』 塩村耕編 和泉書院 1999.2 【291.63/773N】
「あわじや」はあるが太郎兵衛」見つけられず、こちらも延享、元禄年間で文化年間とずれがあります。

『大阪経済史料集成 第11巻』 大阪経済史料集成刊行委員会編 大阪商工会議所 1977 【332.1/506N/11】
所収 『浪華買物独案内』 天保三(1832)年 に紙屑屋はp280に2件掲載されていますが、南久宝寺町若狭屋、道修町五丁目河内屋のみ、紙屋で掲載されています淡路屋は北久太郎町淡路屋治兵衛のみでした。同書所収の『大阪商工銘家集』 弘化三(1846)年 に紙屑屋・屑紙屋はなく、紙屋にも淡路屋はありませんでした。

最終的な手掛かりとしては、水帳(現在の土地台帳)、宗門人別帳(現在の戸籍)があります。各町の水帳の所蔵は『大阪府立図書館紀要 第2号』 大阪府立図書館編集 大阪府立図書館 1966 【099/403/#】 所収 「大坂水帳所在目録」 仲田憲弘著 p73-89 によると次の通りです。
白銀町 安政3附図 佐古慶三
大宝寺町 安永7・寛政10・寛政10附図・安政3 すべて佐古慶三  
綿袋町 安政3附図 佐古慶三

次に佐古慶三さんの旧蔵書を収録した目録の『大阪商業大学商業史研究所資料目録 第1集』 大阪商業大学商業史研究所編集 大阪商業大学商業史研究所 1992 【672.1/30N/1】 を見ると、
水帳 p23 「大宝寺町水帳 年寄升屋権兵衛 … 安永七年一二月 一冊 一四八」
同 「大宝寺町水帳 年寄吉野家源兵衛・月行司高砂屋治兵衛他一名 … 寛政一〇年五月 一冊 一四九」
絵図 p27 「白銀町 年寄今宮屋伊兵衛。月行司今宮屋治兵衛他一名 一枚 一一八」
p28 「大宝寺町 年寄吉野家源兵衛・月行司高砂屋治兵衛他一名 寛政一〇年五月 一枚 一五〇」
同 「大宝寺町 年寄池田家清兵衛・月行司岩瀬屋半兵衛他一名 安政三年五月 一枚 一五一」
p31 「綿袋町 年寄大津屋藤兵衛・月行司伊賀屋金兵衛他一名 安政三年五月 一枚 二五八」
となっております。
所蔵館である大阪商業大学商業史博物館のご利用についてはホームページ( http://moch.daishodai.ac.jp/guide/use_guide01.html  最終確認日:2015.8.15)をご覧ください。

お探しの情報にあまり近づくことはできませんでしたが、以上で回答とさせていただきます。
[事例作成日:平成28年1月6日]
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
三善貞司『大阪人物辞典』、宮本又次『ミナミ』、『大阪の町名』、『浪速叢書』、『四天王寺年表』など調べましたが、ほとんどは『大阪編年史』の内容が情報源になっているようでした。
NDC 
参考資料
(Reference materials)
大阪編年史 第15巻 大阪市立中央図書館市史編集室∥編集 大阪市立中央図書館 1973
大阪編年史 第27巻 大阪市立中央図書館市史編集室∥編集 大阪市立中央図書館 1979
大阪編年史 第26巻 大阪市立中央図書館市史編集室∥編集 大阪市立中央図書館 1978
日本史総覧 4 今井/堯∥[ほか]編集委員 新人物往来社 1984.5
古版大阪案内記集成 翻刻・校異・解説・索引篇 塩村/耕∥編 和泉書院 1999.2
大阪府立図書館紀要 第2号 大阪府立図書館∥編集 大阪府立図書館 1966
大阪商業大学商業史研究所資料目録 第1集 大阪商業大学商業史研究所∥編集 大阪商業大学商業史研究所 1992
大阪経済史料集成 第11巻 大阪経済史料集成刊行委員会∥編 大阪商工会議所 1977
キーワード
(Keywords)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
大阪,地名・地域,人物・団体
質問者区分
(Category of questioner)
個人
登録番号
(Registration number)
1000187409解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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