レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/05/20
- 登録日時
- 2015/05/31 00:30
- 更新日時
- 2015/07/15 14:11
- 管理番号
- 6000022103
- 質問
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解決
ネムノキについて和歌や名前の由来、その他豆知識になる本を探している。
- 回答
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『短歌俳句植物表現辞典』(遊子館)p.257に「奥の細道」や「万葉集」、正岡子規、若山牧水など和歌・俳句が載っている。
『古典文学植物誌』(学灯社)p.96にも掲載あり。
『短歌俳句植物表現辞典』(遊子館)には、「合歓木」(ねむのき)という和名由来は「葉が夜に閉合し睡眠するように見え『眠之木(ネブリノキ)』から」と載っていた。また、樹皮は打撲傷、駆虫などの薬用となることも載っていた。
『草木染染料植物図鑑』(美術出版社)p.174には、緑葉からアルミ媒染で鮮やかな黄色、菜の花色(青味のある黄色)になり、鉄媒染で海松色、鉄と石灰で昆布茶色になると載っていた。
当データ公開後、Twitterから『万葉の花鳥風月』(保育社)にも参考となる記述があるとのご指摘をいただいた。大阪府立図書館から借用して内容を確かめてみると、「夜になると、オジギソウやマイハギと同じように葉が合わさり、眠る行動を起こすことから眠りの木と名づけられ、それがねむの木に変化したもの」とあった。また歓という字は昏という字と同じ意味であり、夜に葉と葉があわさる様を結婚にたとえたとの解説もある。そして、紀女郎と大伴家持との間での贈答歌のやりとりをエピソードとして紹介している。
- 回答プロセス
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『図説草木辞苑』『古典文学植物誌』を見ると『万葉集』に出てくることがわかったので、『萬葉植物事典』も見てみる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 植物学 (470 9版)
- 参考資料
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- 『都市樹木大図鑑』北村 文雄/[ほか]著(講談社) (p.280)
- 『古典文学植物誌』国文学編集部/編(学灯社) (p.96)
- 『草木染染料植物図鑑[』正]山崎 青樹/著(美術出版社) (p.174-175)
- 『図説草木辞苑』(柏書房) (p.279-280)
- 『短歌俳句植物表現辞典』大岡 信/監修(遊子館) (p.257)
- 『歌語例歌事典』鳥居 正博/編著(聖文社) (p.184)
- 『萬葉植物事典』大貫 茂/著(クレオ) (p.83)
- キーワード
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- 合歓の木(ネムノキ)
- 植物名
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 庁内
- 登録番号
- 1000175261