1.『世界大百科事典 14 2009年改訂新版 シヨオ-スキ』(平凡社 2009年)p342
「人種」の項目に「皮膚の色を基準として白色・黒色・黄色人種に分類する方法」について記述あり。「この形質は主として表皮深層のメラニン色素の量に支配され、次に表皮角化層のカロチン、血中の血色素、メラニンの存在部位などの影響を受ける。紫外線の強い地域では、大量のメラニンによって陽光の強すぎる作用を防ぐのが適応的であるし、逆に陽光の乏しい北欧などの高緯度地帯では、紫外線をできるだけ取り入れて、ビタミンD合成を行わないと、くる病にやられる」とある。
2.『人類はどのように進化したか:生物人類学の現在 (シリーズ認知と文化)6』(内田 亮子/著 勁草書房 2007年)p193~194
皮膚の色の生物学的メカニズムについて、皮膚の色と紫外線の関係や、その適応的意義について記述あり。また、人類の祖先は毛に覆われた哺乳類同様、薄いピンクであったが、毛を減らし、皮膚の汗腺によって効率のよい体温調節を行うことで直射日光に晒されるようになった皮膚を、紫外線の悪影響から守るためにメラニン生成を増やした、とある。
3.『皮膚の事典』(溝口 昌子/編集 大原 國章/編集 朝倉書店 2008年)p19
「皮膚の色を形成するもの」の項目がある。「人種による違い」として皮膚の色の違いについて記載あり。“メラノソーム”による違いについて書かれている。
4.『絵でわかる人類の進化 (絵でわかるシリーズ)』(斎藤 成也/編 海部 陽介/著 講談社 2009年)p166
簡単に肌の色の違いについて記載あり。