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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000165735
提供館
(Library)
埼玉県立久喜図書館 (2110009)管理番号
(Control number)
埼久-2014-111
事例作成日
(Creation date)
2013/09/13登録日時
(Registration date)
2015年01月07日 14時57分更新日時
(Last update)
2015年03月11日 13時27分
質問
(Question)
「外国語の習得時期に関して、一定の年齢を境に、使用する脳の部分が異なる(ある年齢以下では、母国語と同じく脳のAB部分を使うが、それ以上の年齢になるとB部分しか使わない)」という説について記載がある資料を紹介してほしい。
回答
(Answer)
第二言語の習得時期と使用する脳の範囲や脳の発達に関しては、様々な研究結果や学説とその変遷がある。所蔵資料のうち、関連記述のある資料とインターネット上の論文を紹介した。
1 所蔵図書のうち、刊行時期が最も新しい文献
『英語教育学大系 5 第二言語習得』(大学英語教育学会監修 大修館書店 2011)
 p114-115「19世紀の失語症の研究以来、母語と第二言語が異なる脳部位で処理されるという考えが支配的であった。」とあるが、実験結果からは言語習得の年齢による脳の使用部位を結論づけることはできないと述べている。また、「母語と第二言語の賦活領域が異なる場合には、獲得時期の遅さ、熟達度の低さ、接触量の少なさが関係するが、その後の研究では、熟達度が上がれば獲得時期とは関係なく母語と第二言語は文法処理にかんしては同じ部位で処理されていることが明らかになっている」

2 質問と同様の学説について触れている文献
『言語の脳科学 脳はどのようにことばを生みだすか』(酒井邦嘉著 中央公論新社 2002)
『ことばと認知のしくみ』(河野守夫編 三省堂 2007)

3 質問の説とは逆の結果(学説)を紹介している文献
『脳からみた学習 新しい学習科学の誕生』(OECD教育研究革新センター編著 明石書店 2010)
『脳の学習力 子育てと教育へのアドバイス』(S.J.ブレイクモア著 岩波書店 2006)
『言語と脳 神経言語学入門』(L.K.オブラー著 新曜社 2002)

4 脳の使用部位については記述がないが、「臨界期仮説」(ある年齢を過ぎると第二言語の習得が難しくなるという説)について記述のある資料
『外国語学習の科学 第二言語習得論とは何か』(白井恭弘著 岩波書店 2008)
『第二言語学習と個別性』(林さと子ほか著 春風社 2006)
『外国語はどこに記憶されるのか 学びのための言語学応用論』(中森誉之著 開拓社 2013)
『第二言語学習と個別性 ことばを学ぶ一人ひとりを理解する』(津田塾大学言語文化研究所言語学習の個別性研究グループ編 春風社 2006)
『ことばはどこで育つか』(藤永保著 大修館書店 2001)
『外国語教育学大辞典』(K.ジョンソン編 大修館書店 1999)
植村研一著「外国語学習は何歳まで可能か」(『英語教育 43巻7号 1998年6月』p11-13 大修館書店 1998)
住吉チカ著「子どもの学習から考えるこころと脳」(『こころの科学 150記念号 2010年3月』p43-48 日本評論社 2010)
萩原裕子著「言語からみるこころと脳」(『こころの科学 150記念号 2010年3月』p113-117 日本評論社 2010)
伊藤克敏著「脳の発達・機能と第2言語(外国語)習得」(『神奈川大学言語研究 26』 p97-112 2003)( http://ci.nii.ac.jp/naid/110004685787  国立情報学研究所 2013/09/10最終確認)
回答プロセス
(Answering process)
NDC分類〈491.371〉〈807〉〈801.04〉の書架にあたる。
《JDreamⅢ》(商用データベース ジー・サーチ 2013/09/11最終確認)を〈外国語 & 脳 & 習得〉で検索する。
《CiNii Articles》( http://ci.nii.ac.jp/  国立情報学研究所 2013/09/10最終確認)を〈外国語 & 脳〉で検索する。

その他調査済資料
『脳の言語地図』(酒井邦嘉著 明治書院 2009)
『脳の地図帳 人体スペシャル』(原一之著 講談社 2005)
『脳にいどむ言語学』(萩原裕子著 岩波書店 1998)
『言語獲得から言語習得へ』(ジュディス・R.ストローザー著 松柏社 2001)
『言語発達ってみんな同じ?』(C.M.ショアー著 学苑社 2009)
『子どもの言語学習能力』(ローレイン・マッキューン著 風間書房 2013)
『外国語学習に成功する人、しない人』(白井恭弘著 岩波書店 2004)
『なぜ子どもに英語なのか』(唐須教光著 日本放送出版協会 2002)
『情報科学のための自然言語学入門』(畠山雄二著 丸善 2003)
『ヒトはいかにヒトになったか』(正高信男著 岩波書店 2006)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
基礎医学  (491 9版)
研究法.指導法.言語教育  (807 9版)
英語  (830 9版)
参考資料
(Reference materials)
『英語教育学大系 5 第二言語習得』(大学英語教育学会監修 大修館書店 2011), ISBN 978-4-469-14235-8
『言語の脳科学 脳はどのようにことばを生みだすか』(酒井邦嘉著 中央公論新社 2002), ISBN 4-12-101647-5
『ことばと認知のしくみ』(河野守夫編 三省堂 2007), ISBN 978-4-385-36308-0
『脳からみた学習 新しい学習科学の誕生』(OECD教育研究革新センター編著 明石書店 2010), ISBN 978-4-7503-3314-4
『脳の学習力 子育てと教育へのアドバイス』(S.J.ブレイクモア著 岩波書店 2006), ISBN 978-4-00-603248-7
『言語と脳 神経言語学入門』(L.K.オブラー著 新曜社 2002), ISBN 4-7885-0806-0
『外国語学習の科学 第二言語習得論とは何か』(白井恭弘著 岩波書店 2008), ISBN 978-4-00-431150-8
『第二言語学習と個別性』(林さと子ほか著 春風社 2006), ISBN 4-86110-065-8
『外国語はどこに記憶されるのか 学びのための言語学応用論』(中森誉之著 開拓社 2013), ISBN 978-4-7589-2537-2
『第二言語学習と個別性 ことばを学ぶ一人ひとりを理解する』(津田塾大学言語文化研究所言語学習の個別性研究グループ編 春風社 2006), ISBN 4-86110-065-8
『ことばはどこで育つか』(藤永保著 大修館書店 2001), ISBN 4-469-21258-X
『外国語教育学大辞典』(K.ジョンソン編 大修館書店 1999), ISBN 4-469-04155-6
『英語教育 43巻7号 1998年6月』(p11-13 大修館書店 1998)
『こころの科学 150記念号 2010年3月』(p43-48、p113-117 日本評論社 2010)
キーワード
(Keywords)
外国語
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000165735解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決