レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/09/17
- 登録日時
- 2015/03/05 00:30
- 更新日時
- 2015/03/05 12:38
- 管理番号
- 千県中参考-2015-3
- 質問
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解決
富岡製糸場における糸結び(束糸(そくし)、束装(そくそう)または(そくしょう))について調べている(糸結びとは製糸後の糸を束ねること。何種類の束ね方があったようだ)。
できれば具体的な束ね方が分かる資料を探して欲しい。
- 回答
-
糸結びについて下記の資料に記述がありました。
【資料1】『繭から糸まで : 沈繰』(福本福三著 明文堂 大正8年(1919))
国立国会図書館デジタルコレクション(インターネット公開)info:ndljp/pid/960040
87-90コマ 「第九章 束装 第一節 束糸」
富岡製糸工場で使用していた結び方と同一か不明ですが、具体的な束ね方が図入りで説明されています。
【資料2】『富岡後記』(和田英子 著 古今書院 昭和6年(1931))
国立国会図書館デジタルコレクション(インターネット公開)info:ndljp/pid/1028995
19-21コマ 「第九 絲結び」
具体的な結び方については記載がありませんが、富岡製糸工場での糸結びの体験談が記載されています。
【資料3】『富岡製糸場事典』(富岡製糸場世界遺産伝道師協会[編] 上毛新聞社 2011 シルクカントリー双書)
p.112-113 「揚返と束装・仕上」
具体的な結び方については記載がありませんが、富岡製糸工場でどのような束装が採用されていたかなどについて記載があります。
【資料4】『開港とシルク貿易 蚕糸・絹業の近現代』(小泉勝夫著 世織書房 2013)
p.16-20 「第1章 横浜開港とシルク貿易 4開港当時ごろの各地の生糸」
具体的な結び方については記載がありませんが、生産地によって異なる束装とその写真(富岡製糸工場を含む)、およびその後束装が統一されていった経緯などが書かれています。
【資料5】『日本蚕糸業史 2 製糸史』(大日本蚕糸会編 湘南堂書店 1985)
p.419-426 「第2編 技術史 第4章 生糸整理 第二節 綛の整理」
具体的な結び方については記載がありませんが、特にp.419-420に富岡製糸工場の束装法について記述があります。
【資料6】『蚕糸技術事典』(青木清[ほか]著 アヅミ書房 1962)
p.267 「生糸の束装」の項目に、束装についての説明があります。富岡製糸工場については記載がありません。
(インターネットの最終アクセス 2014年9月17日)
- 回答プロセス
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NDC630(蚕糸業),632(蚕糸業史),639(製糸)をブラウジング。
当館蔵書検索やリサーチ・ナビ(http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/)を「糸結」「束糸」「束装」で検索。
資料を確認し、比較的記述の多い資料や、関連する記述が多いと思われる資料を提供した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 製糸.生糸.蚕糸利用 (639 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『繭から糸まで : 沈繰』(福本福三著 明文堂 大正8年(1919))
- 【資料2】『富岡後記』(和田英子 著 古今書院 昭和6年(1931))
- 【資料3】『富岡製糸場事典』(富岡製糸場世界遺産伝道師協会[編] 上毛新聞社 2011 シルクカントリー双書)| 0106305685
- 【資料4】『開港とシルク貿易 蚕糸・絹業の近現代』(小泉勝夫著 世織書房 2013)| 0106393285
- 【資料5】『日本蚕糸業史 2 製糸史』(大日本蚕糸会 湘南堂書店 1985)| 0105538824
- 【資料6】『蚕糸技術事典』(青木清[ほか]著 アヅミ書房 1962)|9102939460
- キーワード
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- 糸結び(イトムスビ)
- 束装(ソクソウ)
- 束糸(ソクシ)
- 富岡製糸工場(トミオカセイシコウジョウ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000168585