このページではJavaScriptを使用しています。お客様の閲覧環境では、レファレンス協同データベースをご利用になれません。

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000162067
提供館
(Library)
島根県立図書館 (2110035)管理番号
(Control number)
島根参2014-11-001
事例作成日
(Creation date)
2014/11/7登録日時
(Registration date)
2014年11月12日 11時59分更新日時
(Last update)
2016年03月31日 09時40分
質問
(Question)
アメリカの民主党が2014年11月の中間選挙で敗北し、オバマ大統領が「レームダック」と言われているが、この言葉の語源を知りたい。
回答
(Answer)
インターネット情報から「レーム・ダック」の語源に関する以下の資料を紹介。

【資料13】〔インターネット情報 レーム・ダック:Wikipedeia 〕 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%80%E3%83%83%E3%82%AF (最終確認2014/11/12)
語源の項に、原義は「足の不自由なアヒル」。1700年代のロンドン証券取引所で、支払不能で債務不履行に陥った株式仲買人や証券会社を指す言葉として用いられたが、1860年代に米国の政治用語として流用されるに至った、と書かれている。

【資料14】〔インターネット情報 Lame duck(politics):Wikipedeia(英語のページ)〕 http://en.wikipedia.org/wiki/Lame_duck_(politics) (最終確認2014/11/12)
語源の項に以下の記述あり。
 ≪The first known mention of the term in writing was made by Horace Walpole, in a letter of 1761 to Sir Horace Mann: "Do you know what a Bull and a Bear and Lame Duck are?"≫
 ★1761年にホレス・ウォルポールがホレス・マンに送った書簡が初出と書かれている。【資料1】の③、【資料12】の①の記述と一致する。(※回答プロセス(1)参照)
 
 ≪In 1791 Mary Berry wrote of the Duchess of Devonshire's loss of £50,000 in stocks,"the conversation of the town" that her name was tobe "posted up as a lame duck"≫
 ★デボンジャー公爵夫人が1791年に投資で多額の損失を出し「lame duck」にポスティングされた、と書かれている。出典は『Georgiana: Duchess of Devonshire』Amanda Foreman/著とある。
 
 ≪…the first recorded use being in the Congressional Globe (the official record of the United States Congress) of January 14, 1863: “In no event . . . could [the Court of Claims] be justly obnoxious to the charge of being a receptacle of ‘lame ducks’ or broken down po liticians.”≫
 ★1863年1月14日のアメリカ議会の公式記録に初めて「lame duck」という記述がある、と書かれている。【資料12】『ランダムハウス英和大辞典』(小学館)の②の“1963 米”という記載と一致する。(※回答プロセス(1)参照)


◆ホレス・ウォールポールの書簡
【資料16】〔インターネット情報 Google books〕 http://books.google.co.jp/books?id=hKlCAAAAcAAJ&pg=PA61&lpg=PA61&dq=horace+walpole+Horace+mann+lame+duck&source=bl&ots=jD-x5L-8G7&sig=OcAXSQEW-bHUmkZ1E4xp6Gak0M4&hl=ja&sa=X&ei=ROhiVN-3LOXamgXz34HIDA&ved=0CDIQ6AEwAw#v=onepage&q=horace%20walpole%20Horace%20mann%20lame%20duck&f=false (最終確認2014/11/12)
 『Letters of Horace Walpole to Horace Mann 1760 - 1785, 第 1 巻』
 Horace Walpole/著
 London Rich Bentley1843-44./出版
 ※【資料14】に書かれている原文が確認できる。
 p60“Aprppos,do you know what a Bull,and a Bear,and a Lame Duck,are?”

◆デボンジャー公爵夫人に関する記述
【資料18】〔インターネット情報 Google books〕 http://books.google.co.jp/books?id=znbV228kuiwC&pg=PA246&lpg=PA246&dq=Duchess+of+Devonshire+lame+duck&source=bl&ots=hSdHv_rrUs&sig=PQcrPRgdBtatouwa6Rh_puVGrQU&hl=ja&sa=X&ei=mPNiVP-UMKW3mgXPgoCIBw&ved=0CCsQ6AEwAg#v=onepage&q=Duchess%20of%20Devonshire%20lame%20duck&f=false (最終確認2014/11/12)
 『Georgiana: Duchess of Devonshire』
 Amanda Foreman/著
 Random House Publishing Group/刊
 ※デボンジャー公爵夫人が「lame duck」と掲示されたという記述の原文が確認できる。【資料14】と一致する。(回答プロセス(4)参照)


◆その他の参考情報
【資料15】〔インターネット情報 The New York Times 2006.11.19〕 http://www.nytimes.com/2006/11/19/weekinreview/19basics.html?_r=0 (最終確認2014/11/12)
ニューヨークタイムズの『The Lame Duck’s Waddle to Oblivion』というタイトルの記事で、「lame duck」の語源の解説が書かれている。
 ※1761年にホレス・ウォルポールがホレス・マンに送った書簡が初出で、1800年代には財政破綻を示す言葉として使われ、アメリカに伝わり政治用語として転用されたという記述がある。

【資料17】〔インターネット情報 Google books〕 http://books.google.co.jp/books?id=B9TgbLeF1eMC&printsec=frontcover&hl=ja&source=gbs_ge_summary_r&cad=0#v=onepage&q=lame%20duck&f=false (最終確認2014/11/12)
 『Who Said That First?:The Curious Origins of Common Words and Phrases』
 Max Cryer/著
 ReadHowYouWant.com/刊
 ※「lame duck」の語源の解説の原文が確認できる。
 p191「Lame duck」
 “When the lame duck term travelled to America it assumed the feathers of politics and waddled into the arena of elected officials whose term of office was nearing and end.”
回答プロセス
(Answering process)
(1) 当館所蔵の英和辞典、イディオム辞典、経済、政治用語辞典、語源辞典で「lame duck」と「レーム・ダック」を検索。

【資料1】『新英和大辞典』(研究社)
「lame duck」に以下の記述あり。
 ①(人の助けを受ける)能なし、だめになったもの。
 ②《米》(再選に落ちて最後の任期を務めている)落選議員、知事など。
 ③a債務を履行できない投資家 b《証券》債務不履行のため除名された会員《1761》

【資料12】『英語語源辞典』(研究社)
 p778「lameduck」
 ①《1761 Walpole》役に立たなくなった人(もの)
 ②《1863 米》(任期の残っている)落選議員(大統領など)

 ※以上の記述によれば、語源は1761年と1863年の二通りある。

 ※以下の資料は調査済み。

 【資料2】『ランダムハウス英和大辞典』(小学館)【資料1】とほぼ同様の記述。

 【資料3】『ビジネス技術実用英和大辞典』(日外アソシエーツ)
  公職を辞めることが確実になって任期切れを待っている人。

 【資料4】『ビジネス英和辞典』(研究社)
  ①債務不履行で除名される予定のロンドン証券取引所会員。
  ②再選に失敗した任期中の議員(大統領など)

 【資料5】『英米法律語辞典』(研究社)
  ①足を引きずり歩くアヒル
  ②役に立たなくなったもの。破産者。証券取引所での債務が履行できなくなった投資家。企業。
  ③任期満了前の議員、大統領など。

 【資料6】『ビジネス時事英和辞典』(三省堂)
  死に体、指導力の低下した現職指導者、再選に失敗して残任期間を務めている議員、無力な人、役立たずの人。

 【資料7】『最新「タイム英語」攻略辞典』(講談社)
  任期満了で実権に乏しい役職、落選議員。

 【資料8】『動物にたとえる英語表現辞典』(丸善プラネット)
  p297「duck」陽気でおしゃべり、あざむき、滑稽、欺瞞、浅薄といった意味に使われる。
  “a lame duck”は任期切れ待ちの大統領で原意は「びっこのアヒル」である、と書かれている。

 【資料9】『ほんものの米語口語スラング辞典2400』(マクミランランゲージハウス)
  p249「lame」無能、時代おくれ

 【資料10】『口語英語大辞典』(朝日出版社)
  p357「lame brain」まぬけの意味。

 【資料11】『現代用語の基礎知識』(自由国民社)
  p1278に「足の悪いアヒルから」と記述されている。

「lame duck」は「足の悪いアヒル」をいい、そこから「役に立たないもの(人)」の意味で使われるようになった。政治用語として“残り任期を務める力のなくなった指導者”を指し、経済用語では“債務不履行の投資家(除名された証券取引所の会員)”の意味で使われている。

 ※以下の資料は「lame duck」「レーム・ダック」の記載なし。

 『現代英語ことわざ辞典』(リーベル出版)
 『アフリカン・アメリカンスラング辞典』(研究社)
 『最新ニュース英語常用辞典』(アポロコミュニケーション)
 『アメリカ合衆国がよ~くわかる本』(秀和システム)
 『動物の慣用句集』(講談社インターナショナル)
 『北アメリカ 第2版』(自由国民社)

(2) NDC分類「253」「312」「338」の棚をブラウジングして、ロンドン証券取引所、アメリカ史、アメリカの政治、金融の歴史に関する資料に“Lame Duck”の語源についての記述がないか調査。該当なし。

(3) Kw:「レーム・ダック」でインターネット検索。【資料13】がヒット。

(4) Kw:「lame duck」でインターネットで検索。【資料14・15】がヒット。

(5) kw:「Horace Walpole」「Horace Mann」と「lame duck」、「Duchess of Devonshire」と「lame duck」でインターネット検索。【資料16・17・18】が見つかった。
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
語源.意味[語義]  (832 8版)
金融.銀行.信託  (338 8版)
政治.経済.社会.文化事情  (302 8版)
参考資料
(Reference materials)
【資料1】竹林滋 [ほか]編 , 竹林, 滋, 1926-2011. 研究社新英和大辞典 第6版. 研究社, 2002.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003646964-00 , ISBN 4767410266 (当館請求記号 R833.3/ケ02/ ※貸出禁止資料)
【資料2】小学館ランダムハウス英和大辞典第2版編集委員会/編. ランダムハウス英和大辞典 第2版. 小学館, 1994.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000225565-00 , ISBN 4095101016 (当館請求記号 R833/ラ94 貸出禁止資料)
【資料3】海野文男, 海野和子 編 , 海野, 文男 , 海野, 和子. ビジネス技術実用英和大辞典. 日外アソシエーツ, 2002.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003615905-00 , ISBN 4816917438 (当館請求記号 833/ビ02)
【資料4】簗田長世 編著 , 簗田, 長世, 1928-. 研究社ビジネス英和辞典. 研究社, 1998.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002691151-00 , ISBN 4767434556 (当館請求記号 R330.3/ヤ98/ ※貸出禁止資料)
【資料5】小山貞夫 編著 , 小山, 貞夫, 1936-. 英米法律語辞典. 研究社, 2011.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011214416-00 , ISBN 9784767491073 (当館請求記号 R322.9/コ11/ ※貸出禁止資料)
【資料6】菊地義明 著 , 菊地, 義明, 1942-. ビジネス時事英和辞典. 三省堂, 2010.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000010910282-00 , ISBN 9784385110325 (当館請求記号 R833.7/キ10/ ※貸出禁止資料)
【資料7】信達郎 編著 , 信, 達郎, 1946-. 最新「タイム英語」攻略辞典. 講談社, 1997.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002597834-00 , ISBN 4062077531 (当館請求記号 833/ノ97/ ※書庫資料)
【資料8】山田雅重 著 , 山田, 雅重, 1933-. 動物にたとえる英語表現事典. 丸善プラネット, 2013.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I024927304-00 , ISBN 9784863451797 (当館請求記号 834/ヤ13/)
【資料9】リチャード・スピアーズ 著 , 藤田保 [ほか]訳 , Spears, Richard A , 藤田, 保, 1963-. ほんものの米語口語スラング辞典2400 : ネイティブとうちとける. マクミランランゲージハウス, 2002.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004178486-00 , ISBN 4895858804 (当館請求記号 833/ス02/)
【資料10】口語英語大辞典 : 英和・和英. 朝日出版社, 1994.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002374967-00 , ISBN 4255940355 (当館請求記号 R833/コ94/ ※貸出禁止資料)
【資料11】現代用語の基礎知識 = The Encyclopedia of contemporary words 2014. 自由国民社, 2014.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I024992615-00 , ISBN 9784426101329 (当館請求記号 R031/ゲ/14 ※貸出禁止資料)
【資料12】寺澤芳雄 編 , 寺沢, 芳雄, 1928-. 英語語源辞典. 研究社, 1997.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002609847-00 , ISBN 4767431034 (当館請求記号 R832/エ97 ※貸出禁止資料)
【資料13】〔インターネット情報 レーム・ダック:Wikipedeia 〕
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%80%E3%83%83%E3%82%AF (最終確認2014/11/12)
【資料14】〔インターネット情報 Lame duck(politics):Wikipedeia(英語のページ)〕
http://en.wikipedia.org/wiki/Lame_duck_(politics) (最終確認2014/11/12)
【資料15】〔インターネット情報 The New York Times 2006.11.19〕
http://www.nytimes.com/2006/11/19/weekinreview/19basics.html?_r=0
【資料16】〔インターネット情報 Google books〕
http://books.google.co.jp/books?id=hKlCAAAAcAAJ&pg=PA61&lpg=PA61&dq=horace+walpole+Horace+mann+lame+duck&source=bl&ots=jD-x5L-8G7&sig=OcAXSQEW-bHUmkZ1E4xp6Gak0M4&hl=ja&sa=X&ei=ROhiVN-3LOXamgXz34HIDA&ved=0CDIQ6AEwAw#v=onepage&q=horace%20walpole%20Horace%20mann%20lame%20duck&f=false (最終確認2014/11/12)
『Letters of Horace Walpole to Horace Mann 1760 - 1785, 第 1 巻』Horace Walpole/著London Rich Bentley1843-44./出版
【資料17】〔インターネット情報 Google books〕
http://books.google.co.jp/books?id=B9TgbLeF1eMC&pg=PA191&lpg=PA191&dq=horace+walpole+Horace+mann+lame+duck&source=bl&ots=03zEvXTRrF&sig=aXrU3WFT3qJUKmDw3vKkXmHRPrI&hl=ja&sa=X&ei=ROhiVN-3LOXamgXz34HIDA&ved=0CEoQ6AEwBw#v=onepage&q=horace%20walpole%20Horace%20mann%20lame%20duck&f=false (最終確認2014/11/12)
『Who Said That First?:The Curious Origins of Common Words and Phrases』Max Cryer/著,ReadHowYouWant.com/刊
キーワード
(Keywords)
レーム・ダック
語源
由来
アメリカ
イギリス
大統領
選挙
任期
株式投資
ロンドン証券取引所
レームダック
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介 事実調査
内容種別
(Type of subject)
質問者区分
(Category of questioner)
図書館
登録番号
(Registration number)
1000162067解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決