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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000163263
提供館
(Library)
千葉県立中央図書館 (2120001)管理番号
(Control number)
千県中参考-2014-23
事例作成日
(Creation date)
2014/09/03登録日時
(Registration date)
2014年11月21日 00時30分更新日時
(Last update)
2015年03月05日 12時45分
質問
(Question)
江戸時代からの目薬の点眼方法について具体的に調べたい。
回答
(Answer)
薬の歴史などについて記載してある資料のなかで、目薬について具体的な用法等について探したところ、下記の資料に記述がありました。

【資料1】『日本の名薬』(山崎光夫著 東洋経済新報社 2000)
p.238-241 「大学目薬(だいがくめぐすり)」の項目があり(明治32年発売)、p.238にそれ以前の目薬の簡易な歴史が記述されています。
液体の目薬の元となった精錡水(せいきすい)(慶応三年発売)についての説明があり、
精錡水より更に前の生薬や鉱物をすりつぶし蜜で練り固めた薬について
「これを白湯や水、母乳などで溶いて、真綿などの繊維に染ませて目を洗う、
筆に含ませて使う、棒につけて雫を目に落とすという使用方法だった」との記述があります。

【資料2】『近世日本の医薬文化 ミイラ・アヘン・コーヒー』(山脇悌二郎著 平凡社 1995 平凡社選書)
p.272-279 「江戸・大坂の売薬」の項目中、
p.273五霊膏点眼薬の説明部分に膏薬を布で包み、包みを糸で縛って貝殻に入れているという説明に続けて、
「貝殻を開いてその一枚に水を入れ、縛り糸をつまみ上げて包みをそれに浸すと五霊膏が水に溶け込む。糸を再びつまみ上げ、その点滴を目に受けて洗眼する。」との記述があります。

【資料3】『日本の伝承薬 江戸売薬から家庭薬まで』(鈴木昶著 薬事日報社 2005)
p.270-275  「目洗薬(めあらいぐすり)」の項目に、江戸中期の眼病流行に対応して施薬した目洗薬の始まりや用法などが記載されています。
p.385-390に大学目薬の項目がありますが、明治以降の開発話などで、江戸時代についての記述はありませんでした。

【資料4】『薬文化往来』(天野宏著 青蛙房 1992)
p.105-140 「日本初の洋式目薬精錡水」の項目中、
p.106-107に江戸時代までの目薬について、井上眼洗薬、神授清霊膏松井目薬、
久喜目薬の用法について引用があります。

【資料5】『伝承薬の事典 ガマの油から薬用酒まで』(鈴木昶著 東京堂出版 1999)
p.107-112 「目洗薬(めあらいぐすり)」の項目があり、
特にp.111に目洗薬の具体的な用法について記述があります。

【資料6】『江戸の医療風俗事典』(鈴木昶著 東京堂出版 2000)
p.157-159 「目洗薬」の項目があり、
特にp.158に目洗薬の具体的な用法について記述があります。

【資料7】『江戸の妙薬』(鈴木昶著 岩崎美術社 1991)
p.180-185 「目洗薬」の項目があり、
特にp.182に目洗薬の具体的な用法について記述があります。

【資料8】『江戸、明治期に形成されたわが国特有の薬文化、その史的考察』(天野宏 [著] 博士論文 1991)
国立国会図書館デジタルコレクション(図書館限定送信)で閲覧可能です。
永続的識別子 info:ndljp/pid/3059831
「5-1 わが国初の洋式目薬を取り入れた岸田吟香」中の
132-133コマ 「5-1-2 江戸末期までの目薬の主流は膏薬目薬」の中で、
五霊膏、井上眼洗薬、神授清霊膏松井目薬等、用法について引用されています。
回答プロセス
(Answering process)
当館蔵書検索システムやリサーチ・ナビ( http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/ )を「江戸 目薬 点眼」で検索したが、目薬の点眼方法(江戸時代以前)についての論文や雑誌記事は見つからなかった。そこで、検索するキーワードを「目薬」のみに変え、ヒットした資料の内、歴史的な記述がありそうな資料をピックアップして確認した。

(記述の無かった資料)
『くすりの社会誌 人物と時事で読む33話』(西川隆著 薬事日報社 2010)
『くすりの小箱 薬と医療の文化史』(湯之上隆編 南山堂 2011 静岡大学人文学部研究叢書)
『重宝記資料集成 第23~25巻 医方・薬方1~3」(長友千代治編 臨川書店 2006~2007)(3冊)
『近代医薬品の変遷史 薬効・系統・年次別』(深井三郎著 新生出版 2008)
『概説薬の歴史』(天野宏著 薬事日報社 2000)
『江戸の本草 薬物学と博物学』(矢部一郎著 サイエンス社 1984 ライブラリ科学史)
『歴史の中の病と医学』(山田慶児共編 思文閣出版 1997)
『江戸の生薬屋』(吉岡信著 青蛙房 1994)
『江戸に学ぶからだと養生』(内藤記念くすり博物館 2009)
『権力者と江戸のくすり 人参・葡萄酒・御側の御薬』(岩下哲典著 北樹出版 1998)
『江戸の本草 薬物学と博物学』(矢部一郎著 サイエンス社 1984 ライブラリ科学史)
『くすりの民俗学 江戸時代・川柳にみる』(三浦三郎著 健友館 1980)
『歴史の中の病と医学』(山田慶児共編 思文閣出版 1997)p.195-228「目医師達の秘伝書と流派」の章がありますが、目薬、点眼についての記述はありませんでした。
『古事類苑 51 総目録・索引』(吉川弘文館 1969)目薬、点眼、目洗薬の記述はありませんでした。洗眼湯(メアラヒユ)については下記を参照してください。
『古事類苑 4 地部』(吉川弘文館 1971)p.1048-1049 温泉の項目中に洗眼湯(メアラヒユ)の記述があります(漢文)。目薬の点眼についてではありません。
(記述の無かった資料終わり)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
薬学  (499 9版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】『日本の名薬』(山崎光夫著 東洋経済新報社 2000)| 2101244141
【資料2】『近世日本の医薬文化 ミイラ・アヘン・コーヒー』(山脇悌二郎著 平凡社 1995 平凡社選書) | 2100355342
【資料3】『日本の伝承薬 江戸売薬から家庭薬まで』(鈴木昶著 薬事日報社 2005)| 0105861604
【資料4】『薬文化往来』(天野宏著 青蛙房 1992)| 9103331955
【資料5】『伝承薬の事典 ガマの油から薬用酒まで』(鈴木昶著 東京堂出版 1999)| 0105509813
【資料6】『江戸の医療風俗事典』(鈴木昶著 東京堂出版 2000)| 0105645440
【資料7】『江戸の妙薬』(鈴木昶著 岩崎美術社 1991)| 9103336675
【資料8】『江戸、明治期に形成されたわが国特有の薬文化、その史的考察』(天野宏 [著] 博士論文 1991)
キーワード
(Keywords)
江戸時代(エドジダイ)
目薬(メグスリ)
点眼(テンガン)
目洗薬(メアライグスリ)
用法(ヨウホウ)
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介
内容種別
(Type of subject)
一般
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000163263解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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