レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年10月07日
- 登録日時
- 2014/11/12 00:30
- 更新日時
- 2015/12/15 00:30
- 管理番号
- 3A20141007
- 質問
-
解決
銀掛屋について知りたい。店のあった場所・町名が知りたい。
- 回答
-
・銀掛屋について
『国史大辞典 3』(国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館,1983.2)
p.222 「掛屋」の項に「諸藩が大坂その他に設けた蔵屋敷の蔵物販売代銀を預かり、その出納や、国元、江戸藩邸への送金を任されていた商人(主として両替商)で、銀掛屋の略称。…」と記載がある。
『大阪の研究 第4巻』(宮本 又次/編 清文堂出版,1970)
p.47-84「大阪の蔵屋敷と蔵元および掛屋」に、詳細な記述あり。
『新修大阪市史 第3巻』(新修大阪市史編纂委員会/編集 大阪市,1989.3)
p.364 「近世の金融」の項に「十人両替および大両替屋は諸藩の銀掛屋となって専ら諸藩への貸し出しを行い、その他の両替屋は商人への貸し出しを専門としたといわれている。」と記載がある。
p.723-728「掛屋の大名貸」の項に詳しい説明がある。
・店のあった場所・町名について
『古版大阪案内記集成 翻刻・校異・解説・索引篇 』(塩村 耕/編 和泉書院,1999.2)
所収の「難波丸」、「懐中難波すずめ」を確認。銀掛屋の名前と町名が確認できる。
- 回答プロセス
-
1.商用データベース「JapanKnowledge(ジャパンナレッジ)」(事典・辞書等)を調査
『国史大辞典 3』に「掛屋」として掲載。
2.大阪府立中之島図書館大阪文献データベース( http://refdb.library.pref.osaka.jp/cdb0100.asp)
”銀掛屋”でヒットした資料を確認。
『大阪の研究 第4巻』に「大阪の蔵屋敷と蔵元および掛屋」として詳しく記述あり。
3.郷土資料のレファレンスツールを確認
『大阪府全誌 索引』『大阪春秋 総目次・索引集』『新修大阪市史 索引』で、銀掛屋についての項目がないか確認。
『新修大阪市史 第3巻』に記述があることを確認。
4.江戸時代の商店名が記載されている資料を確認
『古版大阪案内記集成 翻刻・校異・解説・索引篇』 に所収の
『懐中難波すゞめ』『 難波すゞめ跡追』 『難波鶴』 『難波鶴跡追 』『古今芦分鶴大全』 『難波丸』にそれぞれ商人名、町名が確認できる。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 近畿地方 (216 9版)
- 日本 (291 9版)
- 参考資料
-
- 当館書誌ID <0000342137> 新修大阪市史 第3巻 新修大阪市史編纂委員会/編集 大阪市 1989
- 当館書誌ID <0000166994> 国史大辞典 3 か 国史大辞典編集委員会/編 吉川弘文館 1983.2 9784642005036
- 当館書誌ID <0000172329> 大阪の研究 第4巻 蔵屋敷の研究・鴻池家の研究 宮本 又次/編 清文堂出版 1970
- 当館書誌ID <0000766209> 古版大阪案内記集成 翻刻・校異・解説・索引篇(重要古典籍叢刊 1) 塩村 耕/編 和泉書院 1999.2 4-87088-962-5
- キーワード
-
- 近世
- 江戸
- 大坂
- 商人
- 銀掛屋
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000162060