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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000163328
提供館
(Library)
国立音楽大学附属図書館 (3310053)管理番号
(Control number)
国音2014遡及010
事例作成日
(Creation date)
2014年6月19日登録日時
(Registration date)
2014年11月22日 00時30分更新日時
(Last update)
2015年01月16日 11時12分
質問
(Question)
機関が個人からモノを借用するにあたり、その旨を記した公用文を書きたい。
宛名は「殿」としたが、本文で相手方に失礼のない尊称を用いたい。参考になる資料はないか。
回答
(Answer)
個人宛だが公用の手紙という前提で下記を調査。
①『手紙・はがき常識事典』
②『手紙・表書き常識百科』

一般には「様」、公用や事務用には「殿」(中略)本文の敬称と封筒の敬称は同じものを使うのが礼儀
(①p.350、②p.78にも同趣旨)
  ↓
本文の宛先が「殿」なので、「貴殿より借用した~」を用いるとの由

◆補足
上記回答で、参考文献等による調査からは間違いではないが、現代の語感からすると
違う見解があるように思われた。

『日本語語感の辞典』(参考資料3参照)の「あなた」「あなたさま」には、本件を
考えるためのヒントの一つが含まれていると思われます。
「…二人称としては最も丁重な形でも、明らかな目上に対して用いると面と向かって
相手を指さす感じがあるため、さらに、「様」をつけて丁重にしても、やはり完全な目上の
個人には使いにくく、・・・役職や立場をさす名詞に置き換えたり、・・・方向を
指示して間接的に相手をさしたりするケースが多い。」(「あなた」よりの抜粋)

なお、言うまでもありませんが、丁寧語、即、尊敬語でない点もこうした辞典を調査する
場合のポイントとなります。

本件の場合は、「様」が「殿」に変わったとして文脈を読めば、直接的に指す言葉は避け、
どうしても、二人称を使わなければ意味が通らない場合のみ、きちっとした参考図書類を厳密に
調べ、提示する必要があったと思われました。更に、やはり最後には質問された方が個々の状況
に応じて注意深く適切な敬語を使うべきだったと思われます。

ただし、図書館としては、あくまで参考図書や資料を提示することが本務なので、本件回答としては、
一応、済んでいるとみなしています。

官公庁でない、大学の公務?校務?として、「借用」関係のあった個人への手紙という状況設定、
「相手方に失礼のない尊称」(日本語は基本的にできるだけ直接的な二人称を避ける習慣があり、尊称
のつもりでも、官公庁以外から貴殿という手紙が来て怒られないという保証はない)という質問に
ふさわしい参考図書を提示するのは、至難の業と思われます。

それにしても書店等で調べると『手紙〇〇百科(事典)』と称する図書の質も本当に様々なので、
選書の際、中身についてしっかりと注意、吟味しておく必要があると思われます。

◆「日本語の二人称代名詞-Wikipedia」(2014.11.25現在)にある
 「日本語の共通語(標準語)には一般的な二人称代名詞というものは存在しない。方言には「あんた」、
 「おめえ」などを一般的二人称代名詞として使うものもあるが、これは例外的であり、敬意の対象と
  なる相手は、代名詞で呼ばないのが普通である。」
 「貴方(あなた)
  相手の名前にさん付けするか、「あなた」と呼ぶのが日本語では最も無難な二人称である。ただし、
  両親や尊属、先生に対して使うのは失礼とされる[要出典]。」という指摘は大変重要と思われる。
  
  この考え方を重視し、敷衍させるとするなら、本件に関して言えば、二人称を使わず「お借りした資料」で、
  意が通ずるならば、その方が好ましいという考え方もあろうかと思われる。
回答プロセス
(Answering process)
OPACタイトル欄に「手紙」(フレーズ・和書に限定)検索
⇒R816に、
①『手紙・はがき常識事典』
②『手紙・表書き常識百科』
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
文章.文体.作文  (816)
参考資料
(Reference materials)
1
主婦の友社 編 , 主婦の友社. 手紙・はがき常識事典 : すぐ使える文例と応用. 主婦の友社, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003026082-00 , ISBN 4072312835 (請求記号:R816/T)
2
渡部, 昇一, 1930-. 手紙・表書き常識百科 : 一家に一冊いざというときに役立つ手紙文例集. 講談社, 1993.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002286790-00 , ISBN 4062062739 (請求記号:R816/T)
3
タイトルと著作者 日本語語感の辞典 / 中村明著
出版社・発行年 東京 : 岩波書店, 2010
キーワード
(Keywords)
公用文
敬称
宛名
文中表現
公用文二人称
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
言葉
質問者区分
(Category of questioner)
職員
登録番号
(Registration number)
1000163328解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
未解決
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