このページではJavaScriptを使用しています。お客様の閲覧環境では、レファレンス協同データベースをご利用になれません。

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000182923
提供館
(Library)
京都市図書館 (2210023)管理番号
(Control number)
右中-郷土‐86
事例作成日
(Creation date)
2015年10月26日登録日時
(Registration date)
2015年10月26日 09時41分更新日時
(Last update)
2015年12月11日 09時22分
質問
(Question)
京都の喫茶店の歴史について知りたい。
回答
(Answer)
室町時代の京都では,喫茶店の源流ともいえる「一服一銭(いっぷくいっせん)」といわれた茶屋が,東寺(とうじ・南区)に出店されました。【資料7・9・12】

明治30年(1897)頃に,洋風の飲み物を提供するミルクホールが開店,やがてカフェーに発展しました。
カフェーとは,女給がコーヒーや洋酒を客席に運び,流行歌を歌ったりサービスをする店で,サロン的な場所でした。
大正から昭和の初めにかけては,カフェー全盛の時代で,大正13年(1924)の「京都料理新聞」の記事には,当時喫茶店は,かぎ屋(寺町二条),虎屋支店(四条河原町),塩瀬(西陣)だけであったと書かれているという記述があります。【資料1】
昭和に入ると,カフェーからアルコール類を出さない純喫茶に分かれ,現在の喫茶店へとつながります。

主な老舗喫茶店の開業年と創業者を知ることができます。【資料9・10】
・進々堂,昭和5年(1930),続木斉(つづきひとし)
・リプトン・ティールーム1号店,昭和5年(1930),福永兵蔵
・フランソア喫茶室,昭和9年(1934),立野正一(たてのしょういち)
・イノダコーヒー本店,昭和21年(1946),猪田七郎(いのだしちろう)
・喫茶ソワレ,昭和23年(1948),創業者掲載なし。
・六曜社地下店,昭和25年(1950),奥野實(おくのみのる)

老舗喫茶店,各々の歴史については【資料8・10~13・16】にもそれぞれ記述があります。
回答プロセス
(Answering process)
●京都の飲食店の歴史に関する資料から・・・【資料1・2】
 【資料2】・・・「飲食業者名簿」京都市内各区別に喫茶店掲載あり。

●京都の事典や歴史に関する資料から・・・【資料3・4】
 【資料4】・・・学生と喫茶店にまつわる記事。
  京都帝国大学新聞「昭和10年(1935)2月21日号・昭和12年(1937)10月20日号」に掲載あり。

●京都の地誌から・・・【資料5・6】
 【資料5】・・・「レストラント・喫茶店・カフェー番附」昭和8年(1933)当時
 【資料6】・・・九鬼周造のカフェー論について。
  昭和8年(1933)調査による,京都市内のカフェーの数,四条通(33軒)・寺町通(10軒)・河原町通(109軒)など各通り名ごとに明記あり。

●喫茶店に関する資料から・・・【資料7~12】
 【資料8】・・・“大正の初め頃,三高(旧制第三高等学校)や京大生に評判だったのは寺町二条の「カギヤ」であるが,いまはない。”
  “終戦後になって急に現れてきたのは音楽喫茶である。”
 【資料9】・・・進々堂,創業当時の店内白黒写真1枚。
  イノダコーヒー本店,昭和22年(1947)ごろテラス白黒写真2枚あり。

●飲食の歴史に関する資料から・・・【資料13】
  リプトン1号店白黒写真1枚あり。屋号,開店当初のメニューについての記述あり。
  “大正から昭和の初めにかけては(中略)カフェー全盛時代で,ティールームに一般客が来ることはほとんどなかった。”

●室町時代の「一服一銭」について・・・【資料7・9・12】 

●雑誌を調べる・・・【資料14】
  “1920年代のカフェは弾圧によって一掃され,消されてしまった。”
  “フランソアをはじめとするカフェは,『土曜日』に広告を出し,店に置いて販売した。”
 【資料14】より・・・【資料15】
 【資料15】・・・フランソアなど,喫茶店の広告を掲載。
  “京都最高の純音楽喫茶室 フランソア”
  タブロイド新聞『土曜日』「昭和11年(1936)7月4日~昭和12年(1937)10月5日」※六頁で月2回,42号まで収録して復刻。

●過去の新聞記事を調べる。
商用データベース(Gサーチ:京都新聞)・・・【資料16】
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
商業経営.商店  (673 9版)
食品.料理  (596 9版)
衣住食の習俗  (383 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】『京都料飲十年史』(河合 白戦/ほか編著 京都府料飲組合連合会 1970)p208~210“喫茶”“カフェー”
【資料2】『京都料飲大観』(河合 白戦/編集 京都料飲新聞社 1965)第1部記録編p129~198「エリート(飲食業界の名士・名店)」「エリート(著名商社)」,第2部名簿編p5~200「飲食業者名簿」
【資料3】『京都大事典』(佐和 隆研/[ほか]編集 淡交社 1984)p190“カフェー”
【資料4】『史料京都の歴史 5 社会・文化』(京都市/編 平凡社 1984) p571,572“京都帝国大学新聞”
【資料5】『現勢鳥瞰図京都百面相』(京都の実業社/編 京都の実業社 1933)p60
【資料6】『京都 歴史・物語のある風景』(瀧本 和成/編著 嵯峨野書院 2015)p134~140“カフェーと女給”
【資料7】『京都はじまり物語』(森谷 尅久/著 東京堂出版 2013)p66~68
【資料8】『京都味覚散歩』(臼井 喜之介/著 白川書院 1962)p338~353“京の喫茶とサロン”
【資料9】『京都の喫茶店』(たびカル JTBパブリッシング 2010)p17年表「京都の喫茶店クロニクル」,p18“一服一銭”
【資料10】『京都の喫茶店 昨日・今日・明日』(木村 衣有子/著 平凡社 2013)p144~147年表「京都と日本の喫茶店とコーヒー」
【資料11】『フランソア喫茶室』(佐藤 裕一/著 北斗書房 2010)
【資料12】『喫茶店の時代』(林 哲夫/著 編集工房ノア 2002)p20“一服一銭”,p143“ブラジレイロ京都店”,p210~220“進々堂,リプトン”
【資料13】『食に歴史あり』(産経新聞文化部/編著 産経新聞出版 2008)p92~95“リプトンティルーム”
【資料14】『月刊 京都 2012年12月号№737』(白川書院)特集“魅惑のコーヒー”p28~31「京都モダンシティとカフェ」海野 弘/文
【資料15】『土曜日』(三一書房 1974)
【資料16】『六曜社物語 ちいさな喫茶店の戦後70年』(京都新聞朝刊 2015年8月19日~2015年10月3日まで連載)
キーワード
(Keywords)
喫茶店
カフェ(カフェー)
コーヒー(珈琲)
紅茶
食生活
事物起源
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
学生
登録番号
(Registration number)
1000182923解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
Twitter

このデータベースについて
国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している、調べ物のためのデータベースです。詳細

活用法

刊行物・グッズ
新着データ
最近のアクセスランキング
レファ協PickUP!